日記
原因調査の準備、Test Signalの選択 -Digital Archive Production System
2020年10月17日
先日、Digital Archive Production Systemで生じている高い輝度の後の色相の狂いの原因がRF信号の遅延に伴う高域歪みではないという事が解り、再びDigital TBCに搭載されるDG, DP補整器とProcessAMPを疑う事となりました。
調査を迅速かつ正確に行う為にはTest Signal Generatorとそこから出力されるTest Signalを用いる事が好ましいと言えます。
しかし、高輝度の後に色のあるTest Signalはあまりありません。少なくとも私が所有している機器が出力するものでは。
そこで手持ちの機器が出力可能なTest Signalを一通り確認した所、最も身近なTest Signalがその条件を満たしている事に気付きました。
それはSMPTE Color Barの下部に挿入されているIYQ Barです。
↑SMPTE Color Bar
↑IYQ Bar
↑IYQ Bar、波形図
IYQ Barはその名の通りI, Y, Qの順に信号が並べられており、Yは100IREの無彩色つまり高輝度でありI, QはI, Qそれぞれの軸の成分の輝度を含まない色信号となります。
SMPTE Color Barによく似たTest SignalにEIA Color Barが存在しています。
↑EIA Color Bar
こちらはSMPTE Color Barから目視で復調軸を調整する為に配色順を反転させたBarとビデオモニターの明るさ調整用の-4%, ±0%, +4%のBarが省かれたものであり、今回必要となるIYQ Barは挿入されます。
Y Level, C Level, Setup Level, Sync Level, Burst Level, C Phaseの可変が可能で測定に便利なアナログ方式のTest Signal GeneratorであるShibasoku TG-7/1からはSMPTE Color Barは出せずEIA Color Barは出せる仕様となっている為今回の調査ではEIA Color Barを用いる事となりそうです。
使用するTest Signalが見つかった所で本日は終了です。
このままDigitalTBCにIYQ Barを入力し問題の再現を確認したい所ですけれどもDigitalTBCに内蔵されている各種補整器, 補償器の設定変更を行う必要があるため時間が掛かる他、今日は眼精疲労が酷い為原因調査は明日以降に見送ります。
先日、PIONEERのLaserDisc Player「LD-200」「LD-S1」「LD-X1」の画質比較動画をYouTubeにアップロードいたしました。
宜しければご覧ください。
LaserDisc player image quality comparison
レス一覧
-
Yuho...様
ごきげんよう。
いつもお世話になっております。
ありがとうございます。
動画(LaserDisc player image quality comparison)の事でしたらフレーム単位で開始位置を揃えております☺️
概ねの手順としては「素材のキャプチャ ⇒ 素材の余白をカット(開始フレーム, 終了フレームの切りそろえ) ⇒ 素材のデインターレース ⇒ 画質比較動画の製作 ⇒ YouTubeへのアップロード」といった感じです。
違いの解りにくい比較動画となってしまい大変恐縮に思っております。
私もその点が気になっており同じ素材からアップコンバート有り, 垂直3分割の比較動画の製作を考えております。
bykoyatenn at2020-10-18 13:21
レスを書く