パグ太郎
パグ太郎
クラシック中心に聴いています。オーディオは手段と考えてはいるものの、気がつくと手段の魔力に取り付かれてしまうことも多く、日々修行をしております。

マイルーム

パグ太郎の部屋
パグ太郎の部屋
持ち家(戸建) / リビング兼用 / その他 / 16畳~ / 防音あり / スクリーンなし / ~2ch
10数年愛用したアンプが逝ってしまったので、久々の機器更新をしました。
所有製品
  • プリメインアンプ
    OCTAVE V110SE
  • ハードラック
    QUADRASPIRE QAVM
  • RCA/BNCオーディオケーブル
    KIMBER KABLE KS-1020
  • 電源ケーブル
  • 電源ケーブル
    KIMBER KABLE PK-10Gold

レビュー/コメント

レビュー/コメントはありません

カレンダー

  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

最新のレス

日記
製品レビュー/コメント

製品レビュー/コメントへのレスはありません

お気に入り製品

お気に入り製品はありません

日記

GRF邸再訪、新年早々、『大地の歌の世界』に遊ぶ その②

このエントリーをはてなブックマークに追加
2018年01月11日

連日の投稿で申し訳ありませんが、続き物と言うことでご容赦ください。

GRF邸再訪問の後半です。

<第三楽章:地を踊らせるもの>

当方の日記で取上げた2枚のピアノのCDを聴かせていただきました。<左:プレトニョフと2重奏、右:レスチェンコ他>

両方とも、アルゲリッチとそのお友達が活躍し、これでもかと言う迫力の演奏が展開される録音です。しかし、拙宅とはピアノの切れと、揺さぶられるようなグルーブ感が全く違う。これは低音の出方が違うからなのでしょう。

告白しますと、私は低音があまり得意ではありません。低音が出せない、制御できないという意味で得意でないというのが、そもそもあるのですが、それが出ているシステムで音楽を聴いても、脂身の多い肉で時々感じる、本来の赤身肉の旨みを消している、しつこさと似た感触を持ってしまうことが多いのです。そういうイメージ・先入観を見越しておられたのか、ちあきなおみの、このCDを聴かせていただきました。
量感たっぷりの低音ではあるのですが、自然で全くしつこさを感じさせず、心にしみる歌声を見事に引き立てています。上質な脂質というのはこういうものということを耳に仕込んで、和室を後にします。

トロバドールの部屋に移って、このSACDのマーラーの交響曲2番最終楽章を丸々聴かせていただきました。
音楽をドライブしているのが、コントラバス、コントラファゴット、グランカッサ、銅鑼などなどの低音群による舞曲のような揺れる動きであることが、手に取るように判る演奏です。体が踊りだします。そして、それに乗って各楽器が競うようにソロパートを抱えて飛び込んで来て腕を競い合う。マーラーってこういう曲だったのか? あるいは演奏する立場ではこう見えているのか? オーケストラの連中が笑みを交わしながらやり合っているのが見えるようです。この聞き込んだ曲へのイメージが変りました。これを聴くと、音楽の愉悦感には、波のように揺さぶってくれる土台が肝心なことが良く判ります。

更に、サンサーンスの交響曲3番オルガン。通常、オーディオ趣味のお宅では第三楽章の派手なオルガンの爆発を聞かせていただくことが多いのですが、ここでは2楽章。僭越ながら私の好み通り、ではなく、いつも通り見透かされてしまっています。弦の流れる様な美しさと、その下で、普通、意識しなければ気がつかないほど、低く鳴り続けているパイプ。このシステムでなければ、弦の美しさを一際引き立ているオルガンの下支えと、支えるだけでなく、それ自体が踊り謳っている様子は見えないのでしょう。マータ指揮のダラス・シンフォニーの録音です。この手の曲がお得意のチョン・ミョンフン指揮バスティーユ オペラ管の録音をお勧めさせていただきました(といいますか、あの録音をこちらで聴いてみたいと言う下心であります)。

このテーマの締めは、duoWのこのCD。(この写真、本日記に3回連続で登場です)
いやはや、これ以上、何も語ることはありません。このチェリストは一体何者か? そしてこの録音は何?(実は前出のオルガンのDorianレーベルとこのCDのDonoLuminusは会社が同じ)

最上の肉料理は、上質の脂質抜きには語れないことを痛感しました。

<第四楽章:空の気を聴く>

お邪魔した日の前夜、震度3-4の地震が2回ありました。その影響でトロバドールのシステムが少しずれて、合っていないということで、足でちょんちょん。動いたかどうかも良く判らない程度なのに、確かに変化します。で、確認はGRF邸の定番、ショスタコーヴッチの交響曲15番です。
朝、家で聴いたCDですが、ウーン聴いて来るんじゃなかった(差が大きすぎ)。が、まだこれでも合っていないそうで、またちょんちょん。もう一度、同じCDを再生。今度は、音が出る前に何かの気配が聞こえたような気がしました。何が聴こえたのか良く判らないですが、ライブ収録での指揮棒が振り下ろされる前の、客席と楽団の身構えが、空気感として感じられたのです。音として判ったのは、出だしの一音目からエネルギーの違うということなのですが、それ以上に無音の空気を聴くって、余りに怪しすぎます。

空気を読むと言う言葉がありますが、全くそちらは得意でなく何時も怒られています。が、空気を読まずに発言致しますと、昨年末に横浜で聞かせて頂いたトロバドール40とTW4の組み合わせ、あの時は良い音楽だと思ったのですが、今回、一蹴り加えて空気が聴こえるようにされたシステムでの演奏を聴いてしまうと、正直、霞んでしまいました(ごめんなさい)。やはり、機器を語る前に、部屋自体と、その部屋に最適化されたセッティングの詰めが重要なのでしょう。

第五楽章:森に踏み入り、大いに迷う

実は、今回の再訪問の切っ掛けになったのは、このジェシー・ノーマンの四つの最後の歌の録音です。Philips(PH)の初期デジタル録音の中でも有名な盤で、私も永らく愛聴してきました。が、実は東独シャルプラッテン(SCH)との共同制作で、西側のPHはデジタル収録しCDとしてリリースしたのに対し、東側のSCHは同じ演奏をアナログ収録し、ETRNAレーベルでLPとADD版のCDをリリースしていたのです。そのアナログ版の素晴らしさをベルウッドさんとfukuさんのに教えていただくと、私は我慢できずにETERNA盤のCDを入手(アナログが再生環境がありません)。一方、GRFさんはETERNA版のLPと、更にPHのCDも最初期の水色のCDと、再発版のエンジ色のCD(双方とも西独ハノーバー製)を入手。このCD3種+アナログLPの4つを聞き比べるというのが、本日のメインイベントでした。
<左:EtrenaのCD、PHの再販、右 Etrena LP、PHの初版、PHのカセット>
(右の写真はGRFさんmixiより拝借してしまいました)

まず、同じデジタルマスターで西独製CDであれば、初版も再版もそれほど違わないのではと思っていたのですが、ここから完全に違いました。水色レーベルの初版が自然で伸びやか、比較して再版はうるさく刺激的。一方、エテルナのADD版はDDD水色初版と良い勝負で、ふわっとした空気とまろやかさでは一日の長ありです。でアナログを聴くと、さらに聴きやすくふくよか。西独製造CDでも初版・再版でも違うとなると何を買えばいいのでしょう(初版と再販で色が変るという判りやすい場合ばかりではないですし)?

この迷いに拍車をかけたのは、最後の最後に登場したプロコフィエフのバイオリンソナタ。実は、このCDをGRFさんが購入されるのは2枚目。1枚目はCDパッケージには西独ハノーバー製という記載であるのに、CDレーベルの印字にはUK製とあったのです。で、本体に西独製の印字のあるものを改めて発注されていたものが、当日、会もお開きという段になり到着。最後ということでこれも比較してみました。実はこの前に、同曲をアルゲリッチ・クレーメルの超アグレッシブで強烈な演奏を聴いていたのですが、それと比較すると、UK版で聴くミンツ・ブロフマンは、やはり優しく丁寧な演奏だと納得できます。ところが、西独版を聴くと決して大人しいだけの演奏ではありませんでした。アルゲリッチ・クレーメルとは違う意味で『血の濃さ』を感じさせる個性的な、先ほどとは別の収録ではと思わせるほどです。中身が違う物を(もう既に、製造国で中身が違うという頭になっています)、パッケージでは同一商品として流通しているとすると、本当に何を入手すれば良いのか?


逆に火がついて、全バージョン集めようというのも収集自体を趣味とする場合には十分動機付けにはなりますが、そうでない身としては困った事態で、迷いの森に踏み込んでしまった気がしなくも有りません。

以上、長々と書きましたが、これ以外にも東京文化会館のホールトーンの聞こえる、バーンスタイン指揮のショスタコーヴィッチの懐かしいライブ録音や、定番のカンターテ・ドミノや、ベルリンフィル・コンマス退任後の安永徹と市野あゆみのカップルのリサイタル、バレンボイムのタンゴ、そして大型有機ELの素晴らしい映像で見せて頂いたクリス・ボッティのボストンライブの映像(スティングやヨーヨーマなど豪華ゲスト)などなど、書ききれない話題が沢山の8時間でした。

まるで『大地の歌』の描く世界、美しい自然と事物を楽しみ、語りあう情景を思わせる、本当に楽しい遊びの時間を有難うございました。柄にも無く漢詩の一つでもひねり出したくなる誘惑に駆られるほどでございました。

次回の日記→

←前回の日記

レス一覧

  1. こんにちは パグ太郎さん

    8時間が 楽しすぎて あっという間に過ぎ去ってしまったようですね。

    キャプランの マーラーの2番に 思わず 反応してしまいました。

    プロの指揮者では無く 資財を使い フィーンフィルをしかも グラムフォンで 録音するなんて 凄いですよね。

    とても 美しい2番だと思います。
    なつかしく 反応させていただきました。
     

    byX1おやじ at2018-01-12 10:16

  2. パグ太郎さん 

    本当に楽しい一日でした。気がついたら、8時間も経っていたという感覚です。楽しい時間はあっという間に過ぎます・・人生の不思議です。充実した一生は、あっという間に過ぎていくのでしょう。

    次回は私が、自転車でお邪魔します。前回のように、次ぐ次と聴きたいカードをめくれるでしょうか?

    byGRF at2018-01-13 06:14

  3. X1おやじさん、お早うございます。

    コメント有難うございます。
    本当に、気が付けば深夜で、正月早々、非常識な訪問者になってしまいました。

    キャプランのこの演奏は、VPOの自主性があふれる素晴らしい演奏ですね。で、それが手に取るように見えるのがGRF邸のシステムの、凄い所です。あんな楽しそうなマーラーの2番だと、これまで気が付きませんでした。

    byパグ太郎 at2018-01-13 08:12

  4. GRFさん、お早うございます。

    本当に楽しい8時間で、有難うございました。深夜に及ぶ長居で恐縮です。

    貴コレクションと違い、当方は層が薄いので、ネタ切れでカードマジックが続けられるとは思えませんが、是非、お越しください。

    byパグ太郎 at2018-01-13 08:19

レスを書く

レスを書くにはログインする必要があります
ログインする