TRIODE
TRV-M300SE
¥399,000(税込)
発売:2006年2月1日
非常にC/Pが高い球アンプです
前回Micn 2102のレビューをさせて頂きましたが、先に購入していたもう一つの球アンプ ,Triode PW ampTRV-M300SEのインプレをさせて頂きます。
CDのデジタル臭さを少しでも解消する為に、昔から球amp が欲しかったのですが、オーディオ関係は主にXLR伝送をしている関係上、この要求を見たし、かつ値段の手頃な amp が、なかなか見つかりませんでした。ところが、ある雑誌を見ていてこの amp の仕様をみるにXLRもあるではありませんか。また、石の amp がA級モノラルである事より、パラシングルA級モノラルampという事も気に入りました。そこで早速注文した次第です。

仕様は
回路形式 : 300B A級パラシングル
定格出力 : 20W(8Ω)
周波数特性 : -1、-3dB(10Hz~60kHz)
SN比 : 89dB
入力感度/インピーダンス : 800mV/100kΩ
入力端子 : RCA入力1系統/バランス入力1系統 (後部切り替え)
出力端子 : 6Ω/8Ω/16Ω(4Ωは6Ωに接続)
出力管 : 300B×2本、[初段]12AX7×1本、[ドライバー段]12AU7A×1本
定格出力が 20W あれば拙宅のSPが、8Ω、95dB ですので充分稼働が可能でした。
また、Vol 付きである事より、DACから直接接続が可能である事も朗報でした。(この頃のDACはVictor XP-DA999で Vol が無かったので)

リアーの端子を見るにSP端子が4,8,16Ωで、入力端子がXLR、RCA後部切り替え仕様です。
入力ソースが2系統だけなら、簡易プリメインampとしても使用出来ますネ。
さて、肝心の音ですが、一言で言うば力強い、透明感がある音で、音楽を楽しく聴かせる amp と言う事が出来ると思います。
中域の透明感があり、厚みとエネルギー感も十分です。低域の押し出し、力感が十分で、力強くウーファーならしてくれます。ベースのリズム感が心地良く、シンバルの切れ味もOKです。ドシッとした安心感のある、体に響いてくるようなサウンドは、音楽を楽しく聴かせてくれます、重低音が必要な交響曲にも充分対応出来ますし、JAZZにも充分対応してくれます。ガラスの薄い中国製300Bでも大音量に負けてはいないと、感じられます。WE300に付け替えれば、更なる音を醸し出してくれるのではないでしょうか。(WE300Bは高いのであまり現実的ではないかな?しかし高い電源コードをあてるのであれば、一考の価値ありか)
これがペアー定価30万という値付けですので、非常にC/Pが高い amp と言えると思います。
欠点を言えば、真空管を導入するにあったて、光の幻想を期待していたのですが、球の光が弱く、これが実現出来なかった事
フロントVolをMax にするとハムノイズが混入する事、Volは12時位が気にならない最大である事
位でしょうか。
今は、Mcin2102がこれに変わり活躍してくれているので、AVシステムのfront SPを300Bが駆動してくれてます。しかし、時々300Bの音が忘れられず、main SP を駆動させています。
レス一覧
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byRay at2008-01-20 21:35
こんばんは
早々のレス有難うございます。CSI NYが終わって、PCを開くとログさんのメールが届いていました。
SP端子の件では、小生MIT SPコードで、バナナ接続なので、全くそれに気づきませんでした。Yラグの方が多いだけに、大きなマイナス点でしょうね。
光の件に関しては”そう言う事なのですか。”勉強になりました。ご教授有難うございます。
ハムノイズの件ですが、200Vより降圧している為のトランスの影響でしょうか。あるいはXLRコードのシールド不良による物でしょうか。いずれにしても同じ環境のMcin 2102では、全くハムは生じていないので、個体不良も考えられますが、モノamp二つとも同じハムを生じているので、これは考え難く、設置環境によるものでしょうネ。
(説明書等どこにも XLR2番 の極性が書いていないので、ひょっとしたら2番がマイナスなんでしょうかネ)RCA接続ではハムは生じていません。
まぁー 余り気にならないので、このままで楽しもうと思っています。
球の差し替えも興味があります。球のampの利点でしょうから。
いつも示唆に富むレス有難うございます。
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bykobaman at2008-01-20 21:40
はじめまして玉病の世界へようこそ。石と違って玉だといじり易くて音の良くなるケ所がいっぱいあって楽しいですよ。カップリングコンデンサーをV-capに取り替えてみてください。あらまぁこんなにもよくなっちゃって。トランスをファインメッとコアのにかえてみたら うーんこんなにも良くなってしまう要素があったのかしらん。てな具合です。一番楽しいのが玉自身です。前段はBrimarの玉がかなり好評です。300Bは本家のOLDが格が違う良さです。OLDWE300Bを使うと他の聞くのがいやになってしまいます。他にも電源のケミコンをブラックゲートに換えたときの衝撃はかなりだったです。生産中止なので今はオイルフィルムにするのがいいと思います。どうぞ玉を楽しんでくださいませ。
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byRay at2008-01-20 22:20
kobamanさん初めまして
早々のレス有難うございます。球初心者ゆえにbykobamanさんの書かれておられるレスの半分しか、理解出来ませんでした。これから勉強します。
解らないままに、bykobamanさんの文章が、”悪魔のささやき”の様に聴こえてきます。
Old WE 300Bにかえる時にはバイアス調整は必要なのでしょうか。
今後とも、いろいろご指導の程お願い申し上げます。
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bykobaman at2008-01-20 23:09
どうもです。300Bの場合バイアスをいじる必要はほとんどありません。探究心が強いお方ならば最終的にOLD WEにいってしまうことがほとんどなので回り道せずにOLD WE300Bに行ってしまうのが大変な無駄使いをせずにすむ一番経済的な手段であることを私の反省点から申し上げます。それと前段の玉も大きく音が変わります。イギリスのBrimarの玉なら概ね良好です。
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byRay at2008-01-20 23:40
kobamanさん
御丁寧な早々の返信レス 有難うございました。これから色々勉強させて頂きます。
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byRay at2008-01-21 18:11
ログさん こんばんは Ray です
再三のレス有難うございます。いろいろな物を自作出来るっていいですね。
小生はコード類位です。
Old 300Bは高いので、なかなか手を出すのを躊躇しますが、
素材がいいので、これも有りかな?
X7,U7なれば、、、、
SK-EX 効果の方いかがでしょうか。御検証後のレス楽しみにしています。
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bykobaman at2008-01-21 21:32
Tubeshop.comでCV4004=12AX7とかは安い本物のBrimar玉売ってくれます。来るのもイギリスから送ってくるのを考えれば早いです。そして送料も良心的です。OLDWE300Bも確かに高いですが回り道してかかる金額とか思い起こせば直にいってしまえば遥かに安く済みます。回り道して高い経験したkobamanからでした。
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byRay at2008-01-21 22:12
今晩は kobamanさん
再三のレス痛み入ります。
昨日より真空管関係のサイトを訪ねています。早速 Tubeshop.com を訪ねてみたいと思います。有難うございました。
今後ともご指導よろしくお願いいたします。
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bytopofdog at2013-02-24 09:36
Rayさん、はじめまして。
真空管アンプを楽しんでおられるご様子、前々から拝見しておりました。私も物心ついたときにVictorの真空管ステレオを譲り受け「電源を入れてから音が大きくなるまでの待ち時間」を楽しんでいたことを思い出しました。最近の真空管アンプはアイドリング時間も短くなっているのでしょうか?私も安価で音にメリハリがありボーカル再生も得意な真空管アンプを探しているのですが、アドバイスを戴けたら幸いです。それにしてもすばらしいオーディオルームですね?間接照明もとてもすてきです。では。
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byRay at2013-02-24 12:05
chinkaさん 初めまして
カビの生えたレビューへのレスを有り難うございます。
小生同様、昔の機器を大事にお使いになっておられる事に親しみを感じてしまいます。
真空管アンプは、現在McIn 2102とAudio Space AS-6Mが現役で頑張ってくれています。共にKT-88が出力管と言う事で残っています。
このTri の TRV M300SEの音楽は非常に気に入っていたのですが、息子っちのPWが逝かれたとの事で今年早々そちらに旅立っていきました。
真空管アンプの良い所は、内部部品も比較的簡単に変えられる所かなと思っています。
小生、自作は全く出来ないのですが、懇意にしているショップ(神奈川県)に出していろいろ変えてもらっています。しかし、McInの内部は余りにも複雑な様で、このアンプは内部を変えない方が良いとのお店の判断でそのままです。
一方、AS-6Mは、出川式電源の採用、コンデンサーや抵抗の換装等オリジナルとは全く別もののアンプに変身しております。このTriのアンプも内部を換装する事で大化けをするようです。
また、プリ管、出力管を変える事により自分好みの音楽を探せる所に魅力を感じています。この際、バイアス調整が簡易に出来る機器が安心出来ると思います。AS6Mのバイアス調整は調整用の端子が有り小生でも可能ですが、Triはその端子が無くお店に出しています。
McIn等は自己バイアスと謳っていますが、プリ管12AT7を換装する事により出力管への負荷が大きく変わってしまう事が解り、このプリ管だけは換装しない様に気を付けています。
アイドリングの時間ですが、どの真空管もそうですが10分程は待つ必要があるみたいです。音楽的には、拙宅の石のPW(SONY TR-N1)が本来の音楽が出てくるのに1時間程要するのに対して、真空管アンプは15分程で(計25分位ですね)本来の音楽が聴こえてくる様です。
ボーカル再生には300Bがあっている様に思いますが、良質の300Bが少なく、高価なのが球に傷ですね。でもこのTriの300Bには不満を余り感じなかったです。
SPの能率にもよりますが、シングルが良いかも知れません。パラは時々バイアス調整が必要となるみたいです。
以上、素人ながらの感触を記させて頂きました。
同じ大阪にお住まいのよし、今後ともよろしく御願い申し上げます。
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【SPEC】●回路形式:300B A級パラシングル ●定格出力:20W+20W(8Ω) ●周波数特性:-1、-3dB(10Hz〜60kHz) ●SN比:89dB ●入力感度/インピーダンス:800mV/100kΩ ●高品質300Bソケット(TRV-UX4)使用 ●入力端子:RCA入力1系統/バランス入力1系統(後部切り替え) ●出力端子:6Ω/8Ω/16Ω(4Ωは6Ωに接続) ●出力管:300B×2本、初段:12AX7×1本、ドライバー段:12AU7A×1本 ●消費電力:120W ●外形寸法:176W×200H×440Dmm ●質量:15kg