ベルイマン
ベルイマン
2020/12/3 床の水平が気になっていたので、昭和音響に簡単に測定してもらった。2~4mmあるいは最大で5mm程の隆起がランダムに細かくあるのを確認。天然木を用いているので膨張と収縮はあり得るので…

マイルーム

マイシアター『象牙の塔』
マイシアター『象牙の塔』
持ち家(戸建) / 専用室 / オーディオルーム / ~12畳 / 防音あり / スクリーン~120型 / ~4ch
私のシアターは、ずばり、「象牙の塔」‛la Tour d'ivore'と言います。 縦5438 x 横3618 x 高3400mmの約11畳の縦長。スピーカー4本、ユニバーサルプレイヤー、AVプ…
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日記

ベルウッド邸

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2020年10月08日

ベルウッド御大のお宅に行って参りました。

赤羽漂流記、長々と書きました。サウンドは新しかった!です。

 御大からオフ会の時間が取れると連絡が来たとき、「いよいよか!」とつい力んで、「メシアンやシェーンベルクを持っていきますから!」と厨二病のような返事を返したものでした。(^^)

すると御大は、英米文学プログラムを用意しておくと前日の夜に。(^^) 当日の昼間、赤羽駅は非常に往来が多く、雑踏の先にぽつーんと停車された洒落たオレンジのスバルに乗せていただき、お宅に向かいました。

大きな大きな団地があって、真新しいが、いかにも日本的な光景を横目に、戦争の話になり、ヨーロッパの音楽旅行の話に移り、ゆるく曲がった静かな道に入ると、「ここです」と。車から降りると、銀杏が青々と生い茂る間に、鮮やかな金木犀が香る、小さな公園の差し向かいに御大のお宅はありました。

私の方では、10枚ほど持参するディスクを当日の朝、自分のシステムで聴きながら選びました。自宅であまり面白く鳴らないもの、つまりボーカルものを中心に選び、いったん自分の装置の音をインプットしていました。メシアンやシェーンベルクとかの厨二病のことは忘れていました。(^ ^) ベルウッド邸訪問の朝、私の頭を占めていたのは、いったいどれくらいの濃密さ、あるいは、どれくらいの定位を追求するべきなのか?です。これから自分のシステムを作り上げる際の《尺度》が問題ですから。
 
御大が私の家のサウンドを「シアターサウンド」だとつい先日の日記に書かかれています。意外に悪くないが、大味だし、まだまだ精進しなさいな、という意味でしょう。私のシアターでは、物が皆大きくなるのです。(^^) 私は部屋いっぱいに音が漲り、聴いている自分を音の中に溶かしたいのです。例えば、いくつかの交響曲やピンクフロイドなどは現段階で結構良い、と思っているのです。ただし、小さなもの、単純なもの、ゆったりした流れに、フォーカスするような音楽は、大味というより、ただ音が大きくなっているだけなのを改善する必要があります。どれだけ小さく細いものを拾うべきか? どれだけ音色を濃くするべきか? どれだけ音楽空間の時の流れを遅延させるべきなのか?そんな問題意識で御大のサウンドを聴きに行ったのでした。(^^)
 
お宅に上がりお茶と一緒に説明図をもらって、説明を聞き始めたそばから、「それはどれですか?何年前のものですか?」なんて尋ねると、御大も立ち上がるので、スピーカーの裏どころか、WELLFLOATボードの合間まで覗き込み、リビングの上に寝そべり、写真を取り、いちいち説明をしてもらいます。




リスニングルームはスピーカー間に自作パワーアンプとその電源。パイプ式ラックの周辺にPC、SACDプレーヤー、チューナー、自作プリアンプ、アナログ等をリビングらしさを奪わないように配置。聴音材も多種付いているが、ごく自然な感じ。自作仮想アースも金属製の筐体の立派なものが機器の裏に隠れています。


 
スピーカーはまずバッフル。シナアピトン積層板による途方もない厚みのバッフルが、ソフトドームのトゥイーターに独立したチェンバーを提供し、14cmもないだろうウーファーにがっちりとしたバスレフポートを与えている。ブックシェルフなのに30kg近くあるとか!
 



スピーカーを下から撮ったところ。リキッドでなくグリスを入れたT-PROPを逆さにしてサイドプレスで支えている。WELLFLOATは一点メカニカルアースで、残りの脚はコルクの小片を挟んでボードの上に乗せ、ボードの表面にも裏面にも制振材を付けており、WELLFLOATのボードと棚版との間にも色々挟まっておりミルフィーユのようになっています。
 
さて、視聴した曲目一覧です。実際には(1)の前にガムランが入り、(12)の後に私が用意してきたCD、それら以外にもこの日3種類聴いた内の1つであるアナログの高橋悠治の『ジムノペディ』旧番等もありました。
 
(1) 『モーニン』Moanin' ? (2002年録音)
(2) Timeless, Fantasy ? (オーオタに人気)
(3) English man in NY (orchestral versionチェロ溝口肇)
(4) Rapsody in blue ((c)Jansons & (orc)BRSO)
(5) 『メアリー女王葬送の音楽』Music for the Funeral of Queen Mary (映画『時計仕掛けのオレンジ』の挿入曲)
(6) 『弦楽のためのアダージョ』Adagio for Strings (映画『プラトーン』のテーマ曲)
 
(7) 『ワルシャワの生き残り』A Survivor from Warsaw ((c)Abbado, (rec)1993)
 
(8) Beethoven, sym n.7 - 1st
(9) Beethoven, sym n.7 - 2nd (途中まで)
 
(10) Ravel, piano concerto in G – 2nd  ((p)Pascal Rogé)
(11) Satie, Gymnopédies ((p)高橋悠治)
(12) Beethoven, String Quartet n.15 – 3rd (Belcea Quartet)
  
上記の(1)~(6)に関しては曲間の30秒ほどの間に二言三言話してメモっているので間違っているかもしれません。例えば(1)は「アートブレイキーとリーモーガンたちのが聞きたいなぁ~」などと思いながら聴いていたので、メモには「①アートブレイキー、2002」と書いてあります。(汗) (3)のガーシュウィンでは左スピーカーからノイズが終始出ていたので、PCが本調子でなかったと思われます。御大は「スピーカーの再生限界でしょう。」と言っていましたが、実際には、(7)のシェーンベルクに入る前に問題が生じて、ノートパソコンの画面にはdisconnectedとなり、かくて英米文学プログラムのトリはPCではなくGRANDIOSO K1に委ねられることになったのでした。
 


ところで、(5)、(6)、(7)の流れ、素敵ですよね。教養があり、音楽を愛する人ならではのプログラムです。しかし上記の不慮の事態からGRANDIOSO K1が(1)〜(7)の英米文学プログラムの全てを持っていくという思いもよらない展開となったのでした。
 


音が、いきなり輝きだします。敢えてこの言い方にしますが、暗い《アンチヒューマニズム》の芸術が閃光を放つのです。Abbadoの『ワルシャワ~』も優秀な録音なのでしょうが、御大のスピーカーが完全に演者の口と同期し、凄まじい鮮度で、恨みや呪詛と悲哀が混じりあったほとんど演劇的な20世紀音楽を、小音量の小さな舞台で、表現するわけです。20世紀らしい芸術の冷厳さも音としてでていました。ヒューマニズムの挫折とか落胆とかいうちゃちな感傷のことではなく、純粋芸術の持つあの冷厳さです。20世紀にとって1番問題であったのは何か?人間でしょう。ナチスもまた人間なのだから。ですから、その副作用としてこうした問題の圏域にある現代音楽は、冷ややか、に感じられるものなのです。人間とは別の原理を探求するのですからね。メシアンやシュトックハウゼンたちがすぐそこにいるはずです。アドルノも文句はないでしょう。凄いですね、感心したので、拍手しましたが、御大は「まあな」っていう感じでした。この『ワルシャワ~』を何も言わずに、演奏プログラムに入れてくるというのも、非常に趣味がよろしいと思います。シェーンベルクは私が持っていくと言いだしたのであって、御大に頼んだわけではないですから。ナチス以後、芸術は「どうあるべきか?」に対する御大の答えだと受け取ることにしましょう。もちろん私も賛成です。
 
しばし休憩です。私は予想だにしなかった現代音楽らしい再生音に面食らって、既に食傷気味で、ぶっちゃけ帰って布団に入りたい気分でしたが、(爆)、コーヒーをいただき、雑談しながらベートーベンとラベルを聴かせてほしいとねだると、「えー、ベートーベン?」と、つれない反応です。ふとアナログの話になって、PCの復旧を待つ間に、レコードで聴いてみるかということに。私はベートーベンの弦楽四重奏を聴かせて欲しいと事前にリクエストしていたのですが、御大が何も言わずに針をかけたのは、交響曲第7番の第一楽章で、カラヤン&ウィーンフィルによるものです。
 


(8)は、重ぉぉぉぉ~く、ゆぅぅぅぅ~っくり、演奏が始まりました。重いです。なにこれ?っていう重さでした。完全に初体験なサウンドに脳が麻痺。もちろんカラヤンのべー七を聴くのが初めてなのもあいまって、???です。第1楽章が終わると御大が立ち上がって、針を上げます。ちょっとちょっと、御大、待って、待って、「ベルウッドさん、ア、アレ〇×△は、、」、第一楽章で頭が混乱して、アレグレットと言えなくなりました。カルロス・クライバーのCDがわかめになって擦り切れるくらい聴いてきたわけですからね、積年の想いが募ると人は失語症になるものです。御大がしまおうとしているジャケットの裏面にその文字を探しました。「ア、ア、アレグレットは、、、不滅のアレグレットはどうなんでしょうか?」と声を振り絞りました。御大は「ふふふ、アレグレット? カラヤンマエストロの〇×△ですよ」と言い、針をもう一度落としてくれました。(失念したが〇×△は何かカタカナが入る) 
 
もの凄い濃密なアレグレットでした。1楽章よりも重さがいくぶんか取れて、アイリッシュコーヒーよりも濃厚ウィンナコーヒーくらいになりました。音と音の繋がりがスゲーって思っていると、「まあ、こんな感じですよ」と不滅のアレグレットの途中で針を上げるわけです。えー。えー。まだなんですが。(^^) 恐らく御大はPCの復旧を確認したに違いない。



 再度、PCに移り、MFPCの逆襲開始です。(10)パスカル・ロジェのラベル『ピアノ協奏曲 ト長調』のアダージョを聴きます。再生音はとても良く、非常に静謐な気持ちになったのは、MFPCの功績なのでしょう。打鍵と打鍵の狭間の沈黙が十分に静かなので、打鍵感が綺麗に出ていたのが印象的です。
 
次の(11)の高橋悠治さんのジムノペディ旧録をリッピングしたものをPCで再生です。音が死んでいました。このPCは信号を直截的に再生するのかもしれません。「有るものは有る、無いものは無い。おしまい?おしまい。」That that is is. That that is not is not. Is that it? It is.なのかもしれません。高橋悠治さんの旧録の演奏ぶりに親和性があるように思えますが、ダメでした。スピーカーから出ていたのは、芸術の音ではありません。
 
長々と書いてきましたが、私の狂乱は、(12)のベートーベン、弦楽四重奏曲第15番第3楽章の再生で頂点に達します。その後に私の持ち込んだディスクも聴かせてもらったりしましたが、心ここにあらずです。この曲(12)は私がリクエストしたものです。「ベルウッドさんのお勧めのもので聴かせてください。」と依頼しました。ゆっくりとした叙情的な曲で、どんな風に音楽の濃密さを追求し、どれくらい時を遅延させれば芸術が成立するのか、その尺度を求めてのことでした。
 
この日のMFPCは、最初は調子が良くなかったのだと思います。もちろん、MFPCをこれまで聴いた経験は私にはありませんし、おまけに(1)~(6)のプログラムは少なくとも初めて聴く音源ですから、推測でしかないわけですが、途中から、つまり(10)からMFPCは調子を上げたのだと思われます。信号を忠実に音に変える、S/N比は高め。そんな印象です。パスカル・ロジェのピアノはそう聴こえました。(11)の高橋さんのジムノペディは音源のほうがついて来れず、だったのでしょう。一方、私の頭の中は濃厚ウィーン訛のベートーベンの弦楽四重奏を聴くぞ!です。
 


ベートーベン × ベルチャ弦楽四重奏団 ×T4 Limited Special × 自作アンプ × MFPCを掛け合わせた結果は、途方もない、法外なextravagantものでした。ウィーンもへったくれもない、完璧に現代のサウンドです。「非常に細く弱い音をあれだけ長く伸ばして弦を引いているのに、音が歪まず、、、」という趣旨のことを御大は言っていました。ですから、非常に弱い音であったはずなのですが、私には太く、しっかりとした、ありありとした音に聞こえました。普通のバイオリンでは再現できないような音でしたし、聞いたことのない音色でした。エレキバイオリンのように、太く聞こえるのです、細く弱いはずの音が。MFPCが音の不在の闇のなかをどんどん掘っていくことで、完全な沈黙を掘り当てたのでしょう、か細いはずのバイオリンの弱音が、極太でぬっと目の前に出現します。
 
概ねクラシック音楽というのは再現音楽ですから、ジョン・ケージのような芸術家による抵抗が行われるのも道理ですし、美術での抵抗がマルセル・デュシャンによるものであったとするならば、クラシックとしてのクラシックへの抵抗は歴史的には遅ればせだったわけです。
 
驚愕なのは、今回視聴した15番の再生音は、ベートーベンの弦楽四重奏といういかにもなクラシックの再-現では、まったく、なかったことです。まったく新しい音楽なのでした。ベルチャ弦楽四重奏団がMFPCとともに、全てが新しい、非常に現代的な音を達成したのを目の当たりにしたような、爽快な気分になりました。楽譜の改訂レベルの新風を巻き起こした感じです。
 
ベルチャ四重奏団の音が「きつい」と御大は言います。私はまったくきつく感じないと返しました。ファジーな領域まで完璧に再生されたのだと思います。音が繋がりきっているイメージです。上でエレキバイオリンに例えましたが、ある種の電子音が暖かく柔らかな光を発するような音を出すことがあります。音の繋がりがよく、高域でも音の抜けがなく、尖らないので、温かみが感じられるわけです。逆説ですね。高域がキンキンするという悩みは、S/N比の低さが問題なのであって、実はS/N比を上げ続ければ、ファジーな領域に到達し、まろみを出すことができるのでしょう。

S/N比を極限に持っていく努力の結晶が、今回のような古典中の古典に対する新風と未曾有の感動に繋がったわけなのでしょう。ええ、実に感動しましたとも。御大も嬉しそうでしたが、聴き取った音の感触が真逆なので、私の頭が昇天していて、あらぬ音を聞いていたという落ちかもしれませんね。まあ、本当の芸術的体験というのはそんな狐につままれたような体験になるはずですから、よしとしましょう。一期一会の試聴体験をこそ信じられるようになりたいものです。

とにかく、思いがけず、ベルウッド御大の贈る現代-音楽の疾風に煽られまくるオフ会となったのでした。
  

さあ、長々とした漂流記もそろそろおしまいにしましょうか。

 
え?自分のオーディオシステムの基準を求めていた件はどうなったか? えー、ゼロではないですが、よく分かりませんでした。これだけ揺さぶられてたら、基準なんて壊れますからね。断言しておきますが、芸術は現在の破壊に奉仕し、それ以外何の役割も担いません。「書物は心の内なる凍った海をかち割る斧である。」と言ったのはカフカ先生でありましたか。
 
あー、楽しかった。

 


末筆ながら、ベルウッドさん、大変勉強になりました、ありがとうございました。また今度、レコードとPCとGRANDIOSOでバッハの比較試聴といきましょう!私はベルチャ四重奏団によるベートーベン弦楽四重奏の5chサラウンド音源を手配しました!プリの件も改めて!

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レス一覧

  1. ベルイマンさん、はじめまして。

    前日に突貫工事でセットアップした状態でしたのでトラブルが出ないか心配はしていましたが・・・
    仕事しながら気になって仕方なかったです・・・(笑)
    ベルイマンさんの日記を読みながら、自分も初めてベルウッドさんの音を聴いた時を思い出しました!
    K1を導入されてからは、CDPの素晴らしさも教わりまし、「鮮度と定位はこうだ!」と言う事を学ばせて頂きました。

    セットアップが落ち着いた頃にまた聴かさせて頂いて下さい。

    byMF at2020-10-08 23:04

  2. ベルイマンさん

    (12)ベルチャQのベートーヴェンは、自分で言うのも何ですが、圧巻でしたね。96/24のハイレゾ音源でファイルオーディオならではの音質であり、MFPCの実力の聴かせどころでもありました。

    「きつい」というのは、シャープで厳格な演奏スタイルや音色のことを言ったつもりです。それを金ピカ・システムや解像度一辺倒のシステムで再生しようとするとキーキーして聴いていて疲れてしまいます。さりとて古ぼけたヴィンテージでは、その現代的な演奏スタイルが見えてきません。

    ベルチャQを初めて聴いたのはもう10年前ですが、いまだにあの衝撃は忘れられません。再生システムともどもまさに21世紀の音楽ということになりますね。

    http://community.phileweb.com/mypage/entry/2408/20100423/18031/



    (1)は、笹路正徳のアレンジ・プロデュース。LAのスタジオに観客を入れた、豪華メンバーによるビッグ・バンド・ジャズのスタジオライブです。



    (8)で私が言った「カラヤンの〇×△}とは「カラヤン・テヌート」です。豪奢なベルベットのような滑らかな手触りは、まさに、カラヤン、ウィーン・フィルそのもの。今のウィーン・フィルでもなかなかこうはなりませんね。



    (4)のノイズは、さすが耳の良いベルイマンさんはごまかせませんでした。左chだけということなので、MFPCのせいではないと思います。お言葉をヒントに思い当たることがあり、その後、対策をしてみました。まだ、あのときの音量で鳴らせていないので検証待ちです。


    今後とも交流よろしくお願いいたします。

    byベルウッド at2020-10-09 01:36

  3. MFさん、はじめまして。素人が初めて聴いた装置について思い出す限りで素直に感想を書いたものです。気を悪くされていないとよいのですが。この上なく良かったものと、そうでなかったものの落差があったと書きましたが、これの原因をPCの調子の波があったからだとしましたが、ベルウッドさんは別のことを考えているかもしれません。いずれにしてもベートーベンの弦楽四重奏は脅威的、いや失礼、驚異的なまでに、「圧巻」でした。この圧巻の再生はベルウッドさんのシステムとMFPCの抱擁がもたらしたものであるのは間違いないかと。特にあのDCアンプとスピーカーとの相性が良かったのかもしれません。スピーカーや機材一式が丸ごと消えて、音、だけになってました。


    ベルウッドさん、おはようございます。当日は色々とお世話になりました。無礼に感じられていないとよいのですが。ベルチャさんたちとは長いんですね。しかし何はともあれ、

    ベルチャQによるベートーベン弦楽四重奏15番3楽章のあの再生は、忘れ難いものとなるかと。あれは凄かった!と先々に幾度も思い出すことになるレベルのものでした。この日記がその顛末を伝えられているとよいのですが。

    私は耳は良くないのですが、ある種の物事に異常な集中力を発揮することが時にあるだけです。

    テヌートでしたか、思い出しました、「(そのアレグレットは)カラヤンテヌートの極致ですよ」と仰られていたと思います。テリーヌが食べたくなってきました。(^^)

    また聴かせてください。m(_ _)m

    byベルイマン at2020-10-10 09:38

  4. ベルイマンさん

    しばらく多忙にしており、久しぶりにコミュニティの皆様のご活躍を拝見していたら、ベルイマンさんの日記に興味深いコメントを見つけましたので、以下、引用のうえ反応させてください。


    私は部屋いっぱいに音が漲り、聴いている自分を音の中に溶かしたいのです。


    全く同感です。フルオケのコンサートに行って、ホールのど真ん中の席に座って目を瞑れば、どこに第一バイオリンがあって、どこにオーボエがあるなんて、指をさすことなどできず、ただ「空間に音楽が溶けている」感じですものね。録音モノではそのようなことが可能な音源がありますが、それは指揮者の視点(聴覚)であって、コンサートベースのクラシックファンとしては極めて不自然な音空間ですから。


    ただし、小さなもの、単純なもの、ゆったりした流れに、フォーカスするような音楽は、大味というより、ただ音が大きくなっているだけなのを改善する必要があります。


    これも全くの同感で、小ホールで弦楽四重奏などを比較的前の席で聴けば、今度は目を瞑ってもバイオリンとチェロの位置関係は分かるものですから、それを再現できればとは思いますよね。

    で、私の場合、両者の解は、前者はAuro3Dで、後者は2chに求めているのですが、ベルイマンさんのところでは、両方とも4chで追及しておられるのでしょうか?お持ちのSPが私も最後まで購入を検討したSopraなので、その音の良さはよく知っておりますし、それを部屋の四隅に設置されているので、そのシステムが再現する音空間はさぞやと、興味を持っていつも拝読しております。

    ベルイマンさんのところでは、マルチと2chを使い分けておられるのか、それともマルチで2ch並みの定位感・音像感を追求しようとされておられるのか、すこし気になりましたので、お手すきのときにお考えを伺わせてください。

    byAuro3D at2020-10-11 08:22

  5. AURO3D さん、こんにちは。日記の裏側を読んでいただいたかのようなコメントに、ちょっと言葉に窮しました。(^^)

    マルチで2ch並みの定位感、音像感を追求しようと思っています。。しかし、いったん軽く挫折してみました。(^^)

    ベートベンのピアノソナタのBlu-rayの信号をマルチから2chに変えてみます。AV8805はpuredirectですから、マルチなら4本、2chの信号なら2本で鳴ります。悲しいかな、2chの方がいいです。これを改善したいと思っています。

    カルテットやクインテット、或いはそれ以上の編成はほぼ全てマルチが圧倒的に良いです。

    問題はテンポのゆっくりした、エモーショナルなものが良くないのです。しかしこれはマルチか2chかの問題ではないと考えています。一つ打開策になるのではないかと考えている案①があります。成功したら日記にしますね。繰り返しますが、マルチの音場を持ちながら最高の定位感と音像が欲しいと考えていますが、それによって味わいを出したいと思っています。

    また、ボーカルはオケ付きのクラシックならば問題なくマルチが勝ちます。しかしポップスやロックはマルチか2chかの問題ではなく、良くないです。この変はルームチューニングの問題なはずです。天井の音はまずまずですが、登り切っていないので、いくつか発展させたい案②があります。

    しかし、あまりジタバタするなと達人から言われたので、今は、案①とアンプとプレーヤーのセッティングを詰めておくに留めます。

    byベルイマン at2020-10-11 13:17

  6. (AURO3Dさんの続き)

    AUROさん、余計なお世話かもですが、スピーカーを決めてから、AVプリとかは考えるって言っていたじゃないですか。ぶれないでくださいね。AVプリなんてHDMIの規格が変わったら、激変するはずです。私もトリノフは無理だけど、ストームオーディオだったらとか考えたのですが、順番が違うなと思い返したものでした。

    何よりもAUROさんは補整なしで音楽を楽しんでいたはず。私も基本はスピーカー!ってコミュの名古屋の達人に言われました。ただAV8805のアナログ部の素性を良くするのはありだと思います。私は逸品館にやってもらいました。ヒジヤンさんの直近の日記とか見ると、凄いことになってますが、まあ、あの方は考えたカスタマイズしてますよね。でもプリなんかよりAUROさんは最高の巨砲をフロントに揃えられる環境だと思いますので、AVプリよりも、納得できる巨砲に金を使って、できれば同じスピーカーが良いと思います。繋がりの良さはもちろんですが、機械のことで気に病まず、音楽に向かえますからね。あー、凄いんでしょうね、巨砲マルチ、聴かせて欲しい〜!(^^)

    Sopra no.2は絶好調です。その4つ子を死産させないように頑張りたいので、色々教えを受けたいと思っております。スピーカー4本で同じもので揃えてマルチがどんなものか気になりましたら、聴きに来てください。で、ぜひ情報交換したいです。

    byベルイマン at2020-10-11 13:23

  7. ベルイマンさん

    不思議なもので、リモートワークでPCに向かっているとすぐに頭が痛くなるのに、趣味のことを書くためにPCに向かっていても平気なもんですね(笑)。以下、ご笑読ください。

    >マルチで2ch並みの定位感、音像感を追求しようと思っています。

    ベルイマンさんが非常に高いところを目指されているのがよく理解できました。専用のお部屋もお作りになったご様子ですし、4chなら辺の数は4つで、その各辺を底辺とする正・二等辺三角形の位置にリスニングポイントを置き(つまり対角線の交点?)、4つの三角形を等しく高いクオリティーでコントロールできる機器を揃えれば、2ch×4の定位感・立体音像の実現が可能かもしれませんね。実現の暁には一度拝聴させていただきたいものです。

    当方は実は、納品されたら日記でもご報告しようと思っていたのですが、SonettoVIIIをもうワンペア追加注文済みです。その意味ではやろうと思えば私の伊豆の部屋でも4chを四隅に同じVIIIで揃えられますが、私はどうしてもセンターが欲しいので、とりあえず、LCRの3チャンネルだけ同じSPで並べることになります。ただ、Sopraに比して「巨砲」というほどの立派なSPではないので、周りの機銃砲(ソナスの2Way 6台)の助けを借りるシステムです(笑)。

    >AVプリなんてHDMIの規格が変わったら、激変するはず

    おっしゃる通りです。しかし、拙宅の部屋はベルイマンさんのような前後左右ともに対称な専用室ではなく、地形に合わせて作った変形6角形であるため、2chリスニング用のAmator IIIを置いてあるところ以外は、前後左右の壁の角度や広さが非対称なのです。ゆえに、どう頑張っても(少なくとも私のテクでは)フロントLRだけでピンポイントの定位感を得ることはできず、また定在波の処理も難しいので、どうしても「ハイテク」の補正技術に頼りたくなってしまいます(先日も東京のリビングにあるテレビのSPとして画面の両サイドにおいてあるKEFのSPに対し、気が向いたので、PioneerのAVアンプの音場補正をかけて聴いてみたらびっくりするぐらいの聴感上の向上があり、改めてテクノロジーの発達に驚いた次第です)。

    こちらこそ、今後ともいろいろとご助言いただければと思っております。

    byAuro3D at2020-10-11 17:04

  8. AURO3Dさん、こんばんは。非常に高いところを目指しております。が、私は不精で自分に甘いので、有識者にケチをつけてもらいながら、頑張りたいと思っています。(^^)

    スピーカー既に注文されていたんですね。そしてこれまでの経緯からすると極性を合わせられて十分な補整能力をもつAVプリに行くということでしょうか。AUROさんのことですから熟慮の上での決断なのでしょうから、私のようなものが余計なことを言いました。いつもすいません。出来ることは少ないのですが、精一杯応援します。

    とはいえ、AUROさんのやつよりも小さいサイズのを視聴したことがあるのですが、例の秋葉の店で綺麗な音を出していましたから、大きいのでLCR揃えたらばっちりなはずです。補整なしで同一スピーカー同心円4chも試され、AURO3Dと比較してください。私の部屋では残念ながらSopra no2は同心円上には配置できないです。

    テクノロジーの活用はセッティングとルームチューニングを固めてからにすると決めていますので私は後回しにしますが、変形のお部屋ならば、そして高いところに別の特性を持つスピーカーを配置している場合には効果的なんでしょうね。

    私の方は恐らくそれ切りだと思いますが、11月の末に一旦、Auddysseyで計測だけします。12月くらいに測定器持ってケチをつけに来てくれると言ってくれた方がいるので、その前にAuddysseyの数値だけだしておこうと思っています。なんだか身体測定の結果を公開するようで怖いですが、、、日記にしますね。(^^)

    byベルイマン at2020-10-11 23:11

  9. ベルイマンさん

    週末になりようやく手が空きましたので、遅レスですが。

    拝読していて、一つ伺いたいのですが、ベルイマンさんのアプローチですと、「ピュアモード」(つまり無補正)で使っておられるAVプリの必然性とは何なのでしょうか?

    素人考えで恐縮ですが、アナログアウトプットのあるマルチチャンネルプレーヤー(例えば、当方のOPPO205など)を使って、そこからボリュームコントロールのあるパワーアンプに直につなぐことで前後の音量のみ調整し、定在波や位相などはルームチューニングなどで整える、というのが、実はベルイマンさんの理想なのでは?

    私の場合は、「現場」が自宅ではなく、わざわざ2時間半もかけて「行く」場所なので、向うに着いたら、限られた滞在時間でなるべく音楽に浸っていたいので、セッティングや様々な改良・改造にはなるべく時間を取られたくないのです(加えて、生来、不精であることは否定しませんが=笑)。

    ゆえに、ベルイマンさんのように試行錯誤を繰り返していただいた方の、「成果」だけをこっそりといただこうと思っておりまして(笑)、その意味で、今後のベルイマンさんの日記に期待しております。

    アプローチはかなり異なりますが、お互い、ある程度満足のいく音空間が実現できたら、相互試聴の機会を持つことができれば幸甚です。

    今後ともよろしくお願いします。

    byAuro3D at2020-10-16 12:54

  10. AUROさん、こんばんは。

    まあぁ〜〜〜、驚くほど鋭いですよね。なんか行間を隅々まで読まれて、伏せてあることを確認されて、次はどうするベキなんだ?、って論文査読委員に問われている気分です。(^^) AUROさんはテクストクリティークの専門家なんだろうか、、、恐ろしい!(^^) のびーさんが直近で提起している問題にも必ずや一家言があるのでしょう。炸裂するのを楽しみにしてますよ!(^^)

    AUROさんが言っていることが、私の「理想」の一つの形態であるのは間違いありません。しかしその理想を現実化するには実力と時間と金が足りなかったのです。

    byベルイマン at2020-10-16 21:18

  11. AUROさんの続き

    AVアンプの選択は、次善の策です。プレーヤーからパワーに直結はリアルに考えました。ただ、私のパワーアンプは私のこれまでの試聴体験の中で最強のものですが、たまたま、by chance、本当に奇跡のように与えられたものです。ゲインコントロールは付いていましたが、私は無くしました。最初にアンプがダメになるのはガリだと思ったからです。ボリューム付きのパワーはなしです。

    それで、プレーヤーないしDACから、パッシブアッテネーターを使うか、ボリューム付きのDACにするか、あるいはチャンデバを使うか、色々と自分なりに調べましたが、どれも自分の使いこなしの実力と金額を考えるとぴったりくるのが見つけられませんでしたが、タイムアウトです。

    銀線HDMIでAVプリに通して、まずやってみるという、場当たり的な結論を出し、今に至りました。補整に関して不信感を抱いたまま、AUROさんの言うように、何のメリットがあるのか?という疑念を抱いたまま、いまだに使っています。私は端正な音よりは、力感みなぎる音の方が好きだからです。どっちもあるのがベストですが。ですから、部屋をコントロールし易い状態にしておきました。

    もう一つAVアンプにとりあえずしておこうと考えたのは、映像と音声がズレた場合のことを考えてです。これは映像表現も重視する場合には捨て置けないリスクです。

    AUROさん、私も機械の操作と芸者作品の受容とは次元が違うことであると考えています。ですから、他人様のcut & tryのおこぼれにありつこうとコンバンザメをしていますが、このコミュニティで何かを書き、喜び迎え入れられるタイプの人間ではまったくないと思っています。ただ皆さん一生懸命で親切ですし、目的ではないにせよ、大事な手段の一つを教えてくれますから、これからも色々と方々聞いて回るつもりです。特に何人かの方は、まったく立場は違うとしても、尊敬に値する知識と努力を払っており、もっと話を聞きたいと強く思うことしばしばでした。

    一緒に、最高の最高を目指して、理系の人々の難しい話を傾聴しましょう!(^^) そしてマルチチャンネルの会を広げていきましょう! 相互試聴はいつでも大歓迎です!

    byベルイマン at2020-10-16 21:19

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