パグ太郎
パグ太郎
クラシック中心に聴いています。オーディオは手段と考えてはいるものの、気がつくと手段の魔力に取り付かれてしまうことも多く、日々修行をしております。

マイルーム

パグ太郎の部屋
パグ太郎の部屋
持ち家(戸建) / リビング兼用 / その他 / 16畳~ / 防音あり / スクリーンなし / ~2ch
Phileweb登録後1年、気が付くとスピーカー導入していました(2018/6)。所有製品はHRS130ですが、製品DBに登録がないので、一番近いもので代替しています。 10数年愛用したアン…
所有製品
  • スピーカーシステム
    GERMAN PHYSIKS HRS120 Carbon
  • プリメインアンプ
    OCTAVE V110SE
  • ハードラック
    QUADRASPIRE QAVM
  • RCA/BNCオーディオケーブル
    KIMBER KABLE KS-1020
  • 電源ケーブル

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日記

K&K邸訪問記:ピアノの響きを極める不思議空間

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2018年04月19日

K&Kさんと本コミュニティでのやり取りが始まったのは、昨年6月のことでした。それを覚えているのは、当方がPhilewebに登録した直後に取上げたアルゲリッチとプレトニョフ、アルゲリッチとレスチェンコのピアノ二重奏のCDに関する日記に対して、ピアノの音色と録音に関する印象的なレスを頂いたのがK&Kさんだったからなのです。流石、音楽室に奥様の演奏されるグランド・ピアノがあって、録音もされる方はレベルが違うとびっくりした記憶があります。それ以降も、ピアノをテーマにした記事には示唆に富むコメントをいつも頂戴しております。

そのK&Kさんからのお声掛けで、緑がどんどん増えてくる気持ちの良い4月の上旬、2週にまたがる相互訪問の会を行うこととなりました。まずは当方へということで拙宅にお越し頂いた時の様子はK&Kさんの日記にお譲りします。が、後半のK&K邸訪問記の導入部として、拙宅オフ会にて印象深かったことをかいつまんでご紹介します。

当方でご用意させていただいたプログラムですが、交流の切っ掛けになったプロコフィエフのシンデレラ(アルゲリッチとプレトニュフ)、古典交響曲(アルゲリッチとレスチェンコ)を歓迎の曲として、その流れで、最近出たロメオとジュリエット(アルゲリッチとババヤン)に移り、その後はピアノ、ピアノ、ピアノでした(もちろん、ピアノ+絃、ピアノ+声も含めてですが、ちょっと悪乗りでした)。 
流石です、その悪乗りの全てを飲み込んでいただきました。そして嬉しかったのが、その中でもラベル・ドビュッシーが一番お好きだったということ。そのことは日記のやり取りでは迂闊にも気がついていませんでした。

さらに、フランスものがお好きということに調子付いて、お聴き願ったアーンの歌曲についてのコメントが、「この伴奏のピアニスト、凄く良いですね。こういう風に歌に寄り添うような響きで伴奏ができる人は中々いない」です。いや、驚きました。こういうコメントをいただける方も中々いないのです。
(なんと、歌手ではなくて、伴奏ピアニスト、スーザン・マノフにご注目されたのはビックリ)

そのことが、驚きから納得に変ったのが、お持ち頂いたこの作品を聴かせていただいた瞬間でした。
作曲家のゆかりのソプラノ歌手と、K&Kさんの奥様に関係されているピアニストによる山本雅之 歌曲集です。何と録音場所はK&K邸の音楽室で、録音エンジニアはK&Kさんご本人。収録されたエンジニアご本人に再生システムを確認頂く機会なんて滅多にある話ではありません。あまりの展開に嬉しいやら、空恐ろしいやら。その録音は、マイク2本のワンポイント収録で、声とピアノの空間表現がきわめて自然、とても個人のお宅の音楽室とは思えない響きです。さらに、ワンポイントのメリットでしょうか、聴き手が動いても定位がビクともしません。こういうことがお出来になる「腕と耳、そして感性」をお持ちだからこそ、あのようなご感想が出てくるのかと、素直に納得したのであります。これは次週のスタジオK&Kの音楽室訪問が待ちきれません。

************************

で、首を長くして一週間を過ごした後、K&Kさん邸の訪問です。ご案内頂いた音楽室には、グランドピアノとマイクスタンド。リフォームされた際に、大工さんが勘弁してと音を上げる程の凝った造りだそうです。遮音性能が高い上に、話し声が室内とも思えない自然な響きで、独特の空気感を漂わせています。そして上下にスタックされたスピーカーに加えて、リアスピーカにサブ・ウーハー、それを駆動するサンスイのパワーアンプが4台・・・、複雑すぎてどうなっているか私には理解不能です。


お昼にご用意頂いた奥様のお手製サンドウィッチとコーヒーを頂いて、最初に聴かせて頂いたのは、なんとジブリ・アニメの主題曲2曲(手嶌葵と白鳥恵美子)、そして拙宅にもお持ち頂いたグレース マーヤのモナリザ。
女性ボーカルがしっかりと立ち上がります。手触り感があるような細密画描写と、ずっしりと重い低音の響きの両立。

続いて歓迎の曲として選んでいただいたのが、私の愛聴盤のこの椿姫。
でも、拙宅と違うのは、SACDでサラウンド音源としてリマスタリングされているということ。聴きなれたコトルバスとドミンゴの二重唱が、サラウンド・マルチチャンネルで、全く違った聴こえ方をするのにびっくり。BSのオペラ放送でも目つぶって声に集中してしまう化石人間は目を廻しそうになりました。

その後はやはりピアノです。アルゲリッチとプレトニュフのプロコフィエフのシンデレラ、そしてヒューイットのシャブリエ、「スタンウェイの限界を叩き出している」と表現されたツィマーマンの強烈なドビュッシー、録音会場の教会の残響の美しさを明確に意識した演奏の原田英代のシューベルト。
ピアノのタッチの違い、ペダル・コントロールを手に取るように再現するためにシステム全体が調整されています。

続いてヴァイオリン、五嶋みどりのビビッドなプーランク、ジョシア・ベルのチャイコフスキーの甘い響き。オーケストラはモルロ指揮シアトル・シンフォニーによる火の鳥、これはアメリカらしい機能性抜群の胸のすくような演奏でした。


いずれも、残響の消え際が、最後まで綺麗に減衰していく姿が印象的です。そしてピアノ・ヴァイオリン・声楽ともに、全帯域での微細な響きの肌理が見えるような再現性。部屋の音響対策も、システム設定もそこに向けて完全にピントを合わせている様です。中でも、ピアノの音色、タッチ、和音の響きの鮮明さは強烈。先日拙宅にお越し頂いた時の鋭いコメントは、普段聴かれているこの部屋がリファレンスになっていることによるものだと納得いたしました。

「楽器の音色を味わうような聴き方」、「(フランス人作曲家のピアノ曲の)不思議系の和音に酔いしれる」、「現代のピアノの能力を極限まで生かすような曲(がお好き)」という、K&Kさんがレスで述べられていた言葉が、何を意味していたのか、お邪魔して本当に良くわかりました。

その後は、拙宅では上手くならないとこぼしていた音源を聞かせていただいたり、先日のピアノづくしの反省から全くそれとは傾向の違う音源を幾つかお持ちしてご紹介したりでしたが、お楽しみいただけたけるものも、いくつかは有った様です。
(Vafanさんご紹介のオルガン、Kyrynさんご紹介のMusicaNudaも受け売りさせていただきました)。

あっという間に夕方になり、お昼に、お手製のケーキ、欧州旅行や日常生活にまつわる楽しい会話でおもてなし頂いた奥様にお礼を申し上げて、二次会へ。改めて、現在のシステムに至る変遷の歴史など色々とお聞かせ頂き、これもまた成る程と感心しきりの会となりました。

K&Kさん、楽しい相互訪問、有難うございました。

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  1. パグ太郎さん、

    今回の相互訪問、ありがとうございました。

    私の偏った嗜好にご配慮いただいたためにフランスもの、ロシアもの、そしてピアノの選曲が多いちょっと変わったオフ会になりましたが、私としてはすごく楽しませていただきました。

    クラシックの聴き方も私の場合はかなりエクセントリックなので変なコメントもあったりで不快に思われたことがあったかもしれませんが、どうぞお許しください。

    >いずれも、残響の消え際が、最後まで綺麗に減衰していく姿が印象的です。

    パグ太郎さんに響きを褒めていただけたのはすごくうれしいです。
    音楽室の音響設計をしていただいた石井さんの考え方に共感して特定の周波数帯域で吸音する部材などは置かないようにして石井式本来の響きの維持に努めています。ただ、響きに関しては個人の好みの差が大きいので…

    バグ太郎さんのおかげでソフト購入リストが増えて困っています。
    (笑)
    でも、おかげさまでご紹介いただいて購入したプレスラーのドビュッシー、ツィマーマンのシューベルト、バティアシュヴィリのプロコフィエフなどすごくよかったので感謝しています。

    私にとっては今回はまだ時間が足りなかった感じなので、今後ともよろしくお願いいたします。

    byK&K at2018-04-20 00:01

  2. パグ太郎さん、こんにちは。

    K&Kさん邸のシステムは複雑で面食らいますよね。
    私もお伺いした時には正確に理解したとは言いがたい状況でした。
    しかし今となっては複雑さ(マニアック)加減では引けを取らない状況にまでなってしまいました。
    これ全てK&Kさんの影響だと思います。(笑)

    オフ会という現実の世界でのお付き合いや現場の空気に触れる事によって、文章からでは得る事ができない「気付き」が多くあります。
    今年に入ってからの訪問先は
    K&Kさん邸
    ベルウッドさん邸
    genmiさん邸
    KYLYNさん邸
    となりますが、影響を受けまくっています。
    そして今日はこれから。。。

    パグ太郎さんのお宅にも是非お伺いしたいので、宜しければ誘って下さいませ。

    byCENYA at2018-04-21 11:36

  3. K&Kさん

    レス有難うございます。2週連続で楽しい時間を頂き御礼申し上げます。

    このところ、色々続いていて、日記アップが遅くなってしまいました。

    音楽の聴き方、どこを「美味しい」と感じるかは10人居れば10人とも違うと思っています。言ってみれば、皆さんそれぞれに、エキセントリックで、意識・無意識に関わらず、各お宅のシステムはそれにあわせた個性があるのが面白いです。

    K&Kさんのお宅は、ピアノの表現の美味しい所を、最大限に楽しめる様になっていて、それが、全体に及んでいて、楽しい体験でした。

    また、音源情報交換、よろしくお願い致します!

    byパグ太郎 at2018-04-21 17:55

  4. スピーカー転がしのCENYAさん レス有難うございます。

    最近は、スピーカーというのは、積み上げたり、空中浮遊させたり、転がしたりと、色々な技が必要な様で、目を丸くしています。

    K&Kさん、ベルウッドさん、genmiさん、KYLYNさん、皆さん凄いご経験と技をお持ちの方々で、各お宅のシステムをお聴きしましたが、レベルが違いすぎます。拙宅は「買ってきて置いただけ」で本当に何もしていないのです(当然、転がしも、浮遊も、積み上げも)。

    ということで、おもてなしできるとしたら、偏りまくった音楽談義とパグ犬の大歓迎ぐらいですが・・・。

    byパグ太郎 at2018-04-21 18:08

  5. パグ太郎さん、

    「買ってきて置いただけ」とおっしゃっていますが、音楽に何の抵抗もなくすっと没入できるあのサウンドは普通じゃないと思っています。
    機器の選択を含めた全体の構成、配置にパグ太郎さんの経験に基づくフォースが作用した結果なのではないでしょうか?

    機器の選択で思い出したのですが、最初に購入した本格的なスピーカーはビクターのSX-7だったとのこと。
    当時のSXシリーズは私の好きなスピーカーでした。
    ただ、SX-7は私の印象ではオーケストラのスケール感や華やかさの表現が得意な典型的な3wayだったので、そこからどういう経緯、意図で805に到達したのか、その辺のところをお聞きしたかったのですが聞き漏らしました。

    この場でなくても結構ですので、機会のある時にぜひお聞かせ下さい。
    よろしくお願いいたします。

    byK&K at2018-04-22 13:15

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