日記
蔦のラーメンのち出張ノイズ計測~ふかひれ邸訪問記2019年11月
2019年11月17日
2019年7月初めに、
家庭用蓄電池システムELIIY POWER Power YIILE3を、
にゃんす邸からふかひれ邸へ引越しする作業に立会い
一般家庭でどのような効果をもたらすのか、
見せていただくことができました。
Power YIILE 3のお引越しと再試聴@ふかひれ邸訪問記
Power YIILE3の後段にトランスを入れると、
トランスが唸る現象を目の当たりにしましたが、
あれから4か月経過し、いろいろと新しいアクセサリも
投入されたようで使いこなしもこなれた頃でしょう。
その間に我が家では電源環境のノイズ計測器
Greenwave Broadband EMI Meterを入手したこともあり
Broadband EMI Meterによる電源環境の計測と
Greenwave Dirty Electricity Filterを投入した際の
変化などを観察することになりました。
◆◆◆まずは腹ごしらえ◆◆◆
伺う前にふかひれさんに早朝整理券を入手して頂いた
Japanese Soba Noodles 蔦で腹ごしらえ。
前々回は醤油Sobaでしたが、今回は塩Sobaでした。

11/19を最後に代々木上原へ移転するということで、
このラーメンを食すことができるのは
おそらくこれが最後になるでしょうね。
◆◆◆まずは現状を計測◆◆◆
手始めにふかひれ邸のパソコンや無線LANルータなどが
接続されている壁コンセントのノイズを
Broadband EMI Meterを使って計測してみました。

1250~1300mv程度のノイズが計測されています。
参考までにこの壁コンセントに
Dirty Electricity Filterを接続すると
1000mvほど削減され200mv台まで落ちます。
◆◆◆シアター機材の電源環境◆◆◆
電源配線についてザックリと以下のような感じです。

エアコン用独立壁コンセント
┃
Chikuma PS-660T※
┃┃
VOLT AMPERE GPC-TQ×2
┃┃┃┃┗ROTEL RB-1592SE
┃┃┃┗ROTEL RB-1592SE
┃┃┗ROTEL RB-1582MK2S
┃┗YAMAHA MX-A5000
ELIIY POWER Power YIILE3
┃
三菱電機 インバータ用ラインノイズフィルタ FR-BLF※
┃
Chikuma PS-22DB※
┃┃┃┗Pioneer UDP-LX800
┃┃┗KLARK TEKNIK DN370
┃┗KLARK TEKNIK DN370
KOJO TECHNOLOGY Force bar H1P※
┗AVプリアンプ Marantz AV8805
※は前回はなかった機器です。
KOJO TECHNOLOGY Force bar H1Pや
三菱電機 インバータ用ラインノイズフィルタ FR-BLF
などに加え、各所にアモルメットコアが
投入されているのも目に留まり、トランスの唸りや
ノイズ対策に力を入れているのがわかります。
◆◆◆Broadband EMI Meterによる計測◆◆◆
これに実際にBroadband EMI Meterを使って
計測した値を追記してみましょう。
※画像の枚数制限のため写真は省略
エアコン用独立壁コンセント
┃
Chikuma PS-660T ◆280mv前後
┃┃
VOLT AMPERE GPC-TQ×2 ◆270mv程度
┃
ELIIY POWER Power YIILE3 ◆1000mv弱
┃
三菱電機 FR-BLF
┃
Chikuma PS-22DB ◆1000mv弱
┃
KOJO TECHNOLOGY Force bar H1P ◆410mv前後
Broadband EMI Meterによる計測の結果を見ると、
上流にあるエアコン用の独立壁コンセントは
ノイズが少なく、質がよいことがわかります。
しかし、Power YIILE3からはインバータノイズが
計測されているようで1000mvと高い値を示しています。
もBroadband EMI Meterのスピーカーからは
非常に甲高いキーンとした音がしています。
Broadband EMI Meterの検知範囲において
三菱電機 FR-BLFは数値に表れる効果はありません。
ハムイレーサ機能搭載した電源タップ
KOJO TECHNOLOGY Force bar H1Pは
Power YIILE3から発生するインバータノイズを
大幅に削減できているということが分かります。
◆◆◆Dirty Electricity Filterの効果は?◆◆◆
ここからはDirty Electricity Filterを
上流から順番に各所に追加して
その計測結果を比較していきます。
①Chikuma PS-660T
Dirty Electricity Filter追加前:280mv前後
↓
Dirty Electricity Filter追加後:85mv程度

②VOLT AMPERE GPC-TQ
Dirty Electricity Filter追加前:270mv程度
↓
Dirty Electricity Filter追加後:65mv程度

③ELIIY POWER Power YIILE3
Dirty Electricity Filter追加前:1000mv弱
↓
Dirty Electricity Filter追加後:400mv前後

④KOJO TECHNOLOGY Force bar H1P
Dirty Electricity Filter追加前:410mv前後
↓
Dirty Electricity Filter追加後:384mv程度

上流の比較的クリーンな部分①②は
追加することで2桁まで計測値が下がります。
③のPower YIILE3も計測値が大幅に下がり
60%程度削減されています。
④についてはわずかに5%程度しか変化がありません。
ここで一番効果の高かった③に
Dirty Electricity Filterを追加した状態で
Force bar H1Pの値を計測してみました。
⑤Dirty Electricity Filter⇒Force bar H1P
Dirty Electricity Filter追加前:410mv前後
↓
Dirty Electricity Filter追加後:165mv前後

165mvというと、、Broadband EMI Meterの
スピーカーから出る音もかなり小さくなります。
整理すると以下のような数値の変化となります。
1000mv→Force bar H1P→410mv→DE Filter→384mv
1000mv→DE Filter→400mv→Force bar H1P→165mv
Force bar H1Pは、唸りの原因となる
供給電源に混入した直流成分を減衰させる機能を
搭載しているとメーカーの説明にには書かれています。
その前段階で余分なノイズを取り除いておく方が、
その性能を発揮するのかもしれません。
◆◆◆導入前後の比較をした結果◆◆◆
導入前後の音の比較もしてみましたが、
導入後は音の倍音や余韻の広がりが多層化して
低音は締まって質感のよい低音になりました。
簡易的とはいえノイズ計測器を使うことで
実際に数値を見ながらノイズフィルタを導入する
ポイントを探ることができるので非常に便利ですし、
実際に導入してみて聴感上も良好な結果でした。
このあとにゃんすさんが持ち込んだ
アモルメットライントランスや
ASUKAのノイズフィルタなども試しましたが
画像がもう掲載できないのでここまでとします。
結果的にASUKAのノイズフィルタとともに
Dirty Electricity Filterも
置いて帰ることになりました。
ふかひれさん、お招き頂きありがとうございました。
※本稿はブログで書いた物を抜粋したものです。
詳しくご覧になりたい方は以下の記事をご覧ください。
F邸出張ノイズ計測~ELIIY POWER Power YIILE3のノイズ@F邸訪問記201911(1)
出張ノイズ測定とGreenwave Dirty Electricity Filterの投入@F邸訪問記201911(2)
ASUKAノイズフィルタFil-miniとアモルメットライントランスの試聴@F邸訪問記201911(3)
レス一覧
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Hermitageさん、日記にしていただきありがとうございます。
ふかひれ邸
前回訪問したときに比べ、随分音質アップしてましたね。
電源ノイズ測定でノイズの低さに更にビックリ!
拙宅のニチコンの方がノイズが高く、
私も「Force bar H1P」を導入しようか考えています。
AVプリとは思えない音質でしたね。
あの音で毎日試聴出来るなら羨ましいです。。
byにゃんす at2019-11-18 03:11
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にゃんすさん、レスありがとうございます。
Power YIILE3とノイズ対策の成果でしょうかね。
シアター環境とは思えないS/N比の高さでした。
Power YIILE3買い戻したくなったでしょう?
byHermitage at2019-11-18 10:55
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Hermitage さん
あのにゃんすさんが手を焼いたPowerYIILE3を手なずけ、羨ましいと言わせしめるふかひれさんもタダ者ではないですね!
それにしても電源は奥が深いです。
蔦のラーメンは私も一度食したいです!
byvanilla at2019-11-18 19:33
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vanillaさん、レスありがとうございます。
ふかひれ邸はフロントはシアターというより
ピュアに近い環境ができていますから
上流がバッテリによって安定したことで
いい仕上がりになったのでしょうね。
byHermitage at2019-11-18 19:56
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にゃんすさん、Hermitageさん
先日はお越し頂きありがとうございました。
台風19号にて千葉にて停電が続いた時に
バッテリーを外してみました(本来の停電対策用に)。
壁コンセントはバッテリー接続とそん色はなかったのですが、
途中やはり音の悪い日が続き3週間ほどでバッテリーを
再接続しました。
バッテリーでも音の悪い日はありますが壁コンセントに
比べると大夫まともです。
ということでバッテリー接続が常用となっていました。
Dirty Electricity Filterはおもしろいですね。
壁コンセントもフィルターを付けると280mvから
念願の2桁85mvに下がったのには口がほころんでしまいました。
パワーアンプ系に供給している VOLT AMPERE GPC-TQでは
200mvから65mvへ。
上流系に供給しているバッテリーからも最終的に
(ASUKA FIL-miniも接続)980mvから147mvとなりました。
電源フィルター系は高域がきれいになるだけかと
思っていましたが低域の制動力も増したのには
驚かされました。
歪の数値にどのくらい関連があるかわかりませんが
数値が下がると精神的に安心しますし、
実際音が良い方向に変わったことはうれしい限りです。
来年はアース系にチャレンジするつもりです。
これからもよろしくお願いいたします。
byふかひれ at2019-11-19 06:23
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ふかひれさん、レスありがとうございます。
お招き&整理券のゲットありがとうございました。
簡易な計測器ですので、計測できるのは一部ですが、
ノイズを具体的な数値としてみながら
Dirty Electricity FilterやASUKA FIL-miniなどの
ノイズフィルタを一番効果が発揮できる場所に
投入できるのでとても便利ですね。
無駄な買い物をせずに済むのもいいですね。
ASUKAや特注のラインノイズフィルタも
効果が体験できてよかったです。
私もいい知見を得られました。
byHermitage at2019-11-19 08:39
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