日記
CodecとYouTube
2020年10月21日
先日私、PIONEER製LaserDisc Player「LD-200」「LD-S1」「LD-X1」の画質比較を行える動画をアップロードいたしました。
4320p/8K UHDTV版
2160p/4K UHDTV版
1125p(1080p)/HDTV版
動画は三種類のフォーマットで製作しアップロードさせて頂きましたけれどもYouTubeで公開されているCodecはVP9とH.264の二種類となっております。
現在のYouTubeの仕様では4320p, 2160p, 1440pではVP9が用いられ1080p, 720p, 480p, 360p, 240p, 144pではH.264が用いられる仕様となっております。
Codecが異なれば画質傾向に差異が生じる事は当然の事ですけれども癖が強すぎるのが難点です。
視覚的画質の傾向としては4320p, 2160p, 1440pはエッジこそシャープである物のディテールを損ねキレが悪くべと付いた印象の画になる事が私は迚も気になりました。
1080p, 720p, 480p, 360p, 240p, 144p版は全面的にボケた印象ではありますが、エッジの誇張が弱くディテールとのバランスが遥かに良い様に私は思いました。
これはCodecの個性でありYouTubeに限った事ではございません。
H.265, VP9, AV1などはディテールを削ぎ落とす事で情報量を削減しエッジを過度に誇張する事で人間の視覚を誤摩化す傾向が過度に強く、一昔前に個人が行うエンコードで流行った様なエッジばかり立ってディテールの無い妙な絵柄に私は気持ち悪さを感じております。
H.264はこれらの最新Codecと比較すれば遥かに無難でありますけれどもMPEG2やDigital BETACAMと比較するとエッジを誇張する傾向が強い様に思います。
比較的低いビットレートでの画質や画質傾向のバランスを考えればH.264は現在でも一つの最適解であるのでは無いかと私は思います。
反面、高ビットレートでは未だMPEG2やDigital BETACAMの優位性は揺るがずにある様に思います。