日記
ネットワークオーディオ時代のCDリッピング
2018年04月13日
この記事はCDリッピングに関する未解決課題を列挙したもの + ちょっとした思考実験を書いたものです。答えはなくモヤモヤします。そういう事が苦手な方は読むことをお勧めしません。
1. CDや読み取りドライブの影響
ビットパーフェクト(バイナリ一致)の達成が容易で、チェックサムによるビットパーフェクト達成の判定(=AccurateRip)までが当たり前に行われている昨今です。
CDプレイヤー、CDトランスポート時代に有効とされていた音質改善手法や、光学ドライブの振動対策はリッピングにおいて果たして有効なのでしょうか。
・アコースティックリバイブ消磁器
・fo.Q 光ディスク用音質改善シール
・T-TOC HighDefinitionCase
・ガラスCD、ガラスCD-R
・制振強化ドライブケース RATOC RP-EC5-U3AI(参考例)
・光学ドライブの振動対策、αゲルやインシュレーターの上に設置(参考例)
・デジタル伝送ケーブルの変更 例 USB1.0SP-TRIPLE-C
2. ファイル保存場所の影響
ビットパーフェクトを達成し、チェックサム一致まで確認されたデータは、何れかの記憶装置にファイルとして保存されます。
見かけ上同じバイナリデータであるにも関わらず、ファイルが置かれた場所によって再生時の音質が異なるという報告がネット上に複数あります。
・USBメモリ
・ハードディスク
・SSD
3. ロスレスと非圧縮の音の差異
可逆圧縮ともいうロスレス圧縮されたファイルは、非圧縮と一致するデータに復元してから再生するよう設計されています。
しかし非圧縮ファイルとロスレス圧縮されたファイルの再生比較では、音質が異なるという報告がネット上に複数あります。
また、非圧縮のFLACとWAVの間でも差異があるという報告もあります。
・ALAC
・FLAC(lossless 0)
・FLAC(lossless uncompressed)
4. バイナリ一致データ同士の音の差異
ちょっとした思考実験です。
(A)ノートPC内蔵の光学ドライブで何も考えずただEACでリッピングしただけのwav、当然ビットパーフェクト。
(B)G-0sで同期したP-0sとオーディオインターフェースを、アコリバのケーブルで繋いで、PCは不要なプロセス全てカット、それぞれウェルフロ上に設置、電源は各機器ごとにブレーカー分けて200Vからダウントランス。オーディオインターフェースはASIO接続。CDを消磁してからDAWで書き出し、先頭と末尾の無音部分を(A)と揃えてカットしたwav
・(A)と(B)はバイナリ一致するでしょうか。
・再生音質は同じでしょうか。
・(B)はAccurateRipに通るでしょうか
以上、同一バイナリでも音質は異なるという未解決問題に対するアプローチでした。
レス一覧
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アプローチではなくて、その前のアドレス段階ですね。
ぜひ、ひとつでもご自身で検証して、その結果をレポートしてください。とても興味があります。
このての話しは、具体的な実証もないままに議論だけの議論になってなかなか話しがかみ合いません。「バイナリ一致なのに音が違うはずがない」という“バイナリ・ドグマ”と「誰それが違うと言っているからきっと違う」という“コピペ・オカルト”との間で話しがいつまでたってもかみ合いません。
byベルウッド at2018-04-13 15:52
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こんにちは
リッピング条件次第で変化するかは
今度、お越し頂いた時に聴き比べ出来る様にします。
お気に入りのCDも持参して下さい。
byタルガ at2018-04-13 19:16
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こんばんは。
同一バイナリでも音質は異なるという現象はまず実体験することが重要ですね。
それからですね、原因を究明していくのは。原因が分かれば対策もみつかるかもしれません。
いつの日か納得される日が来ると良いですね。
私はネットワークオーディオからストリーミングオーディオに移行しましたので、もうCDのリッピングは卒業しました。
byミネルヴァ at2018-04-13 21:15
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コメントありがとうございます。
ベルウッドさん、興味を持って頂きありがとうございます。バイナリドグマとコピペオカルトのくだり、特徴を捉えていてなるほどと思いました。
付け加えるなら「それは事実ですか?確認してから発言してください」を無限に繰り返してしまうのもかみ合わない話の特徴のひとつかと。
冒頭にも書きましたが明確な答えはないというのが今の私の立場です。それでも機会があれば検証はしてみたいです。
タルガさん、申し出ありがとうございます。やってみたい気持ちは山々ですがオフ会がそればかりになってしまうのはできれば避けたいところです。時間を区切って少しだけ私の我儘に付き合っていただければ幸いです。(それよりもタルガさんの音が聞きたいです。)
ミネルヴァさん、ストリーミングオーディオに移行されたとの事。勝手な想像ですみません。ストリーミングで聞ける音源にも、当たり外れがあるのではないですか? もしそうならミネルヴァさんから見て当たり率はどのくらいなのでしょう。よろしければ教えてください。
byhigh speed at2018-04-14 03:41
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こんにちは。
非圧縮のFLACとWAVというより、同じWAVでもタグ情報有無で音が異なってきます。うちではFoobar2000でタグ情報無しWAVに変換しました。オムニバスアルバムは曲毎にアルバムアートを変えたいのでタグ情報あえて残しています。
なお、サーバー側でFLAC〜タグ情報無しWAVオンライン変換すれば音質の違いが分からなくなりますね。JPLAYでのMinimServerのトランスコードの改善でFLAC音質向上したのはコミュニティでも結構話題になったと思います。
AIFFだとエンディアン変換も必要になります。
USBメモリ再生だと5Vバスパワーノイズが出ます。メイン電源12Vがアナログ電源でも12V5V変換はスイッチング電源DCDCコンバータなのでノイズがでます。
国産ネットプレーヤの多くはDM860チップにこの機能があり、このチップがUSB音源のオーディオ処理まで行うので影響はてきめんで、知人がUSBメモリ1TB買いましたが音が悪くて処分されました。
HDDマシンだと放熱が悪いと音が悪くなる、という話をついこの前 吉田苑さんに教えて頂きました。 吉田苑さんの確認では、SoundgenicはHDDマシンとSSDマシンでUSBDAC接続ではかなり音が異なるとの事です。
以下日記に解説しています、ご参考まで。
http://community.phileweb.com/mypage/entry/3685/20171024/57416/
http://community.phileweb.com/mypage/entry/3685/20150312/46543/
http://community.phileweb.com/mypage/entry/3685/20170502/55591/
http://community.phileweb.com/mypage/entry/3685/20171016/57322/
http://community.phileweb.com/mypage/entry/3685/20180408/59097/
http://community.phileweb.com/mypage/entry/3685/20150312/46543/
http://community.phileweb.com/mypage/entry/3685/20140302/41509/
byYongJoon at2018-04-14 06:13
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high speedさん、こんにちは。
今日本で利用できる最も高音質なストリーミングサービスはDeezer HiFiですが、それにもWASAPI排他モードがサポートされていない、FLACであるなど音質劣化要因があります。でもそのデメリットより、リッピング不要、バックアップ不要のメリットのほうがずっと大きいので移行しました。
同一バイナリでも音質は異なるのはジッターが原因で、それ以外はまず考える必要がないようです。
音楽ストリーミングサービスは公衆網経由でサービスされるためジッターロンダリングされる可能性が高く、この点でも有利です。
byミネルヴァ at2018-04-14 09:35
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ミネルヴァさん こんにちは。
解説ありがとうございます。面倒から解放されるのは大きなメリットですね。しかし伺いたかったのはそういった運用や音質面のことではなかったのでした。私の質問の書き方が悪く誤解させてしまったみたいですみません。
あの指揮者があのオケで振った名曲といったような、聞き手がワクワクするような曲は配信されていますでしょうか?
YongJoonさん、こんにちは。
Soundgenicに直接USB光学ドライブを接続してリッピングするのは5Vバスパワーノイズの観点からやはりNGなのでしょうか。
Soundgenicは低価格ながらAccurateRipにも対応しているようですのでPCからの取り込みでもUSBドライブからの取り込みでも理論上はバイナリ一致するはずですが。
byhigh speed at2018-04-14 10:44
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high speedさん、
Deezer HiFiはCD音質での配信は3,600万曲以上とされており、Google Play MusicやApple Musicにひけはとりません。
ところが検索エンジンが弱く、なかなか思うものがひっからないのは事実です。クラシックのアルバムの検索には、まず指揮者のカタカナで検索、原語で検索、オーケストラ名のカタカナで検索、原語で検索、作曲者名のカタカナで検索、原語で検索、歌うソプラノのカタカナで検索、原語で検索、さらに下に表示される「関連」を検索などしてやっと到達できるものも非常に多いです。
ここまですれば聞きたいアルバムが大抵見つかります。
その点、Google Play MusicやApple Musicでは簡単に見つかりますので面倒な時は、Google Play Musicを使うことも多いです。
なおDezer HiFiは今のところギャップレス再生に対応していないので、オペラ鑑賞には向いておりません。
byミネルヴァ at2018-04-14 11:40
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検索の手間を惜しまなければ、ミネルヴァさんが聞きたいアルバムは大抵見つかるとのこと。それならメリットの方がかなり大きいですね。
配信はいままでノーマークだったのですが、今後に備えて調べてみようと思います。詳しく教えていただきありがとうございました。
byhigh speed at2018-04-14 19:54
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こんにちは。
私は音質にこだわるのはハイレゾのみでリッピングの音の違いは自分では未確認です。
まずリッピングの音の違いはバイナリ一致が前提の話との認識です。
バイナリ一致でもリッピングで音が変わる理由ですが、デジタルとはいえ、0.9 〜 0.7と異なりこの違いがREAD時にノイズが発生すると理解しています。
リッピングというWRITE系の音質向上はREAD時の音質向上の方法を使われる人が多いですね、ノイズ対策に振動対策です。
NASにCDドライブ直結だとCDドライブの電源と振動対策がポイントでしょう。NASの電源も当然必要です。
NASリッピングだと、READとWRITEの負荷が同時にNASにかかるのでリッピングの音質は不利に思います、未確認ですが。
なお、リッピングにこだわる人が、音源をオーディオ専用の高音質ハブ経由すると、リッピングの音の違いはほとんどわからなくなったと言われる人もいます。
byYongJoon at2018-04-14 21:03
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