山田野案山子
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オーディオ歴38年とは言っても、オーディオが分かり始めたのはここ数年の事です。現在はLINN製品が中心になったシステム構成で聞いています。主に聞くのは1950年代から70年代にかけてのJAZZでそれ以…

マイルーム

オーディオ兼用ルーム
オーディオ兼用ルーム
持ち家(戸建) / 専用室 / オーディオルーム / 16畳~ / 防音あり / スクリーンなし / ~2ch
2012年6月より建築工事を始めた、故郷でのオーディオ専用棟が年末も押し迫った12月に完成しました。建物自体は10月には完成していて、引っ越しも10月には完了していたのですが、最後まで仕様が決まら…
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日記

アナログ再調整

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2012年03月28日

3月20日にマイソニックラボのウルトラエミネントBCが到着してから、DSメインをアナログメインへと移行しようとしていましたが、思わぬ伏兵にノックアウトされてしまいました。それは、グレート・ジャズ・トリオのトニー・ウィリアムスです。

トニーは元々ボストンのライブハウスでドラムスを叩いていましたが、ジャッキー・マクリーンに誘われるように、ニューヨークへやってきました。そのトニーの演奏を聞いたマイルスが、彼をまた引き抜いたわけです。その後マイルスのバンドを卒業した彼は、興味のあったロックへ転向してしまいました。

その後1975年にハンク・ジョーンズがCBSのスタジオミュージシャンを卒業したという、情報を得たビレッジ・ヴァンガードのオーナーが、ハンクに声をかけ、トニーとマイルスバンドで一緒にやっていたロン・カーターに声をかけ、グレート・ジャズ・トリオが結成されました。

At The Village Vanguardのジャケットです

1975年のライブは録音されませんでしたが、その情報を聞きつけた日本のレコード会社が、1977年に録音したものがAt The Village Vanguardです。この中でトニーが使っているドラムスがグレッチなのですが、何とキックドラムが24inchもあるものなのです。

24inchというと、普通はビッグバンドで使うキックドラムで、これをトリオに持ち込んだのですから、何ともまー、いやはやなのです。おまけに録音エンジニアのデイビッド・ベイカー氏が、低音を3dbだか6dbだか忘れましたが、音量を上げて録音したものですから、窓ガラスは割れるワ、天井は落ちるワ、床は抜けるワ、はまあ冗談ですが、調整が悪いとカートリッジの針が追随出来なくなって、見事にバスドラムのところで音が歪んでしまいました。

何が原因で歪むのか、針圧を変えたり、インサイドフォースを変えたりしていましたが、一向に埒が明かないので、ついに意を決してLP12の3個のサスペンションをばらすことにしました。

全部抜いて、再セットしたのですが、最初はものの見事に大失敗で、プラッターを押してもバネが柔軟に振動を受けてくれません。振動が直ぐに収束してしまうのです。色々やったのですがやっぱりダメで、再度バネを外して、手で嵌め具合の感触を探りながら、再セットです。最初は水平バランスを完璧に取った後、3個のバネの方向を合わせていきます。

詳しく書くと長くなるので、途中を端折りますが、やはりLINNの古川さんの様にはいかないですね。いつかは追いつこうと思っていますが、中々あそこまで完璧には出来ないです。調整は一度にやってもダメで、途中で時間を置きながら、少しずつやらないと、バネが落ち着かないので、何度も再調整をさせられる羽目になります。

さてここまでやって、一旦全部組み立てを終了、水平、針圧、他を全て調整し、音出し、何か歪みが少し減ったような気がしています。ここまでは従来のままですが、ここからちょっと鼻薬を効かせるために、カートリッジを固定するネジを変えてみようかという気になりました。

それまでは、エミネントに付属していた、多分真鍮に金メッキしたネジを使っていました。これをチタンかマグネシウムに代えてみようと思いました。チタンは完全非磁性体、マグネシウムは制震と軽量化です。

チタンはマグネシウムがダメだったときの補完用です。早速マグネシウムに交換してみました。

 重さを量れるのが針圧計しかないので、これで計測、こちらはマグネシウムです。重さは何と7/100g

 こちらはエミネント標準付属ネジ、重さは37/100g

結果的には(37/100 - 7/100)x2=0.6gの軽量化ですが、実際の数字以上に、アームを持って移動するとき、水平方向に軽く動くように感じられます。

最初に音を出したときの感想は、ちょっと低音不足か。でも時間をかけて聞き続けないと良く分からないので、3日間ほど聞いていますが、兎に角トニーのバスドラムで歪むことは全くなくなりました。そして今まで少々重いなと思っていたバスドラムが、軽々と出てくるようになったのには、2度目の驚きでした。

だったらもっと軽いタダのエミネントを、ボロンカンテレバーにしたらどうなるか、これはこれで興味はあるのですが、軍資金不足なので当分は棚上げです。

オーディオは何をやっても変わりますから、飽きずに長くやっていれば、色々良いこともあります、と言うお話しでした。

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レス一覧

  1. 山田野案山子さん 今晩ワ

    このGreat Jazz TrioのAt The Village Vanguardが拙宅に届きました。
    '77年 Feb,19,20に録音、'79 Printed in Japanとあり、EAST WIND盤です。
    レコード番号はやはりBT-5307となっております。

    改めて聞いてみると、32Hzくらいにピークが有る様にバスドラの音が普通よりズッーと沈み込んでいますね。このドラムにはしびれました。

    byRay at2012-03-28 23:35

  2. Rayさん今日は

    レス有り難うございます。
    このアルバムは何度も再発売されていて、オリジナルのレコード番号が何番なのか、私も知らないのです。

    At The Village Vanguardは全部で3枚ありまして、後の2枚はVol.2とAgainです。AgainはLPもあるらしいのですが、私は見たことはありません。散々苦労してCDは手に入れました。
    Vol.2は結構LPも出てきます。私はハーフスピードカッティングの再発売盤のホワイトレーベルを手に入れましたが、素晴らしい再生が出来ます。

    トニー・ウィリアムスのGJTは他にも何枚かあって、全部手に入れましたが、全部半端ではなく凄い録音です。

    by山田野案山子 at2012-03-29 09:01

  3. ストラさん今日は

    本日はもう出かけられたと思います。
    トニーのバスドラムを擬音で書けば、ズドドドドドドドーンでしょうか、CDでも持っていてDSでも再生できますが、やはりアナログが凄いのです。
    今までは少し重いなと思っていたのですが、軽く反応の良い再生になったので、ドドドドドドがきちんとリズム感を持って再生されて、気持ちが良すぎです。

    近所迷惑が酷くなりそうなので、自制しないと、ストレス溜まりそう。

    by山田野案山子 at2012-03-29 11:08

  4. 山田野案山子さん、こんばんは。

    トニーのドラムは凄いと思いますが、マイルスバンドの頃はまだ24inchのバスドラを使ってなかったんでしょうか・・・?

    GJTのLPは1枚だけMilestonesしか持っていませんが、確かにこのバスドラは大きく響くなと思ってました。

    LP12の調整はじっくり手間暇をかけなければならないんですね。
    かなり勘とセンスも要求されそうですね ^^;

    カートリッジの固定ネジでも調整できるとは・・・やはりアナログは奥が深いですね。

    byKYLYN(キリン) at2012-03-29 23:14

  5. キリンさん今日は

    マイルス当時は普通のバスドラムだった様です。GJTになって初めて持ち込んだ物ではないでしょうか。
    GJTの時はほとんど24inchを使っているようです。

    LP12の調整は確かにやっかいです。どのネジをいじっても全部再生音に影響してきます。だから面白いとも言えます。

    カートの固定ネジ、トニーのバスドラムには良かったのですが、昨晩エリック・ドルフィーのバスクラリネットをかけたら、実に情けない演奏になってしまったのでです。

    キャンディーで聞いた、ドルフィー・イン・ヨーロッパ VOL.1 B面のオレオです。ウサイン・ボルト並に疾走してくれないといけないのですが、私の足並みにとろいのですよ。こりゃあきまへん、と言うことで、今晩か明日にはネジを代えます。

    by山田野案山子 at2012-03-30 08:56

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