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画質マニアです。また音質マニアでもあります。 質感と立体の表現を好みCRT, 撮像管, 70mmフィルムなどの画を好みます。 普段はTwitterにいます。 LaserDiscを主とした…

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主にLaserDiscを扱っております。 現在はLaserDiscをファイル化しPC Transportで再生するファイルベースのシステムの研究に注力しているため、その関係の機器が多いです。 …
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    1ST STORAGE AUDIO SMO6
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    FURUTECH FVD-77
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High performance Y/C Separator

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2020年10月22日

今となっては昔話、思い出話でございます。
NTSCの復調処理のフロントエンド部に用いられるY/C Separator。
実際の画質と分離精度の取捨選択のお話や実際の製品での画質面でのボトルネックについては先日の記事にてお話しさせて頂きました。
今回は表面上, 理論上の分離精度の面と製品の登場, 変化を主として扱います。
画質改善を考えた真面目なお話につきましてはこれらの過去記事をご確認ください。
Color Decoderの要求性能と現実 -Digital Archive Production System | PHILE WEBコミュニティ
Y/C分離の精度と階調性 | PHILE WEBコミュニティ
NTSC Color DecoderとNTSC Color Encoderを購入しました。 | PHILE WEBコミュニティ
Color Encoder, Color Decoderの到着 | PHILE WEBコミュニティ
Analog vs Digital【Color Decoder画質比較】 | PHILE WEBコミュニティ
Adaptive CombFilter | PHILE WEBコミュニティ


NTSC後期の日本市場では動き適応三次元Y/C分離回路などと呼ばれるフレーム相関型とライン相関型のコムフィルターをフレーム間の相関性に応じて切り替える物が流行っていた事が少々懐かしいですね。

このタイプのY/C Separatorは1988年頃に放送業務用のハイエンド製品として製品化された事に始まり1990年〜1992年の間には民生用のハイエンド製品にも搭載され初めました。
当時はTOSHIBAのYCS2やKENWOODのLVD-Z1に搭載されていた物が有名ですね。特に後者は高性能な事で有名でしたけれどデジタルメモリの構成を見た所民生用途に製品化された物の中ではとびきり優れていた可能性が考えられる物でした。
その後は放送業務用の物は1990年代の始めに登場した物を最後に国内製品では聞かなくなりました。
放送業務用のハイエンド機は初期の物と後に登場した物を両者とも所有しておりますが詳しい事は秘密とさせて頂きます。

1990年代の中頃になると民生用の製品ではMITSUBISHIのニジマナイザーが流行、Victorが自社製カスタムチップを搭載、TOSHIBAが単体機を製品化しと盛り上がりを見せ技術的側面では動き検出の方法やフィルター切り替え構成の最適化による性能向上が行われていました。
民生用ではこの頃が一応の全盛期でしょうか?ニジマナイザーは前後方向にフレーム相関を取れる動きやシーンの切り替わりに強い設計となっている事が特徴でした。

1990年代後半以降の民生用製品ではMITSUBISHIニジマナイザーの最終系がVC2001に搭載、NEC製チップの普及, 流行、Panasonic製チップの流行などデジタルレコーダー, TVチューナーカードや三管プロジェクター方面での盛り上がりを見せていた様に思います。
技術的には量子化深度を従来の8bitから10bitに向上させることでそもそもの分解能を向上させる事に加え検出精度を向上させる事で画質を向上させる様になりました。その他1チップ化を進めたりNTSC/PAL両用にデジタル信号処理で対応させたりとコストダウンも強く押し進められて行った様に思います。
この頃になるとSONYも高性能Y/C Separatorを民生用に開発し搭載していた様ですけれども搭載機が少ない為か知名度は非常に低い様です。
この頃が流行も製品も最終期となり国内メーカーのICもこの頃の物が最後であった様に思います。アナログデバイセズ製のICは未だ現行の様ですけれども、こちらは外付けのDRAMを実装せず三次元Y/C分離回路を有効としない実装がなされる場合が多い様に思います。

2000年代になると放送業務用の物も再び聞く様になりましたけれど、放送業務用に開発された物は限られ民生用に開発されたNEC製のICが流用される場合が殆どでした。


一方海外では三次元Y/C分離回路などと呼ばれる方式が動画では通常のデジタルコムフィルター相当の機能しかしない事を逆手に取ってなのかAdaptive Comb Filterと呼ばれる物が流行った様です。
Adaptive Comb Filterと言っても日本で1980年代に用いられたアナログ式のそれでは無く通常のデジタルコムフィルターにクロスカラー, ドット妨害を低減する別のテクノロジーを組み合わせたものであった様です。クロスカラー低減回路は1987年にSONYが放送業務用にアナログ式の物を用いておりましたけれども。

このタイプの製品で日本で有名な物は海外での評価が非常に高かったキャメロット・テクノロジー「Crystal Vision(VPS-1)」でしょうか?
日本では静止画でドット妨害やクロスカラーが生じない事は当たり前と言う認識になっていたのか、またイメージエンハンサーによる補整跡が嫌われたようであまり評判が良くなかった様に記憶しております。

その他にも単体機は日本では無名であってもフロントエンドにそれに相当する物を搭載した高性能スケーラーが流行っていたりもしましたね。

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