パグ太郎
パグ太郎
クラシック中心に聴いています。オーディオは手段と考えてはいるものの、気がつくと手段の魔力に取り付かれてしまうことも多く、日々修行をしております。

マイルーム

パグ太郎の部屋
パグ太郎の部屋
持ち家(戸建) / リビング兼用 / その他 / 16畳~ / 防音あり / スクリーンなし / ~2ch
Phileweb登録後1年、気が付くとスピーカー導入していました(2018/6) 10数年愛用したアンプが逝ってしまったので、久々の機器更新をしました(2017/6)。
所有製品
  • スピーカーシステム
    GERMAN PHYSIKS HRS120 Carbon
  • プリメインアンプ
    OCTAVE V110SE
  • ハードラック
    QUADRASPIRE QAVM
  • RCA/BNCオーディオケーブル
    KIMBER KABLE KS-1020
  • 電源ケーブル

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日記

不純な動機でコンサートに足を運び、ミューズの怒りに触れる

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2018年06月24日

大きなシステム変更をして色々とCDを聞き直すのは楽しいのですが、こういう時こそ、基準になる、生の楽器の音を耳に入れておくのが大切かもしれません。そんなタイミングを見計らって頂いたわけではないでしょうが、ベルウッドさんから行けなくなったコンサート・チケット譲りますというお話を頂きました。前から気になっていた田部京子のシューベルト、それも作品142番の即興曲という大好物(と天敵シューマン)です。聴き逃す手はありません。(実際には、お話頂いたのはずっと前で、新スピーカーが何時入ってくるのかしらと暢気に待っていた頃でしたので、結果的にシンクロした形です)


シューベルトの最晩年に作曲された2組の即興曲集(作品90番D.899と作品142番D.935)は、どちらも情緒的でメランコリックな旋律でピアノが歌っている個性的な小品がそれぞれ4曲、まるで歌詞の無いシューベルト歌曲集。

いつも聴いているのは、内田光子のこれ。
全体としては暗く重い情念を秘めた強い音色。晩年のシューベルトの歌の陰影の濃い世界にどっぷりつかる演奏。
もう一つはルプーのこれ。
こちらは、現実と遊離してしまっているような夢見心地の世界とでも言うのでしょうか、この歌の叙情性を慈しむようです。でも、単に甘いだけではない造形性がその歌を支えている不思議な演奏。

これを田部さんは、どのように料理するのか? 会場の浜離宮朝日ホールに足を運びました。

でも、最初の音から、違和感がありました。何か響きに濁りがある、調律がおかしい? いや、音が大きくなってホールの響きが乗ってくる時だけに起きている異変。オーディオでノイズが乗っているときに音量上げるとうるさく感じられて、奥行き減る時と同じ印象、でも生演奏でこういう体験は初めて。暫くして更に気がついたのが、あれ、右方向からの音だけが変、首を振って左を向くと改善、右耳に手を当てる改善、、、耳の変調? それとも、右方向で何かが共振しているか、反射音? 席は前から10列でセンターブロックの右端。

これでは音楽に集中できません。というか、音楽が盛り上がってくると、ピアノの響きがうるさくなって苦痛。1曲目のシューベルトの最終楽章の華やかに締めくくりなど、とんでもない状況でボリューム下げて欲しいくらいなのですが、終わった途端、ブラボーの掛け声で周囲は大熱狂。一人取り残された感じです。ウーン。

変なのは自分だけということは、やはり方向性があるってこと? 休憩挟んだプログラム後半、周囲に迷惑にならないように、そっと顔の向きを変えたり、手の当て方変えたりしている内に、やはり方向性があるのがわかってきます。このホール、基本的には木材で覆われていて木の柔らかな響きが多いのですが、ステージ両脇は湾曲した石材になっていて、その方向が一番怪しい。

(ステージ横の白い石の面から席に向かって何かが・・・)

ピアノの位置と石材のカーブ面と座席位置からして一次反射が向かってきている? そんな馬鹿なと思いつつも、少しピアノ位置を前後に動かすか、屋根板の角度をちょっと変えるか、或いはあの石のところにカーテンでもつるすかしたら、きっと良くなるはずとウズウズしてきました。そんな中、天敵シューマンの謝肉祭が華麗に進んで行きます。シューマンの連続する分散和音を、田部女史は繊細な表情の使い分けをしながら演奏しているはずなのですが、それどころではありません。またしても周囲のブラボーの声に、腑に落ちない感が更に募ります。

アンコールになる前に、意を決して空いている、数列ずれた席に移動しました。一気にピアノの音の透明感が回復、煩さも全くなく、ステージとホールの反響音がイメージ通りの奥行き感で広がります。席によってここまでのことがあるのかと、驚いたり、納得したり。楽器の位置とか、屋根の角度とか、あの石材の表面とか、調整すれば私の席はよくなっても、他の席に影響が出るのでしょうね。オーディオにとっての部屋の難しさと、ホール音響の難しさを同列に語ることはできないでしょうが、根は同じなのかもしれません。

NHKの連続ドラマ「半分、青い」の登場人物の「サントールホールはLCブロック3列の9番しか座らない」とマニアックなセリフを笑って見ていましたが、逆バージョンでこういうことになるとは想像もしてみませんでした。普段、生演奏に足を運ばない人間が、オーディオ再生の基準になるからなどと邪な動機でコンサートに行ったので、ミューズの女神のお怒りに触れたに違いありません。反省して自宅謹慎させていただきます。

ベルウッドさんのご厚意で折角頂いた機会だったのに、変なレポートになってしまい恐縮です。

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レス一覧

  1. パグ太郎さん、

    こんばんは。

    これは俗にいうところの

    "It happens"

    であって、ミューズの女神のお怒りでもなく、せいぜいミューズの女神の気まぐれ程度なのではないでしょうか?

    生のコンサートは演奏の方も演奏者の質や体調(?)その他で満足できない場合もありますし、その生音もウチで聴いたほうがましと感じることも特に珍しくないです。
    でも、たまに素晴らしい演奏、音に出会うことがあるのでまた行きたくなってしまう…(笑)

    というわけで自宅謹慎の必要はないと思いますし、いままでもすばらしいコンサートを体験されているパグ太郎さんのことですからまたすぐにコンサートに足を運ばれることになるのではと推測いたします。
    ダメだった席番号はファイルして次回は避けるということでよろしいのではないでしょうか?

    ところでシューベルトの即興曲D899/D935はツィマーマンのCDを持っていて結構気に入っているのですが他と比較したことがないのでちょっと気になります。アップル・ミュージックみたいな試し聴きの手段をお持ちなのはうらやましいです。

    byK&K at2018-06-25 20:03

  2. パグ太郎さん
    コレは珍しい経験をされましたね(笑)
    浜離宮朝日ホールは長方形のシューボックスで2階バルコニー席が両脇壁から迫り出している形状なので、そのような珍?現象が起きたんでしょう(想像」

    小生はシューベルトの演奏で感動したのはレイフ・オヴェ・アンスネスのリサイタルでしたね。

    by椀方 at2018-06-25 21:11

  3. K&Kさん

    レスありがとうございます。自宅謹慎は三日坊主というのはお察しの通りかもしれません。

    でも、こういうことは有り勝ちなことなんですね。私は初めてのことで面食らってしまいました。ルームチューニングの基本みたいな話になってしまい恐縮です。

    AppleMusicは月額固定ですので、外れ録音を買い込んで失敗するコストの圧縮で元を取っている気がします。

    byパグ太郎 at2018-06-25 21:40

  4. 椀方さん

    レスありがとうございます。

    シューボックスで2階バルコニーのあるホールだからというわけでもないのでしょうが、あの石の壁が主犯ではないかと勝手に思っています。あそこに張るチューニングアクセは何だろうとか、SP位置、じゃなくてピアノの位置をもう少し奥にとか考えてしまうのは、やはりオーディオ趣味なんですね。

    アンスネスもいいですよね。

    byパグ太郎 at2018-06-25 21:48

  5. パグ太郎さん

    あまり楽しまれなかったようですね。田部さんのファンとしては残念です。

    朝日ホールの響きは最上級とは言えないですが、特に破たんもないホールだと思っています。やはり田部さんのシューベルトはパグ太郎さんの心には響かなかったというところでしょうか。

    byベルウッド at2018-06-27 09:56

  6. ベルウッドさん

    先ず、せっかく機会を頂戴しながら、良い反応をお返しできなかったのは心苦しい限りです。

    では、田部さんの演奏がどうだったかというと、不幸にしてチャンと鑑賞できる環境ではなかったということかと思います。何故なら、席移動して聴いたアンコールの2曲、交響的練習曲 遺作 第3番、そしてトロイメライは素晴らしい響きで、彼女の繊細な音楽作りには感動したからです。苦手、シューマンでもこうなのですから、好物のシューベルトだったら、どうだったのだろうと悔しい思いをしたということです。そういう意味では次の機会を見つけて再挑戦と思っています。

    朝日ホールは破綻ないホールとのことですが、その点は、先日の経験から申し上げますと、特定の席と特定の楽器位置の組み合わせにおいては、課題ありかと思いました。これは完全に運の問題ですので、かえって田部さんへに再挑戦の思いが強くなったという次第です。

    生は生で難しいものだと思いました。だからこそ、逆に「さいぜんれつ」や「LCブロックの3-9」への拘りが生まれるのかと勉強になりました。

    byパグ太郎 at2018-06-27 12:09

  7. パグ太郎さん、こんばんは。

    不運な出来事でしたね。
    楽器の位置のほんの少しの違いや観客の位置など、ちょっとしたことなのですが、上手くいかなかったというのは残念ですが、逆に貴重な反面教師(特にこれからはスピーカーの位置決めで「コンコン」な作業が必要な場面が出てきそうですし)となる機会だったのではないでしょうか?


    ちょっと違う話ですが、地元のホールのステージでピアノを置く時に合わせている印(ビニールテープ)があったのですが、ある高名なピアニストが来た時に、かなりの時間を使って位置決めした場所だと言っていました。
    重量のあるコンサートグランドを二人で(一人はおそらくマネージャーなのでしょうけれども)動かしては弾いてを繰り返している様子を想像すると少々ユーモラスな気もします。


    …まあ、自分でもスピーカーの位置決めはミリ単位で測った後、手掌で「ポンポン」しますから、笑えないのですが(汗)

    byfuku at2018-06-27 21:07

  8. 横レスですけれども…

    K&Kさん

    ナクソス・ミュージック・ライブラリー(NML)はご存知でしょうか?
    定額制インターネット音楽配信サイトですが、非会員でも全曲無料試聴が可能です。
    ノーカットで聴くには会員登録と課金が必要ですが、公立図書館の音楽部門で利用されていることがあります。
    私の地元では、図書館でID・パスワードを発行してもらうと30日間無料で聴き放題になります。
    調べてみては如何でしょうか?

    …そう言えば、しばらくID・パスワードの更新をしてません(笑)

    byfuku at2018-06-27 21:26

  9. fukuさん

    今晩は。レス有り難うございます。
    不運だったかとは思いますが、仰る通り、逆に色々な意味で勉強になりました。出ている音が同じでも、ちょっとした位置関係で、ここまで変わるというのは生では初めての経験でした。再度挑戦してみます。

    スピーカーの方は、ここの所、毎日、押したり引いたり手探り状態です。問題は何をしたらどうなるかが分からず、それこそ、当たったらラッキーの様な状態だということです。(再現能力なしです)

    byパグ太郎 at2018-06-27 22:23

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