パグ太郎
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クラシック中心に聴いています。オーディオは手段と考えてはいるものの、気がつくと手段の魔力に取り付かれてしまうことも多く、日々修行をしております。

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パグ太郎の部屋
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持ち家(戸建) / リビング兼用 / その他 / 16畳~ / 防音あり / スクリーンなし / ~2ch
Phileweb登録後1年、気が付くとスピーカー導入していました(2018/6)。所有製品はHRS130ですが、製品DBに登録がないので、一番近いもので代替しています。 10数年愛用したアン…
所有製品
  • スピーカーシステム
    GERMAN PHYSIKS HRS120 Carbon
  • プリメインアンプ
    OCTAVE V110SE
  • ハードラック
    QUADRASPIRE QAVM
  • RCA/BNCオーディオケーブル
    KIMBER KABLE KS-1020
  • 電源ケーブル

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日記

ベルウッド邸訪問、システムにも、音楽にも見える知行合一の姿

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2017年12月08日

初冬の引き締まった空気が気持ち良い晴天の週末、夏以来の懸案でありましたベルウッド邸にお邪魔してまいりました。

2階のリビングという拙宅と似た条件のお部屋に通して頂いて、先ず目に付いたのが、ロー・カウンターの上に設置されたPSDのT4スピーカの美しくも、どっしりとした存在感のある姿です。さらに見て行くとステレオ・パワーアンプらしき筐体が4つ(2wayマルチでステレオ4つ???)とまごつく私の機械音痴を想定されていた様に、ご用意頂いたチャートと各機器の説明資料にて、構成を丁寧に解説いただきました。
詳細は再現能力もありませんので割愛しますが、信号の流れを極力シンプルにノイズ混入要素を排除していること、その考え方は電源供給にもおいても同様で、完全にバッテリー駆動という徹底ぶりです。スピーカーの設置方法を拝見すると、底面1点で全荷重を受け止めていて、左右から緩く支えているという、これで立っていること自体が中々信じられず、空恐ろしい光景ではありますが、底面を開放することで振動を全方向に放射させ、逆に外部振動の影響を極小化することに成功しているということでした。
その徹底した拘りと、論理と実践が完全一致している姿は、まさしくベルウッドさんの日記の文章・コメントに見る姿勢がそのまま、形になって目の前に現れているようでした。

早速、ご用意頂いた曲を次々にお聞かせいただきました。先ほど申し上げた、論理と実践の完全一致を実現するための様々なノウハウ・手段に関する情報は、最初の曲から当方の頭から消えてしまいました。極めて自然で純粋な演奏、音楽がそこにあるだけで、作為や努力の痕跡は一切ありません。どんなハイエンドのシステムを聴いてもどこか人工的に作られた、あるいはそれをこれ見よがしに強調するポイントを感じるものですが、この自然さにおいては、それが一切、感知出来なかったのが、最初の驚きでした。

さらに聴き進めると、チェンバロの減衰していく響き、ピアノや弦の弱音の消え際の表現力が尋常ではないことが明らかになってきます。音の出方の迫力・リアルさを誇るシステムは多々ありますが、音の「消え入り方」がこれほど繊細に、美しく聴き取れるのは滅多にないことです。この減衰の純粋さと、作為を感じない純粋な音楽の自然さとは、恐らく表裏一体のものなのでしょう。そして、それを実現しているのは、ノイズ混入ポイントを徹底的に排除したシステム構成と、一見、恐ろしくなるようなセッティング(いえ、人目に触れぬ部分にもたくさんの工夫がされておられるのだとは思いますが)の成果なのかもしれません。

などという分析的な聴き方をしていたのは、ほんの初めばかりでありまして、ここでの音楽の楽しみ方はこれだ思った瞬間からは、いつものCD鑑賞会モードになってしまいました。言い訳ではないですが、そうなってしまったのは、私のモードチェンジを見透かしておられたベルウッドさんのご用意頂いた演目が、当方の好みに完全に適ったものであったからなのです。

第1部は「フランス音楽の歩み」と題しましょうか、先ずフランス物の到達点とも言える、ラベルや20世紀初頭のパリで花開いたバレエ・リュスが、本日の主題として提示されました。そして、その源流のラモーやクープランの時代に一気に遡って、そこから近代・現代へと流れを下り、途中のワーグナーの偉大な山の影や、豊かな支流となった日本の現代作曲家、あるいはフランスのシャンソンにも触れるという構成。<フランス音楽の歩みを9枚のCDで俯瞰する>

第2部はフランスの歌曲を三人の女声。実は第1部に声楽がないのが寂しいと感じていたのですが、その空腹感自体も演出として意図されたものの様です。その欲求を見事に満たしていただいた、歌い手と曲の選定でありました。<フランスの歌心>

そして休憩時間を挟んで、第3部は、「バッハに聴く西洋人の死生観」というようなテーマです。クラシック音楽の要所要所に顔をだす、西洋人の死に対する思いや、神や来世の考え方について、これまで日記やレスのやり取りで何度もベルウッドさんには教えていただいていました。そのポイントを、私の好きなバッハが、どう表しているかという、これまた濃いプログラムです。<バッハに見る西洋人の嘆きの姿>

以上の本プログラムが、重めの終わり方だったのでということで、最後は、訪問直前の当方の日記のテーマだった『薔薇の騎士』の組曲で明るく締めて頂くという暖かいお心遣いまで頂戴しました。<甘いウィーン風デザート>

当方の趣味を完璧に把握された上で、ご自身の考えや解釈を込めたプログラムに昇華させておられる、そのホスト魂とでもいいましょうか、その拘りには感服いたしましたし、それが理屈だけでなく、エンターテイメントとして楽しめるものに仕上がっており、その点に於いても論理と実践が一致していたのを改めて感じました。

システムについては、私があれこれと申し上げられるレベルを超えた素晴らしさです。でも、それがシステムだけに留まらず、そこで再現される音楽そのものと一体になっている、そこにも知と行の高い次元の融合、合一を追及されるオーナーの美意識を見る思いがしました。

貴重な体験と、素晴らしいおもてなしを頂き、本当に有難うございました。

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レス一覧

  1. バグ太郎さん、こんばんは。
    ようやく念願のベルウッド邸の訪問ですね。

    ベルウッドさん愛用のスピーカーT4を留めるサイドプレスのスタンドは底面に敏感に反応します。
    私はチェロのエンドピンみたいなものと捉えております。

    私も近々ベルウッド邸に訪問の予定ですので色々と楽しみにしております。

    byニッキー at2017-12-08 20:03

  2. パグ太郎さん、おはようございます。

    うーん、素晴らしいプログラム構成ですねぇ。
    お客様の趣味嗜好について良く知った上で、ご自身の主張もシッカリと感じられます。
    拙宅でも良く聴いているディスクも見られますが、良い演奏、良い録音のものが目白押しですし。
    私も体験してみたいです。
    音についてどうこう言わなければ、自室で聴けば良いわけですけれども、ベルウッドさん宅のようにキッチリ調整されたシステムと造詣の深いホストが揃うというのはなかなか難しいです(笑)
    私は短時間での訪問でしたが、その後さらにシステムを追い込まれていますからさらにすばらしくなっているんでしょうね。


    …拙宅だと「世界怪しい音楽漫遊記」みたいな展開が多いですねぇ(汗)

    byfuku at2017-12-09 05:09

  3. ニッキーさん お早うございます。爆速のレス、有難うございます。

    そうなんです。何回か予定空けていただいたのですが、その都度、当方と合わず漸くの訪問となりました。自然さと、消えぎわの美しさは一つの理想形ですね。

    そう言えば、ニッキーさんの話題が出ましたよ。どこにおられても話題提供できるニッキーさんの才能、凄いです。

    byパグ太郎 at2017-12-09 06:00

  4. fukuさん お早うございます。レス有難うございます。

    私のオフ会日記は、オーディオの話題にならず聞かせていただいた音楽の話になってしまいますが、そうでなかったとしても、今回の選曲は、ホスト魂を感じさせる内容で書かざるを得なかったでしょうね。

    実は、ベルウッドさん自ら、インディオになったり、巫女さんになったりと、体を張った楽曲解説も有ったのです。写真撮らなかったのが残念でなりません。

    「世界の怪しい音楽漫遊記」いいですね〜‼︎ 音楽の怪しさって、それ自体が魅力ですので。

    byパグ太郎 at2017-12-09 06:17

  5. Genmiさん、今晩は。

    倍返しだったのかどうなのか、私にはレベルが高すぎて、凄いな〜と感心するだけで,大いに楽しませていただきました。楽しませていただく一方で、何だか申し訳ないくらいです。アッ、これはGenmiさんのお宅に伺っても、同じなのですね。

    byパグ太郎 at2017-12-09 18:41

  6. パグ太郎さん

    お楽しみいただけたようでうれしいです。

    おそらくクラシック音楽だけというプログラムのオフ会は自分でも初めてだったと思います。また、選んだソフトもオーディオ的にはあまりアピールするものではなくとも、音楽の流れや自分の好み、こだわりを優先して選びました。

    音楽をじっくりと聴いていただきたいという気持ちが強かったので、オーディオ的なデモはあえて避けたところもあります。チェンバロなどは、HDDプレーヤーでハイレゾ音源を聴いていただくほうがオーディオ的にはわかりやすいのでそういう選択もあったのですが、全てK1でのディスク再生のみとしたのもそういう気持ちがあったからです。

    その意味で『自然さ』というところをご評価いただいたことはまさに本懐というところで、とてもうれしく感じています。ありがとうございます。

    byベルウッド at2017-12-10 12:00

  7. ベルウッドさん

    先日は、大変お世話になりました。繰り返しになってしまいますが、心から楽しませて頂きました。

    >クラシック音楽だけというプログラムのオフ会は自分でも初めて

    そうだったのですか、こんなに許容範囲の狭いのは珍しいのですね。お気遣い、改めて痛み入ります。K1でのディスク再生に特化いただいたのも、そういうご配慮だったのですね。確かに、私にはもうしばらく、ディスク再生で音楽に集中する方が楽しいような気がしています(それもお見通しだったとは・・・)。

    今後とも、宜しくお願いいたします。

    byパグ太郎 at2017-12-10 16:15

  8. キタサンさん

    そうですね。本当に、訪れる人の事をとことん考え抜く、その姿勢は、とても真似できるものではありませんね。
    一方で、人を楽しませるには、自身も楽しませる事が大切だと気がつかせられた体験でもありました。自分は、それだけでもいいので、やって見ようかと思っています。

    byパグ太郎 at2017-12-10 21:19

  9. パグ太郎さん、はじめまして。
    EDと申します。よろしくお願いします。

    パグ太郎さんの音楽に関する日記は楽しく読ませていただいていますが、コメントできるほどの音楽の知識が無いのですみません。

    私も、ベルウッドさんのシステムを聴かせていただいたときに、同じような体験をしました。

    2階の部屋へ入る直前から小音量の音楽が聞こえてきた瞬間から、ノイズ感が無くて浸透力のある音だなと感じました。

    そして、最初の30分程度はどんな音質傾向なんだろうかと聞き耳を立てていましたが、いつの間にか音楽に引きずり込まれてしまっていました。

    後半は、シカゴ響はEU系のオケに勝るとも劣らない深い音を出すとか、チェリビダッケの指揮は遅すぎてラッパの息が続かないのではないかとか、そんな話しばかりしていました。

    後で考えてみると、まさに知行合一というやつで、研ぎ澄まされたシステムの音だったのですね。

    byED at2017-12-10 22:20

  10. EDさん

    はじめまして。日記楽しんでいただいているとのこと、有難うございます。自分の自己満足のため、自分の音楽の楽しみ方の振り返りのために書いているものですので、それが人様に面白いと言っていただけるだけでも幸せな事だと思います。

    EDさんの体験は、まさしく私の感じた事と同じですね。EDさんと私の音楽に求めるものが似ているせいかもしれませんね。日記ではめんどくさい事を書いていますが、音楽を聴くときはただ浸っているだけで面倒なことは言い出しませんので、いつか音楽談義させていただければ嬉しいです。(ついでに申し上げますと、私も黒メバルと赤メバルは単なる色違いと思っていました。煮付け最高ですよね!)

    byパグ太郎 at2017-12-10 23:10

  11. パグ太郎さん、こんばんは。
    再レス、失礼します。

    機会がありましたら(というか何とか機会を作って)、音楽やオーディオのお話しをさせていただきたいですね。

    来年になりますが東京方面へ出張したり、春には黒メバルを食べる会を岡山で開催する予定です。

    時間が取れそうでしたら、また声を掛けさせていただきますのでよろしくお願いします。

    byED at2017-12-12 22:37

  12. EDさん
    東京ご出張の際は是非お声がけください。
    メバルもそそられます!

    byパグ太郎 at2017-12-12 22:55

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