パグ太郎
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クラシック中心に聴いています。オーディオは手段と考えてはいるものの、気がつくと手段の魔力に取り付かれてしまうことも多く、日々修行をしております。

マイルーム

パグ太郎の部屋
パグ太郎の部屋
持ち家(戸建) / リビング兼用 / その他 / 16畳~ / 防音あり / スクリーンなし / ~2ch
Phileweb登録後1年、気が付くとスピーカー導入していました(2018/6)。所有製品はHRS130ですが、製品DBに登録がないので、一番近いもので代替しています。 10数年愛用したアン…
所有製品
  • スピーカーシステム
    GERMAN PHYSIKS HRS120 Carbon
  • プリメインアンプ
    OCTAVE V110SE
  • ハードラック
    QUADRASPIRE QAVM
  • RCA/BNCオーディオケーブル
    KIMBER KABLE KS-1020
  • 電源ケーブル

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日記

美的感覚 三者三様。

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2017年06月24日

片やV110SEのリモコン、片やd-08uのリモコン。


共通しているのは、そのずっしりとした重さくらいで、全く違う発想で出来ているように感じます。そもそも、アンプとCDプレイヤーでは求められる操作の数が違うので比較すること自体に無理がありますが。

Octaveは必要最小限と思われる電源のオンオフもなければ、ソースの切り替えも無し、唯一できるのが音量の上げ下げのみの単機能の潔さ。単機能ゆえに、ボタンの説明は不要と割り切り、文字はブランドの大きなロゴのみ。これだけの機能なのに、何故この大きさと重さが必要なのか?「文鎮代わりに使えます」とでも言いたいのか。 確かに、素材は金属の鋳物(?)、色も渋いグレーだが、表面の加工やカーブ・電池ふたとの接合面の加工精度は高く、高級ステーショナリーだといわれればそう思う人もいるかも。しかし、電池カバーを開けるのにプラスねじ3本を外す必要があるというのは、もう意地悪としか思えず。絶対にユーザには媚びたりしないというゲルマン魂の宣言かもしれません。

一方の日本メーカ。多機能を網羅的に並べることに強迫的なこだわりあるのか、あるいはその一つ一つのボタンの裏側に控えている個々の機能を開発した各技術部門への忖度があるのか、全ての機能が平等に並んでおり、必然的に全てのキーに細かな文字説明が必要となっています。こうなると全体のバランス上、細かい文字やロゴを用いたデザイン表現が必要となり、ドイツ製文鎮には無かった、モデル型番やら、製造国やら、仕様適合マークが並ぶことになり、その中に遠慮がちにメーカロゴが配されています。それでもデザイナーは大健闘しており、この情報過多の状況を工業製品として美しく、かつ極力分かりやすく纏め上げており、和式リモコンの一つの到達点を示していると思います。その上、Octaveの重戦車級の無骨な存在の横に置いても決して負けない、モノとして美しさ、それも方向性は真逆の繊細さや優美さでもって勝負できているのは驚きです。

ここまで性格の違う美意識を持つメーカの製品が連結されて出してくる音が、調和が取れているのは何故なんだろうと、ぼんやり考えていると、10数年連れ添った805Sigが、「私の美しさをお忘れでない?」とその虎模様(ブラックタイガーアイ)の曲線美を見せ付けてくるのでした。

ということで、本日のCDについも三者三様の演奏を楽しめる組み合わせを考えて見ようと思い立ちました。お題は、モーツアルトのヴァイオリン協奏曲。というのも、丁度、聞いていたのが、イザベル・ファウストの同曲の全集新譜(2015-16年の録音、アントニーニ指揮イル ジャルディーノ アルモニコ)で、

バロックオーケストラの伴奏による、ガット弦でノンビブラートの古楽スタイルの彼女の演奏は、ロマンティックな情緒纏綿というような要素が全く見受けられず、それがOctaveのリモコンの印象と重なってしまったという訳です。彼女の新録音は基本的に皆追いかけているのですが、バッハの無伴奏やベートーベンの協奏曲やソナタ等の構造的な作品であろうが、シューベルト・フランク等の情緒的要素の入りやすい作品であろうが、あるいはバルトークやベルクという現代的作品であろうが、一貫してストイックな自己主張という姿勢が共通して流れていると思っていました。そのスタイルがモーツアルトだとこういう形になって出てくるのかと、感心・納得しつつ、手にした文鎮を眺めて、「なんか似てるよな」と。

そうなると、805Sigの虎模様の曲線美のモーツアルト。といえば、もうこれしかありません。1回聴いて永らく棚にしまわれていたこのCDのブックレットのこの写真、805Sigの後姿を彷彿とさせます。実際の演奏もパヒュームの香りでクラクラしそうになった記憶があります。(いえ、805の音がそうだという積もりは毛頭ございませんのでご安心を)


ではLuxの細部にまで配慮の行き届いた、肌理の細かい爽やかなパールトーンを思い起こさせる演奏はだれかと言うところで、行き詰まりました。外見はユリア フィッシャー? 

他にも、トーンの美しさといえばパールマンだが、繊細さというより大らかで明るい演奏だし、細部に配慮が行き届いたクレーメルではあるが、爽やかさは求めるべくもなく、シュナイダーハンのベルリンフィル弾き振りは一番好きな演奏ではありますが、ウィーン風の流麗さはイメージが違う。

困り果てて、取り出したのが定番のグリュミオー(デイビス・ロンドンシンフォニーとのステレオ版)。昔はこの全集を繰り返し聴きこんでいたのですが、近年ご無沙汰で久々のご対面。今更、私が言うまでも無いグリュミオーのヴァイオリンの艶のある豊かな響きも、オーケストラ伴奏も、余計な装飾や表情付けなしに素直に心に響いてきます。何に似ているかなんて下らないことは綺麗さっぱり忘れて、音楽に没入してしまい、気がつけば全曲聴き通してしまったのであります。モーツアルトのヴァイオリン協奏曲の三者三様は成立せず、お粗末ながら宿題ということで。

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  1. 初めまして

    クラッシックの事は門外漢なのでコメントできませんが…

    以前の日記そして今回もリモコンの造形から本文に至る文章の構成とご自身の言葉で話される内容等々 ついつい引き込まれてしまいました。

    お仕事は文学芸術関係の方ですか?

    オクターブのリモコン確かに重いですね(笑) ゲルマン系は質実剛健 日本製とは確かに違いますよね(^_^;)

    ラックスマンのD-08(U) 憧れのプレーヤーです(^_^;)

    byキタサン at2017-06-24 18:40

  2. はじめまして。

    数年前にワーゲンの一番廉価なモデルを買ったのですが、安全性能は上位機種並みでクラスピカ一、しかし実用で滅多に使わない機能は徹底的に排除されています。国産メーカーの同価格帯のモデルならば、主婦層に向けてクラス以上の空間性や多機能性を優先的に盛り込みますから、真逆の設計思想で面白いです。
    そういえば昔のナカミチやNECのアンプが確かそういう志向だったでしょうか。

    byにら at2017-06-24 20:22

  3. はじめましてw

    ラックスマンのD-08と805SDを使用しております。
    アンプはSansui AU-X 1111 Mos Vintage です。
    ラックスマンのリモコンもズッシリ重くて気に入っています(笑

    ラックスマンのD-08と805SD そしてOctaveの70SEを使用しているgenmiさんのところの音を何度も聴かせて頂いております。
    パグ太郎さんのところではどんな音色が流れているのかとても気になっています。
    この度は素晴らしい機器をご購入されましたね!

    おめでとうございます。
    これから広がる音楽ライフを思う存分楽しんで下さい。

    よろしければお気に入り登録もさせて下さい。
    よろしくお願いいたします。

    byケニティー at2017-06-24 20:31

  4. ムターは一枚持ってます。ベートーヴェンのバイオリン協奏曲ですが。なかなか表情豊かな演奏ですね。

    日本のメーカーは盛りだくさん機能を付けてあとはユーザーに必要な機能を選んでもらうという考え方ですね。ユーザーのニーズがどこにあるか正確にわからないんでそうしている部分はあると思います。また、機能を絞ったものを出すと今度は買った人からあれもないこれもない親切でないとクレーム風の苦情が出るということもあります。いかにも日本的ですね。結局シンプルなものは作れないんですね。

    対して海外のものはこれはこう使いますとはっきり主張しないと買ってくれません。このため一見シンプルに見えて使いやすい目的意図を絞ったものが受けるんですね。

    お国の事情が違うんであとは好みで選ぶしかないでしょうね。

    byうつみくん at2017-06-24 20:45

  5. キタサンさん

    初めまして。完全に自己満足のために書き連ねている文章ですが、楽しんでいると言って頂けるだけでも幸せです。

    文学芸術関係なんて、とんでもございません。皆さんの日記拝見していると、音や演奏について、各人の視点と思い入れで素晴らしい表現をしておられて、色々と刺激を受けます。

    キタサンさんのシステム、ソナスとクォードでジャズという組み合わせは、ご自身の目指す世界を明確に持っておられるからだと拝察しました。だからこそ「音楽を聴かせるためにスピーカーを鳴らしているかのように味わい深い音質を作り出す」という言葉が出てくるのではないでしょうか。

    byパグ太郎 at2017-06-24 21:14

  6. ニラさん

    はじめまして。車を含め、デザイン性と機能性を両立が重要な製品は、利用者を明確に設定し、その設定に向けどんな価値を提供するかを自覚できるかどうかが大切なんでしょうね。

    こういう視点で、やはりAppleは凄い(凄かった?)ですね。

    byパグ太郎 at2017-06-24 21:27

  7. ケニティさん

    はじめまして。D-08と805が共通ということで、よろしくお願いいたします。実は40年前に初めて買ったプリメインがSansuiのAU707でしたので、そちらでもつながっていますね。

    先日からこのコミュニティの皆さんのシステム拝見してるのですが、案外、この組み合わせの方が多いのでびっくりしました。

    byパグ太郎 at2017-06-24 21:45

  8. うつみくんさん

    ああいいう風に書きましたが、ムターもカラヤンに見出された13才の時からフォローしておりまして、あのスタイルが嵌る時は嵌るのですが・・・・。

    ベートーベンは79年のカラヤン/BPOとの競演ですよね。カラヤンの全盛期で、カラヤンのしっかりとコントロールの元での、表情を付けがされていた記憶があります。

    byパグ太郎 at2017-06-24 22:15

  9. パグ太郎さん、はじめまして。

    キタサンと被ってしまいますが、面白い日記で楽しませていただきました。気負いや作為なく自然体で読み口がとても良く個人的に好きなタイプの日記です。オチのつけ方もいいですね、Music Loverな感じで。

    私も読みながらLuxのリモコン的なモーツァルトのバイオリンを色々と考えてみましたが、なかなか上手く当てはまるものがないですね。ハーンもちょっと違うかな?ユリアフィッシャーのビジュアルのみを持ってこられたのにはニヤリとしてしまいましたが(笑)

    因みにオクターブのボリューム調整はLINNのDSのリモコンでも普通に出来たりしますが、味わいは無くなりますね。

    今後も日記を楽しみにしております。ぜひこのスタイルで続けて下さい。

    bykanata at2017-06-25 16:52

  10. kanataさん

    はじめまして。

    自分の自己満足のためだけに書いている日記ですが、気に入って頂ければ嬉しい限りです。基本的には何も考えずに音楽を楽しんでいるだけなのですが、それを書き起こして見ると、無意識だった自分の楽しみ方が少し見えるような気がしています。

    Kanataさんのマイルーム・日記拝見しました。音楽やオーディオへの向き合い方が、私などと比べられないほど深く真摯で、Luxリモコンの様なヴァイオリニストなんて、なにやら恥ずかしくなってしまいました。

    といいつつも、ハーンですか。確かにそうかもです。迂闊にも5番だけ入れていたのを失念していました。今、AppleMusicで聞いて見ましたが、良いですね。いつもながらの理知的できめ細かな演奏、柔らかで
    素直で伸びやかなトーンは、ぴったりかもしれません。ヤルビの伴奏も素晴らしい。全集出して欲しいですね。バッハの無伴奏もSonyデビューのままで、全曲入れてくれないし。

    有難うございます!

    byパグ太郎 at2017-06-25 19:50

  11. パグ太郎さん、はじめまして。

    私のリモコンの機能性と美的感覚について、もう少し何とかならないのかなと思うことがたびたびございます。リモコンも含めて製品の完成度ですよね。

    イザベル・ファウストもムターもユリア フィッシャーも良く聴きます。学生時代はパールマンにはまっていましたね。またいろいろ日記に書いてくださると嬉しいですね。

    それにしても、パグ太郎さんは文才がございますね。読んでいて引き込まれるものがございます。今後ともよろしくお願いいたします。

    byHarubaru at2017-06-26 09:53

  12. Harubaru さん

    初めまして。レス有難うございます。本来人目に晒してはいけない様な個人的思いを綴ったものを楽しんで頂けるのは望外の喜びです。

    日記拝見しました。リビングオーディオで800D3の巨体とか、6連休中に30名に近い来客でマラソンオフ会とか、我が家の人的、物理的環境では到底あり得ないご様子に、びっくりしております。

    引き続き、よろしくお願い致します。

    byパグ太郎 at2017-06-26 12:37

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