パグ太郎
パグ太郎
クラシック中心に聴いています。オーディオは手段と考えてはいるものの、気がつくと手段の魔力に取り付かれてしまうことも多く、日々修行をしております。

マイルーム

パグ太郎の部屋
パグ太郎の部屋
持ち家(戸建) / リビング兼用 / その他 / 16畳~ / 防音あり / スクリーンなし / ~2ch
10数年愛用したアンプが逝ってしまったので、久々の機器更新をしました。
所有製品
  • プリメインアンプ
    OCTAVE V110SE
  • ハードラック
    QUADRASPIRE QAVM
  • RCA/BNCオーディオケーブル
    KIMBER KABLE KS-1020
  • 電源ケーブル
  • 電源ケーブル
    KIMBER KABLE PK-10Gold

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日記

年末年始の『星条旗よ永遠なれ』は消化不良のもと?

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2018年01月05日

完全に消化不良です。いえ、寝正月で暴飲暴食の結果と言うわけではありません。調子に乗ってポチッていたソフトが年末になって連日の様に届いたのです。それも、海外サイトで見つけたCDが忘れた頃になって到着し、見慣れない封筒を開いて発注していたことを思い出すという体たらくです。

リビング オーディオですので、年末年始は来客と、特番TVが優先され、届いたCDは山積みのままになっていて気になってしょうがありません。気を紛らわそうと、仕方無しにネットを徘徊しておりますと、面白そうな録音が目に止まりますが、消化不良の悪循環に拍車をかけるだけですので、じっと我慢。間隙をぬって少しづつ聴き始めましたが、最初の一枚から、抜けられなくなって繰り返し聴いてしまい、前に進まなくなってしまいました。それが、Orisukeさんに紹介頂いたこれ。<duoWのEntendre>

ヴァイオリンとチェロの二重奏という珍しい組み合わせは、レパートリーが多くないために、他のデュオの録音もそうなのですが、コダーイとラヴェルのソナタがメインディッシュ。そこにノルウェイの作曲家ハルボルセンのヘンデルの変奏曲という所までは良くあるコースなのですが、そこに『星条旗を永遠なれ』の編曲版という、なにやら一癖ありそうな、あるいは受けを狙っていそうなデザートが入っています。おまけにジャケットはミニスカ・黒タイツのビジュアル狙い。普通であれば手を出さないところを果敢に攻めるOrisukeさんの嗅覚の鋭さを、1トラック目のコダーイのソナタの冒頭の一音から思い知らされます。

これまで聴いたコダーイのこの曲の演奏で、それほど印象に残るものが無かったというのが正直なところです。ところが、いきなり圧倒的な力を持って迫って来ます。二人の演奏技術や録音技術の高さも相当なものですが、それだけではありません。コダーイの民俗的・土着的な根っ子の部分を余す所なく掬い取って、音楽のエネルギーに転換する術をこの二人は持っている、そういうことを感じさせる演奏です。

いやいや、この一見、力押しのスタイルでハンガリーは攻めることは出来ても、ひねくれ物が多いフランス近現代物の中でも、特に難物のラヴェルのソナタはそう簡単にはいかないでしょうと考えていたのですが、甘かった。この曲、現代的なリズムと複雑な旋律の組み合わせの中から叙情的な世界を浮かび上がらせる、そういう演奏を私としては期待するのですが、それに成功している演奏には滅多に出会えないのです。が、このジュリアードを卒業したばかり(チェリストのMeta Weissは2013年の録音当時は未だドクター課程)の二人組みは、その稀なことに成功しているだけで無く、それを楽しんでやってのけています。その結果、そこから出てくる音楽は他の演奏より一回りも二回りもスケールが大きく感じられます。そして、この演奏の最大の特徴は、音楽が楽しいこと、現代音楽に片足掛けたようなラヴェルのこの曲で、自然と体が動き顔が綻んでくるのです。この曲でそういう体験は初めてかも。

終楽章の最後の一音の余韻にひたる、と言うよりも呆気に取られている所で、突然始まるのが、あのおなじみのスーザの行進曲です。これは自分の中ではあり得ない流れですが、最初の衝撃が過ぎると、全く違和感を感じていないことに気がつきます。音楽が根源的に持っているエネルギーと愉悦感を引き出すスケールの大きな演奏が、このアルバムを一つの一体化された作品に仕上げていたことが、最後の最後になってはっきりとわかりました。

余りにインパクトが強くて、この一枚を何度も繰り返し聴いてしまったせいで、頭の中を星条旗のメロディーが鳴り止まないという不思議な年越しになりました。その状態で、何を聴いても上手く入ってこず、ぼんやりTVを眺めるしかなくなりました。もしかしてこれが消化不良の本当の原因かもしれません。

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レス一覧

  1. パグ太郎さん 今年もよろしくお願いします。 

    本日、Orisukeさんが遊びに来られました。

    そこで話題になったのは、勿論この盤!堪りませんね。まず演奏のレベルが恐ろしく高い。そして選曲が面白すぎる、最後にこのレーベルが、私が愛好している前のDorianレーベルが合体して作られた音の良い、演奏も良い三拍子揃った盤でした。この正月は、このCDとDiluka/Erbenのチェロソナタでした。こちらも驚くほど、良い演奏です。

    パグ太郎さんとOrisukeさんのおかげで、ポチ病がだいぶ進みましたが、結果は大満足です。

    byGRF at2018-01-05 22:57

  2. パグ太郎さん、

    今年もよろしくお願いいたします。

    このディスク、面白いですね。
    ライナーノーツに書かれた選曲理由や曲の解説は彼女たち自身の手によるものみたいですね。ちょっと珍しいです。
    演奏していて楽しいから選んだということのようですが…
    ライブハウスの入り口でスタッフから声をかけられそうな「Enjoy!」という言葉が使われているのも若い演奏者らしいノリです。

    トラック5に「God save the queen」がちりばめられているので、アメリカ人としては最後に口直し(笑)として「The stars and stripes forever」を持ってきたというところでしょうか?
    それで最後に演奏されたあのメロディーが頭から離れなくなってしまう…
    罪深い選曲なのかもしれません。(笑)

    byK&K at2018-01-05 23:53

  3. GRFさん

    レス有難うございます。

    Orisukuさんいらしていたのですね。お目にかかってお礼申し上げられず、残念!

    星条旗のマーチを中和しようと考えて、被せたCDが良くなかったのか、頭の中が、更にとんでもない事になっております。それは、また次回日記にて。

    byパグ太郎 at2018-01-06 00:41

  4. K&Kさん

    レス有難うございます。こちらこそ宜しくお願い致します。

    楽しいから演奏しているという乗りが良く出ていますが、その上、それを聴き手に伝染させるだけの腕を持っているところが凄い所ですね。

    5曲目は、英国国歌にYankee Doodleをぶつけて、独立戦争みたいな可笑しな曲だと笑っていたのですが、それがスーザのマーチに呼応しているのですね。指摘されて初めて気が付きました。これはもっと悪戯が仕込んであるかもしれないですね。

    byパグ太郎 at2018-01-06 00:46

  5. パグ太郎さん

    こんばんは

    この盤、我が家でもやはり年末からヘビーローテーション状態になっております。やっぱり、あの耳に残る5曲目と星条旗は、確信犯ですかね。

    今日は幸運にもGRFさんのお宅にお邪魔して、ジャーマンの音を堪能させていただきました。GRFさんはduoWのことを色々調べられていて、「チェロの子はもう結婚しているらしいよ」と文春砲のようなコメントを述べられていましたよ( ^^)。

    byOrisuke at2018-01-06 03:20

  6. Orisukeさん

    お早うございます。レス有難うございます。
    今度、お近くにお越しの際は是非お声がけください!

    英国国歌、独立戦争テーマ曲、星条旗テーマ曲の流れ、あれは完全に確信犯ですね。他にも隠しネタないかと聞き直したら、ラヴェルの3楽章が君が代の幻聴になってしまいました。(笑)

    byパグ太郎 at2018-01-06 07:16

  7. 昨日はOrisukeさんにお越しいただき、楽しい時間を過ごしました。この肝心なCDが暮れの大掃除をしてから、見当たりません。クリスマスの時の写真があるので、それ以降のことなのは確かですが、もう、半日探していますが、見つかりません。最近は物忘れが激しく、本当に困っています。どこかに潜り込んでいるのでしょう・・・

    文春砲ですか(爆)。このチェリストはあまりにも上手いので、調べていました。すると!

    https://www.facebook.com/WeissRequiroDuo/

    byGRF at2018-01-06 12:01

  8. パグ太郎さん

    年末年始は、私はオーディオ封印、孫のお相手とTVのお気楽なバラエティやスポーツ番組で明け暮れました。ずいぶんとマニアックな音楽鑑賞で私とは対照的ですね(笑)。

    コダーイは、3年前に水戸で新ダヴィド同盟の二人(佐藤俊介とクライヴ・グリーンスミス)で2回続けて聴かされて、すっかり気に入ってしまいました。ちょうど同時に気に入っていたオランダのヴァイオリニスト/リザ・フェルシュトマンと兄のディミトリのCDがあったので買いました。

    そのCDにラヴェルもカップリングされていますが、こちらのほうは30年ぐらい前に買ったLPでよく聴いていました。ハノーヴァ弦楽デュエットの演奏で、カリオペ・レーベル(ビクター音産・国内プレス)の好録音に惹かれて買ったもの。この曲は優秀録音にお似合いですが、ちょっととっつきにくい難曲ですよね。

    国歌というのも、クラシックコンサートの場にはあまり按配がよくないですね。私はあまりよいイメージを持っていません。

    ベトナム戦争たけなわの頃に、ヴァン・クライバーンがリサイタルの劈頭で「星条旗よ永遠なれ」を弾いて大ブーイングを受け、以来、精神不安定になって引退を余儀なくされたというふうに記憶しています。英国国歌は、ホロヴィッツのロンドン公演の時にやはり意表をついて冒頭に奏されましたが、客席にチャールズ皇太子とダイアナ妃がいると知っての演奏でした。これも有名なエピソードですが、当時のダイアナ妃はお腹が大きかったことも知られていて、今にしてみるとあまり縁起のよいお話しではなくなってしまっていますね。

    byベルウッド at2018-01-06 13:55

  9. ベルウッドさん

    マニアックな路線でなく、定番新春曲で行く筈だったのですが、 こうなってしまいました。

    このCDの本質は若手二人の音楽性と録音です。国歌はデザート程度です。1812年とかフィンランディアと較べても、国のアイデンティティを主張する程度は弱いかなと感じております。

    byパグ太郎 at2018-01-06 23:17

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