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東京都在住のオーディオマニアです。リビングオーディオです。狭いスペースを与えられてやっています。MPS-5,Marklevinson No32Lなどを愛用中。クラシックはほとんど聞かず、ポップス、ラッ…

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MPS-5
PLAYBACK DESIGN
MPS-5
¥2,940,000(税込)
発売:2009年2月1日
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MPS-5

Playback designs MPS5の私的レビュー

外観:
MPS-5。
シルバーとブラックのツートンカラーのやや平らな筐体を与えられたSACDプレーヤー。
細かい溝が側面を取り巻くように刻まれている。
この筐体は薄いアルミ材を組み合わせて作られており、削り出しの豪華な筐体でない。
フロントパネルも薄いし、底面には放熱用の簾状の孔も開いている。
中身はあまりギッシリ詰まっているほうではない。
つまり、このプレーヤーの筐体はスカスカであり、外気に対してオープンなものである。
超高級プレーヤーのギッシリ、ガッシリ感を期待すると肩透かしであると言えよう。
フロントにはボタンがなく、黒いトレイとよく目立つ赤いデジタル表示が二つあるのみ。
この赤く光る文字の表示はインパクトがあって気に入っている。
(もちろん表示は消すこともできる。)
上の表示は細かくて、デジタル処理の状態などを表示、
下は表示が粗いが大きくて見やすく、
今演奏しているディスクの進行状態を表示する。
操作は上面の右端に小さいボタンで行う。トレイの動きは滑らかであるが、
トレイのCDを置く溝が浅いので、少し慣れを要する気もする。
全体に高級感はあまりなく、シンプルな感じなのだが、ツートンカラーといい、
赤く光る表示といい、実物はかなり個性的でカッコよいと思った。
オリジナルのリモコンもシルバーとブラックのツートンカラーであり、
細かい溝が刻まれている。筐体とお揃いのデザインであるのが面白い。
リモコンのボタンを押すとリモコンのボタンが全て青く光る。
こういうギミックはよく目立つ赤いデジタル表示などから考えて、
暗闇でこのプレーヤーを操作する際の配慮であろう。
足は三点支持。足はいろいろ取り替えてみたが純正がやはりもっともシックリくる。
リアパネルには多彩な入出力が存在し、
デジタルコントロールセンターとして十分な端子が存在する。
アナログ出力はバランス優先とのことだが、
音質はRCAシングルエンド出力もほとんど差はないと思った。
(ただし出力レベルが違う。RCAの方が低いので音量調節範囲が広く取れる。)
また、dartzeelのアンプとの間で成り立つ電流伝送のBNC端子が別にある。
(お店では、この端子をつかってdartzeelのアンプとデモしている場合が多い。
それはかなり良い音であるが若干スリムな音のイメージで、個人的には音の厚みが欲しくなる。)

音質:
結論から先に言うと、今まで聞いたことのないほど滑らかで透明、
しかも音楽的な音を出すプレーヤーである。スリリングな音とも言えるし、
アナログっぽく音が立つとも言える。
ある評論家の方がアナログプレーヤーの音からスクラッチノイズを完全に取り除き、
ワイドレンジ化したような音と形容していたが、まさにそのような音である。
非常に自然な音とも言えるが、余分な音数を間引いて聞きやすくした自然さとは全く異なり、
非常に音数が多く出てくる。一音一音の輪郭ははっきりしているがキツさは全く感じない。
SN比はかなり高い方であり、静寂の中から、聞きなれたディスクの知らない音を必ず発見できる。SN比が高いため音量をどんどんあげてもすこしも煩さを感じないのは驚異である。
楽器や音の分離感がとてもよいのも特徴である。
これらの溢れる情報が押し付けがましくなく、しかも音楽的躍動感を伴って出てくる。
アナログプレーヤー特有のあの音楽が流れるような感覚が味わえる。
空間性は非常に高く、
サウンドステージの広大さは最高の部類に属する。
もし、このプレーヤーで、とびきり最高ではないものがあるとすれば、
一音一音の強烈な存在感、音色の濃厚さであろう。
これについてはさらに優れたプレーヤーを知っている。
中域にエネルギーを集めたような音作りではなく、
超高域から超低域まで非常に均等にエネルギーを配分しており、
音の粘りよりは歯切れのよさ、キレのよさを重視している。
なお、濃密系が好みのオーディオファイルはこのプレーヤーは選ばない方が良い。
(Boulder1021やLINN SondekCD12、EMT986R、ZIA Fusion、STUDER D730などをお奨めする。)
別な言い方をすればオープンで抜けのよい、明るい音であり、
高密度で重厚な陰影のある音とは対極にある。
この音はこの軽くオープンな筐体と関連があると思うのは私だけであろうか。
なんでもガチガチにすればよいというものではないのかもしれない。
たいていの超高級プレーヤーはフロントパネルは厚くても、
リアパネルは板金で薄いものである。
フロントパネルに無駄な金をかけないMPS-5が私は好きである。
また、ドライブメカがエソテリックのVOSPであるところも、
この適度な量感と輪郭を持つ音に関連していると思う。
もしVRDS-NEOだったらもっと硬く重たい音になったであろう。
これでよいのだ、と言いたくなる程良さがあるプレーヤーとも言えよう。
だが、この音のフューチャーにもっとも影響しているのは、
最新かつ唯一のデジタル変換技術であろう。
フェイズドロックループ回路を無くしたディスクリートのDAコンバーターは、
デジタルアナログ変換の最も深いところで音質改善を敢行している。
これは既存のDA変換チップを購入し、
その使用法を工夫することで音質改善しようとする、
ほとんどのオーディオメーカーのアプローチでは到達し得ない境地である。
このSACDプレーヤーは、SACDの音は力強く輪郭がはっきりした鳴り方になる。
SACDっぽいエアー感優先ではなく、
SACDは良い意味でCDっぽい明瞭な音として聞こえる。
それでCDはというと、非常に滑らか、かつ躍動的でありながら情報量が増え、
エアー感が増した、良い意味でSACDっぽい鳴り方になる。
別な言い方をすればCDを上手くリマスタリングしたような音になる。
個人的印象では録音が良くないなと感じていたCDほど
素晴らしく聞こえるようになる気がする。
こういう変化は他のプレーヤーではあまり聞いたことがない。
SACDは当初はCDほどの驚きをもって聞くことがなかった。
はじめは他のプレーヤーでもこのくらいは出るであろうという感じの音であった。
マニュアルによると300時間を超えたあたりからだんだん良くなるというのだが、
ポン置きでも十分驚異の音であったため、その言葉は信じられなかった。
しかし、200時間を超えたあたりから、SACDの良さが際立ってきた。
SACDがナチュラルな音である、という話を
よく聞き自分もそう思っていたが、
本当に自然な音とはこういう音だと初めて教わった。
いままではスピーカーの周囲にサウンドステージなる枠のようなものがあったのである。
それが取り払われ、空や大地がむき出しになり、
そこで音楽が奏でられているようなイメージが出てきた。
良い録音がSACD化されている場合、
本当に自分の頭上にミュージシャンたちと同じ空
あるいは天井が広がっているような意識になる。
これはエージングして初めて出てきた変化であった。

比較試聴:
このMPS-5の選定にあたり比較試聴したプレーヤーは数多い。

1.Accuphase DP700
かなり優秀なプレーヤーであり、精彩で律儀な音が出てくる。
CDに入っている情報を細大漏らさず聞かせてくれる。
しかし、音楽性、空間性でMPS-5にわずかに劣る印象がある。
私の試聴では、聞いていて楽しいのはMPS-5の方であった。
またきこえなかった音が聞こえてくるという体験ではMPS-5の方の驚きが大きかった。

2.Luxman D-08
これも優秀なプレーヤーであるが、DP700よりも音楽性があり、
清清しく、またゆったりと音楽に浸らせてくれる。
やはりCDに入っている情報を細大漏らさず聞かせてくれる。
総じて非常に好印象であり、価格はかなり安めに感じる。
たしかに、解像度、見通しの良さなどオーディオ的な性能の多くの点でMPS-5にやや劣る。
しかし価格が半分以下であることを考えると、
こちらの方が優れているのではないかと感じることもある。

3.Esoteric P03+D03
非常に優秀。
Accuphase DP700 のオーディオ的な高性能とLuxman D-08の音楽性をあわせたような音。
まったりと音楽をきかせてくれる反面、耳を澄ますと凄みのある解像度に驚く。
しかし音の透明感や変幻自在の表現力という点でMPS-5には及ばない。
腰の据わった再生という点ではP03+D03がやや上なのだが、どことなく一本調子に聞こえるし、
録音の悪いものを聞くと聞くに堪えない。
MPS-5は録音の悪いものを聞いても楽しい。また、P03+D03は筐体が大袈裟な気もする。

4.dcs Puccini
MPS-5のライバル。価格もほぼ同じ。性能もほぼ互角。
しかしルックスはこちらが上であろう。とても美しいフロントパネルである。
個人的にはプッチーニという名前はどうもカッコよくないような気もする。
発音したときの響きが軽すぎる。プッチーニという作曲家の音楽のイメージも軽い。
音の違いとしては倍音成分の表現は控えめで、基音をしっかりと出すPucciniに対して、
MPS-5は煌びやかな倍音も十分に聞かせて魅了してくれた。
正確さ、実直さではPucciniであり、開放的な自由を感じるのがMPS-5である。
Puccini は音楽性よりも正確で無駄な音を出さないことに力点が置かれている印象がある。
とはいえPucciniの最大の欠点はさらに高性能な上位モデルの存在であろう。
それらは私にとって一枚のCDを気楽に聞くにはあまりにも大袈裟な装置である。

5.EMM Labs TSD1+DAC2
独特の柔和な表情を持つ音を出すプレーヤー。これもかなり情報量が多く、
高解像度な音だが、その音の柔らかさで、テンポの速い曲がゆるゆると
やや遅く聞こえる気さえする。
クラシックはかなり良いのだが、一部のロック、ポップスでは明らかに音の雰囲気がズレてしまう。
音の輪郭も若干朦朧としている。
むしろ本当に高解像であることの証なのかもしれないが。
CDがSACDみたいに聞こえる。音楽の流れは良く、ノリはよく伝える。
ここはアナログレコード再生に近い。一つの美学で完結した音であり、
特にこの柔らかな感触は他ではないものである。これが好きか、嫌いかが分かれると思う。
私はノーサンキューであった。

6.MarkLevinson No.512
大人びて落ち着いた音である。聞きやすい。
MPS-5に比べて、躍動感に乏しく、見通しが良くない印象があるが、
派手さがないため静かに音楽に没頭するという黙想的な聞き方に向いたプレーヤー。
MPS-5のように楽しく音楽を聴くという元気の良さはない。

7.Boulder1021
音の実在感という点では究極のデジタルプレーヤーであろう。
レンジはやや狭く、定位もあまり良くないのだが、
非常に安定して血の通った太い音が出てくる。
音楽の流れが非常に良く、楽曲のノリをよく伝える。
高域がやや寂しいが低域はこの上ない充実である。
人の声、クラシックな楽器の音の質感をしっかりと捉えており、音楽性も十分に高い。
まさに朗々と歌う。MPS-5よりもそういう部分は優れている。
しかし、Jポップなどをかけると、やはり音数が少なく、
寂しい感じのする曲がかなりある。MPS-5のように広い音楽ジャンルに対応していないと思う。

8.CHORD RED Reference
解像度、サウンドステージの広さ、レンジ感、音楽性、どれを取っても素晴らしい。
ただこのプレーヤーは長時間聞いていると必ず聞き疲れする。
音の輪郭が強すぎる。
MPS-5よりさらに突き詰められた音であるが過ぎたるは及ばざるがごとしという印象を持った。

9.LINN KLIMAX DS
未曾有の背景の静寂感と非常に生っぽい楽器の質感があり、
PCオーディオ関連機器の中では最高の音質を聞かせる。
それは紛れもなくLINNの血統を継ぐ音であり、
逆に言えば、それがこのプレーヤーに嵌められた枠、制限となっている。
基本的に非常な優等生であり、
そのオーディオ的性能は現行のどのプレーヤーも凌駕しているのではないかと思わせるほど
完璧な音である。
しかし、この完璧さの奥にはなにか冷静な雰囲気を感じる。
たしかに熱い音楽は一見、熱く、きちんとそのパッションを伝えてくれる。
しかし、その芯はどこかクールなのである。
その高性能は心底手に入れたいと思わせるものだけに、
このかすかだかはっきりと感じられる、とり澄ました感じが惜しい。
実は最後までMPS-5の対抗馬として残ったのが、このKLIMAX DSであった。
自宅試聴をしたりシステムをかえていろいろな場所で聞いたが、
結局、この違和感に慣れることはなかった。

10.GOLDMUND Eidos38 2ch Reference
常軌を逸した心地よさ、しなやかさ、高解像度を誇る最高級機である。
GOLDMUNDの美学に貫かれた音であり、妖艶な音である。
オーディオ的な高性能はもちろん十分に満たしているのだが、
この麻薬的な音の味付けに一種の危うささえ感じる。
このプレーヤーの音は滅法よいが、これは音を作りすぎだろうと思う。
リマスタリングしたとかいう次元ではなく、
音作りを根本的にGOLDMUND風に改変されてしまう時がある。
これも過ぎたるは及ばざるが如しというイメージがある。

この他にdcsのスカルラッティや、BADのアルファDAC、
CECのTL0x、GOLDMUNDのmm20MEなどを試聴したがいずれも短時間であり、
インプレを書くほどの感想はない。
結局、これらもわたしにとっては帯に短し、タスキに長しという感じで
MPS-5ほど魅了されなかった。
MPS-5を選んだ理由は、
現代のデジタル技術の最先端部を音としてはっきりと実感できること、
溢れるほどの音楽性がどのプレーヤーにもまして、強く感じられたことである。
この二つが同時に満たされるプレーヤーは市場を見回しても私には見当たらなかった。
また、コンパクトであること、USBを含む豊富なデジタル入力も後押しする条件であった。

追伸。
2011年10月現在、エソテリック、アキュフェーズ、TAD、CHprecisionより素晴らしいSACDプレーヤーが発表されており、MPS-5との比較が問題となる。
しかしながら、これらのプレーヤーは、私の記憶が正しければ、DSDダイレクトがない。DSDデータは全ていったん、PCMに変換される。これはローパスフィルターを通すだけで、アナログ信号になるというシンプルで鮮度の高い音という、DSDの利点を失っていると思う。MPS-5は言うまでもなく、DSDのこの利点を最大限にフューチャーしている。現在でも以前としてMPS-5の存在価値を感じる。
今後、この流れが加速するとすれば、ますます貴重なサウンドになるかもしれない。

レス一覧

  1. by上奉書屋 at2009-11-22 23:48

    読んでいただき、ありがとうございます。
    このプレーヤーは素晴らしいにもかかわらず、
    きちんとしたレポートはWEB上にはほとんどありません。
    ですから、自分で書きました。
    ダールジールとは純正ペアのようなものなので、
    本当によくマッチして、スピーカーへの影響力が強いですね。

  2. byラクマニア at2009-11-23 12:55

    上奉書屋さん はじめまして

    比較試聴の内容が濃く、感心しきりです。

    私には縁のないハイエンドのクラスですが、思いっきりジャンプして手に入れた
    D-08が載っていることで、さらにイメージし易かったです。

    次回はSP編を期待しております。

  3. by上奉書屋 at2009-11-23 18:14

    SP編をアップしました。
    D-08は本当に素晴らしいプレーヤーだと思います。
    世界的にもこれほど充実した製品は少ないように感じます。
    ラクマニアさんは素晴らしい機器をお持ちですね。
    D-08の試聴の前に貴殿の記事は熟読させていただきました。
    大変参考になりました。

  4. by@aka at2009-11-24 21:31

    上奉書屋さん、はじめまして。

    Playback designs MPS-5 は、今年のインターナショナル・オーディオ・ショーで評論家の人がベタ褒めしていて、とても興味を持ちました。ただ、他の機種と聞き比べたわけではないので、どれ程よいものかと計りかねていたところです。

    上奉書屋さんのレビューは詳しい上に、他機種との比較もしっかりしていて、とても参考になりました。ありがとうございます。

  5. by葉隠 at2009-11-29 12:52

    上奉さん、はじめまして。

    MPS-5は良いと聞きますね。
    先日、オーディオショーで聞く機会がありましたが、スピーカーとの相性が悪いのか、あまり凄さがよくわかりませんでした。
    じっくり聞くと良いんでしょうね。
    自分はエソテリックのP-03・D-03セットを使っているので、気になっていた機種です。SACDがとくに凄いとも聞きますが、CDも十分に凄いんですね。
    他機種との比較は非常に丁寧に感想が書かれていて為になります。
    なかなかこういう高級機種はレビューがないので読んでるだけでも楽しいです。

  6. by上奉書屋 at2009-11-29 15:43

    まず、レスの宛名をまちがえてしまい、まことに申し訳ありません。
    どうぞお許しください。
    MPS-5については、実は私もはじめて聞いた時には全く良さがわかりませんでした。その後、あるP-03・D-03のユーザーの方から、素晴らしいプレーヤー借りたという話を聞きました。それがMPS-5でした。これが、MPS-5を深く聞きこむ発端になりました。
    お持ちの機材を拝見しましたが、DiamondとKX-R、FMのアンプは特に凄いですよね。KX-Rは買う寸前まで行きましたが、諸般の事情でいまだに踏み切っていません。Diamondは文句なく素晴らしいです。あれはホントに欲しいですが、今だに手が出ません。私のスピーカーではあの音は出ないです。FM411はかつてFM255とともに所有しておりましたが、FM711はもっとスゴそうですね。
    貴殿のラインナップから出てくるサウンドはかなり素晴らしそうですね。いつか聞きたいものです。

  7. by葉隠 at2009-11-30 00:04

    >上奉さん
    いえいえ、名前の件はお気になさらないでください。

    FM711のアンプはたしかにすごいですが、パワフルさを除けば(これが一番の特徴ですが)実は他の真空管アンプでも、満足できる音が出ます。
    FM711を激賞しておいてなんですが、FM411を手放された事があるのであれば、価格が価格ですのでもうFMシリーズを手に入れる必要は無いと思いますよ。(^^)

    実際、今はメインシステムのパワーアンプは、エアータイトの中古のATMー300に中古のWE300Bを使用していますが、これでも実に良い具合に鳴ります。WE300Bはもっとも人気の高い真空管のひとつですが、十分に納得できる性能です。

    それと、アヴァロンのダイアモンドは本当に良いスピーカーです。
    たまたま、知人に譲ってもらったのですが、大正解でした。
    これだけは、所有の機器の中で一番お気に入りの機器だと断言できます。もし、1つだけしか手元に機器を残せないのならば、このアヴァロン・ダイアモンドを残すでしょう。

  8. by上奉書屋 at2009-11-30 22:28

    エアータイトのアンプも実は好きで、いつか手に入れたいものがいくつかあります。フラッグシップのプリアンプなんかは特に魅力的ですし、ATMー300は音も形も好きです。
    ダイアモンドはそれにしても最高ですよね。
    私がいままで耳にした中では、総合的には最強のスピーカーです。

  9. byこばと。 at2010-02-20 22:12

    Playback designs MPS5のレビュー読まさせていただきました。

    初めましてこばと。と申します。

    私もショップでMPS5は良く試聴しておりまして非常に気になります。今は過去の遺物のD730ですが、そろそろ次の物を考えていた最中に上奉書屋さんの非常に参考になるレビューに巡り会えたところです。

    質問を1点だけさせていただいてよろしいでしょうか?
    MPS5を購入時にLindemann 820Sは候補としてエントリはなかったのでしょうか?できれば候補からはずれた理由をお聞かせ願えると
    嬉しいです。

  10. by上奉書屋 at2010-02-21 00:58

    こばと様
    レスありがとうございます。
    Lindemann 820Sについて少し書かせていただきます。
    あくまで私見であることをお断りしておきます。
    前作であるD680を所有していた時期があり、一聴で比較すると
    820Sはえらく音が良くなったなと思いました。
    非常に整理されたクセの少ない音です。
    D680は良くも悪しくもドイツらしい感じが残っていて
    ガッチリ、クッキリしてメリハリが少し強い音でした。
    820sはなにをかけても普通な感じです。
    これをMPS-5と比較しますと、
    MPS-5は確かに普通の音なんですが、820sよりさらに滑らかで、
    今かけている音楽の感動がどこにあるのかを
    訴えかける訴求力が強くでます。
    ただしD730ほど濃い音ではありません。
    しかし、断じて薄い音でもありません。
    なんというか丁度いいのです。
    820sはやはり少しスッキリ系です。
    これは値段の差と考えることもできます。
    また、
    820SはピックアップにはSony OM4 SACDドライブを採用しており、
    これは音に出ています。
    つまり、
    他にSONYのメカを使っているSACDプレーヤーが
    いろいろありますが、
    それと音が似てくるのはしかたないということです。
    MPS-5はEsotericのドライブメカですが、
    これはあまり音にでていないようです。
    つまり他にはない音が出ているということです。
    ここで少し脱線します。
    EMMのXDS-1という素晴らしいプレーヤーがあり、
    MPS-5を競争相手の一つとして考え、
    同じEsotericのドライブを使っています。
    このプレーヤーの音は大変素晴らしいのですが、
    これはEsotericのドライブの音がやはりします。
    つまりこのドライブを使う多くのプレーヤーと
    音が似てくることが考えられるのが難点です。(私見ですってば)
    特にこれはP03+D03との共通性を私は感じました。
    (またまた私見)
    XDS-1はなにも考えないで聞くと
    MPS-5を超えているかもしれません。
    値段もXDS-1の方が高いので当然かもしれませんが。
    でもやはり買う気にはなれませんでした。

    オーディオは音の好みの世界と思います。
    たとえば私はAyreのKX-R、MX-Rの容姿が好きで、
    どうして手に入れたいと思い
    いろいろなところで聞きまくった思い出があります。
    しかし、
    彼らは一度として私の好みの音を出してくれませんでした。
    だから今もここにはありません。
    私がなんといっても好きな音のする方を買うのがいいと思います。
    また、値段のことはよく考えるべきです。
    なお、今現在でしたらダイナミックオーディオ 新宿岩瀬店で
    MPS-5は185万円で出ています。
    一台限りでしょうが非常にお得です。
    私はこれを待っていたのですが、待ち切れず買ってしまいました。
    御存じかもしれません。
    新品を他のお店で割り引きで買っても価格は
    これよりずっと高いです。
    別に宣伝を頼まれたわけではありませんが、
    お知らせしておきます。

  11. byこばと。 at2010-02-21 14:28

    上奉書屋さん 早速の回答ありがとうございました!

    大変参考になるレビューになりました。

    また、上奉書屋さんは、非常に多角的にその製品を見定める能力に長けているお方と私が思ったとおりのお方でした。

    ご面倒をおかけして申しわけございませんでした。今後もよろしくおねがいいたします。

    MPS-5の「今かけている音楽の感動がどこにあるのかを
    訴えかける訴求力が強くでます。」が非常にポイントであることを
    頭に入れながらSACDPを選択してみます!

    私のレビューでは、MPS-5の音数、空間表現、解像度とか評論家もどきですが、それは非常に素晴らしくそれでいて癖のない普通の音
    だったのを記憶しております。一方、820Sは、誰もが気づくのが瑞々しい湿度感のある音まさしくヨーロッパ系です。それでいて
    非常に癖のない低域から高域まで素直に伸びている感じでした。

    私がもっとも重視するのはやはり素直で癖がないことなのです。 その候補として①MPS-5②820Sが頭によぎっております。

    上奉書屋さんの機種内容から私の好みと非常に似ている気がして
    ならないので今回レビューをお願いした次第でした。

    最後にMPS-5の安いお店をご紹介いただきありがとうございます。
    実は、そのお店で4点ほどの購入者です。

    P.S ヨルマン、ダルジールも私の射程に入っているんです。

  12. by上奉書屋 at2010-02-21 16:58

    ありがとうございます。
    貴殿のお話を伺ううちに
    820Sをもういちどどこかで
    じっくりと聞きなおしたくなってきました。
    なお、EMMのXDS-1も、
    可能なら、参考までにぜひ聞いてみてください。
    これはこれで非常に評価できる作品ではあり、
    現在の最先端のサウンドですから。
    ダールジールについてはプリメインについては
    すでにレビューを書きました。
    私個人はセパレートよりも
    プリメインの方が聞いていて面白かったです。
    しかし、ダールジールの真価は
    やはりセパレートに極まると言えますから難しいですね。
    ダールからモノラルパワーが出ますが、
    1000万円ほどするようなのでほとんど無理です。
    まさにスイス人のビジネスですね。
    JormaのPRIMEについては、
    これは本当に最高のケーブルと思います。
    借りて使った時の驚きは今でも忘れられません。
    もうあれはケーブルとは言えませんね。
    立派な超高級コンポーネントです。
    No.1との差はかなりあります。
    いままで紹介してきたような、
    このケーブル以外のモノは
    私見で良し悪しを言っているつもりであり、
    無理にとは言わないのですが、
    このケーブルだけは無理してでも買う価値はあると
    断言できますね。
    値段も高いのですが、借りるなどして、
    ぜひ検討してみてください。
    それでは、貴殿にとって最高のプレーヤーが
    手にはいりますように。

  13. byKJNMR at2012-03-18 13:37

    いつも楽しく拝見しています。また、文才に感服しています。

    MPS-5は私にとってSACDプレイヤーの時期候補の一つです。
    ちなみに現有機はdCS Verdi Encore、Elgar Plus等です。
    そこで教えていただきたいのですが、所有されているMPS-5は電源基板のアップグレード済みでしょうか。アップグレード前後で随分と印象が違うとも聞きますので。

    よろしくお願いいたします。

  14. byexceed8 at2013-07-28 17:30

    上奉書屋様、始めまして、CDプレーヤーの購入で色々検索してたら貴レスに辿り着きました。素晴らしい表現力で楽しく読ませて頂きました。

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