日記
ニアフィールド用のインシュレーター
2018年10月14日
ニアフィールドで試行錯誤しているとスピーカーの足元をどうしようかと悩みます。
アンダーボードを敷こうとしても、五センチほど厚みがあると大きくスピーカーの高さが変わるので、聞こえ方がまるで違ってきてしまうからです。
スピーカーの開発者はツイーターの位置などを吟味していますから、五センチ変化すればスピーカーの特性が変化してしまう。
805D3などであれば、スピーカーのスタンドが豊富に販売されていますから、スタンドの高さを変えることでボード分の高さを吸収することができます。
部屋が広ければ、五センチ程度のスピーカーの高さの変化なら視聴位置で吸収できます。
しかしニアフィールドで、なおかつハイレベルな指向特性をもつTAD-CE1を使っていますと、至近距離で五センチ高さが変化するとボーカルがこもったり、高域が刺さったりとスピーカーの性能が発揮できなくなります。
ウェルフロートなどいろんなボードを借りたりしてみましたが、どうも音が歪んでしまうのはおそらくそのせいでしょう。
そこで、足元対策として最良のものがこれでした。

アンダンテラルゴの最新の薄型スパイク受けSM-7FXです。
なんといっても薄型で、TADの広角スパイクにも対応しているので、スピーカーの特性が歪められることが全くない。
また、材質も吟味され、大型なので、下手なボードよりも制振性能が高く、低域も締まって音の奥行や濃さが増大します。メーカーもボードはスピーカー特性を変えるので推奨しないと言っておりましたが、普通程度以上のフローリングで、SM-7FXを使うのであればスピーカーボードは確かに百害あって一利なしでしょうね。
もちろん、これらはあくまでニアフィールドの場合の話ではありますが、このニアフィールドリスニングは、フォーカス感の向上による高度な実在的再現性から洋楽・邦楽ポップス愛好家なら癖になるような聴き方ではあるのですが、ハイエンダーは大きな部屋で鳴らすので、ノウハウがなかなか蓄積されていませんね。
試行錯誤の日々です。