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試聴記
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KLIMAX DS
LINN
KLIMAX DS
¥2,940,000(税込)
発売:2007年11月
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静かな「熱気」

2007年10月のTIASで、世界で初めて公開されたKLIMAX DSを、約4ヶ月経った時点で、試聴する機会を得た。本機は、現在、広く流通しているCD等の光学ディスクとは別に、新たな音楽ソースの選択肢を、リスナーに提供する事で、高音質の音楽を、もっと身近に、そして手軽な操作で、音楽をより身近に存在にしたようだった。

このインプレを書いている08年2月の時点では、私は幾つかの音楽配信を試聴している。
その中の一つである、リンの音楽配信サイトでは、“Studio Master”という最高のクウォリティの配信サービスがあり、以前、手持ちのSACDとこの”StudioMaster”を比較した事があったが、明らかに”StudioMaster”の方が、SACDを圧倒していた。他にも、様々な音楽配信サービスがあるが、CDPとの比較に、意味が無い事が分かった。既に配信サービスのクウォリティは、全ての配信サービスではなくとも、CDのクウォリティを大きく超えているサイトが確認できた。

このような経験から、このKLIMAX DSの試聴にも、ある程度、結果は予想された。試聴会では、このKLIMAX DSの他に、新作のAKURATE DSやLP-12(AKIVA)も使用した。この試聴会の数日前に、KLIMAX DSで再生できるよう、リッピングの為、試聴ディスクをお店に預けたのだが、2枚の内、1枚はハイブリットのためかどうか分からないが、うまくリッピングが出来なかった。しかし、残りの一枚である、ドナルド・フェイゲンはうまく出来たので、この「ナイトフライ」を、KLIMAX DS 、AKURATE DS、LP-12の3種類のソースで聞き比べてみた。結論を言えば、KLIMAX DSがSN比の点では、他の2機種とは大きく引き離していた。
ヴォーカルの息使いや、シンバルの微細な表情は、他の機種では聞き取りづらい音も、明瞭に感じられ、回転系を持たないKLIMAX DSの長所が出たのではないかと思う。しかし、以外に良かったと感じたのは、新作のAKURATE DSだった。LP-12の後に聴いたのだが、LP-12の持つ、程よいシャープネスに、AKIVAの繊細な表情を付け加えたサウンドを、そのまま、このAKURATE DSはうまい具合に、引き継いでいた。しかも、CDの持つ独特のソリッド感もプラスされていたようなので、正直、LP-12よりも、魅力的に感じた程だった。

CDをリッピングして聴くKLIMAX DSのサウンドは、確かに魅力的には違わないが、しかし、それもリッピングするCDによる、と感じたのは、このAKURATE DSの出来が良かった為だろう。

しかし、本来KLIMAX DSは、リンの音楽配信のようなネットワークに特化したプレーヤーなので、今度はリンが用意した”StudioMaster“の事を記してみたい。音楽は、評論家の山之内氏も優秀録音と評価していた、ヘンデルの「メサイア」。

他にも、このクウォリティの音楽を、聴かせて頂いたが、率直な感想は、これはオーディオではない。高音の伸びとか、スピード感といった既存のオーディオ用語が指しているイメージとは、別のイメージを、想像させる音だった。言い古された台詞だが、まるで、演奏会場の椅子に座っているかのような、音楽の持つ熱気を、ダイレクトに感じられた音だった。中にはジャズもあったのだが、このKLIMAX DSから音楽が鳴り出すと、試聴会に来ていることを忘れ、自然と足がリズムを取っていて、本当に音楽を聴くことを楽しんでしまった。こうやって本機のサウンドに触れると、いかに、光学ディスクに音楽データを書き込むことによって、音楽が窮屈な檻に閉じ込められていたのかと、気付かされる。また、あえてCDPからのデジタル入力を省く事で、よりネット配信での音楽の再生に特化した設計は、音を聴くと大いに納得できる。

このように高音質で、しかも一度、NAS等で、音楽データを保存さえしてしまえば、後はリモコンを操作するだけで、いつでも身近に演奏会場の熱気を感じられる、素晴らしいデジタルソースだった。

レス一覧

  1. by本日のコーヒー at2008-02-03 00:19

    試聴記さん、はじめましてこんにちは。

    実は・・私も同じ場で聴かせて頂いてました。やはり人それぞれ顔が違うように感じることも違うんですね。ウチもLinnのStudioMaster音源をいくつか持ってましてPCトラボでよく聴くんですけど、試聴会でもCDプレーヤーよりDSの方がピントが合う感じ、CD音源よりStudioMaster音源の方がキメがこまかくなる感じを受けました。ただあのカウントベイシーのアナログレコードの感じはかなり好印象でした。StudioMaster音源も含めリッピングしたものを普段聴いてる自分が言うのもなんですけど、レコードもやはりいいですね。

  2. byさもえど at2008-02-03 00:44

    期待半分、興味半分くらいで製品を見てましたけど、お初の製品をここまでのクオリティで出してくるとは期待してなかったので、正直驚いてます。

    次世代システムはこういう配信型に向かって行くんだろうなぁ~~とホンノリ思ってましたが、意外と早めに流れがくるような気もします。

    ただ、やはり、出来るなら30~40万円位のミドルクラスで製品化して欲しいなぁ・・・と思います。(それでもネットワークメディアプレーヤーとしては、かなり高額ですが。^^;)

  3. byそねさん at2008-02-03 05:14

    お早うございます それにしても高価ですねェ…。でも、回転系を持たないデジタル機器は相当レベルの水準に到達しているということでしょうか(的外れだったらご容赦下さい)。自分がハッピー?リタイアメントまであと5年、その頃にはソフト購入とバランスを検討できるような価格に下がっているのでしょうか。

  4. byログハウスを建てたい at2008-02-03 11:30

    試聴記さん、お早うございます、、、、と言っても、もうお昼近くですが。
    たいへん興味深く拝見させて頂きました。
    また、会場の様子や音の感想もよく伝わって来ました。

    私は最近、レコードやCDやSACDやSHM-CD等を聴き比べていましたが結局、ソース原音が如何により良いものを使用しているかによる、と思うようになりました。
    もちろん、機器の性能もありますが、、、、マスタリングの成否もある。
    ただ、物を持っている所有感はレコードが一番です、このような感覚がない、配信系の音楽は何か物足りなさを持つのは、私だけでしょうか?
    それでも、サウンドファンとしては、音楽を聴く種類が増えることは、うれしい限りです。
    でも、さもえどさんが言っているように、チョット高すぎ、、ですね。
    アキバのお店で聴ける機会があれば、聴いて見たいです。

  5. byアキュマニア at2008-02-03 13:57

    試聴記さん、こんにちは。

    Climax DSそんなに凄いですか?値段も凄いですけどね。一度聴いてみたいです。しかし、ログハウスさんの仰る通り配信系のソースは何となく物足りないような気が私もしています。やはりオーデイオは所有する喜びというものがかなりの満足感を占めるのではないでしょうか?例えば、CDのケースに収まっている紙ジャケットや写真、イラストなどは配信では味わえない部分ですから。もし、将来そういう流れが加速されるとCDやSACDは本当になくなってしまうかもしれませんよね。心配です。

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【SPEC】●再生可能ファイル:FLAC、WAV ●対応サンプルレート:44.1k、48k、88.2k、96k、176.4k、192k ●端子:LAN×1、RCA音声×1、XLR音声×1、RS232×2 ●消費電力:13W ●外形寸法:350W×60H×355Dmm ●質量:10kg

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