kakki
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昔はオーディオ活火山でしたが、最近は噴火の予定も無く、休火山になりました。 子供が大きくなって、余裕が出来たら活火山に戻れるかな。

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将来は専用室が欲しいのう・・・
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TA-DR1
SONY
TA-DR1
¥1,050,000(税込)
発売:2003年12月21日
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印象派の絵のようなプリメイン

SONYのデジタルアンプ第一号。型番のDR1は、デジタルアンプであることと、伝統のRシリーズの系譜であることから来ているのだと思う。

■音質■
音質は、一言で言えばスケールの大きな印象派の絵を思わせる。ハイスピードでフレッシュなとても気持ちの良い音だ。定位感も良好。特に低音のそれはアナログよりも確実に良いと思う。

デジタルアンプと言う語調から、硬く高解像度な音を想像する向きもあると思うが、個人的には、まるっきり正反対の音だと思う。エッジがほんのり甘く、印象派の絵のように、細かいところまで描ききっていない、実に大らかな音だ。音だけ聴くと、ある種の真空管アンプを思い起こさせる。

デジタルアンプと言うと、打ち込みやピコピコした音に合いそうだが、得意なのはアコースティック系で、ピコピコした音はどちらかといえば苦手である。

なお、ウォーミングアップはほとんど不要だが、スイッチON直後は、多少音がヤンチャな感じである。はしゃぎ気味というか。15分も経つと安定して、おっとりした感じになる。

また、後継機種で、DR1aというのも出ているが、個人的にはあの製品は全くの別物だと思う。何が違うって、音が全然違うのである。DR1aは、解像度が向上しているが、躍動感が失われ、まるで剥製になってしまったような音である。また、全体的にタイトな感じになっていて聴いていて息苦しい。DR1の春風のような爽快な音はどこへ行ってしまったのか・・・。設計者が、退職した石田さんに代わって、若い担当者となったようだが、その人の好みということだと思う。DR1aは、DR1とは全く異なる製品である。

■使い勝手■
ボリュームとインプットセレクターぐらいの機能しかない。後は、iLiknk、サブソニックフィルターぐらいか。しかし、リモコンがついていないので不便である。

入力は難がある。同軸だけはなぜか4系統もあるくせに、他の入力は全部1系統しかないのである。アナログが1系統しかないのは、困る人も居るのではないだろうか。ラジオとレコードを持っている人はどうするのだろう。

しかし、デジタルアンプになって本当に良かったと思うこともある。それは、発熱が異様に少ないということである。夏場につけっぱなしにしておいても、筐体は、ほんのりと暖かい程度で、昔使っていた巨大なアナログアンプとは雲泥の差だ。部屋が暑くなることも無いので実に好ましい。

また、天板に放熱口が無いのも良い。掃除するときに楽であるし、埃が内部に入らないので精神衛生上も良いのである。デジタル様様だ。

■内部構成など■
せっかくなので、中を開けて見てみた。Web上にあまり情報が無いのでしょうがない。内部写真を下部に載せておいたので興味がある人は是非。

ちなみに、設計者の石田さんに、中を開けても大丈夫かと事前に確認を取った。答えは、「大丈夫です。ネジはトルク管理されていますが、全体がバランス良く締まるように締めれば大丈夫です。」との事だった。なるほどと思い、暇な夜に開けてみた。

開けてみると、まずわかったのは、DR1のシャーシは全面8mm厚のアルミ板材で構成されているということである。アルミの板を、鋼鉄製のL字ジョイントでガッチリネジ止めしてある。間に仕切りなどが一切入っていない単なる箱なのであるが、分厚い部材を強固にネジ止めしてあるためか、持ち上げても全くたわみを感じない。一枚の岩板を持ち上げているような感じである。アルミといえども、8mmもあればかなり強靭なようだ。ちなみに、ゴールドムンドの60kgのパワーアンプも全く同じような構造で、そして側板と裏板は8mmのアルミである。してみると、大きさとして数分の1でしかないDR1が全面8mm厚のアルミで構成されているのは強度的には十二分なのではないだろうか。

写真で見るとわかると思うが、DR1の内部のほとんどは電源で占められている。一見普通のアンプに見えるが、実は、左右のヒートシンク部は、パワーアンプ部ではなく、左右の独立電源なのである。筐体のおよそ2/3は、電源なのである。デジタルアンプの生命であるところのパワーアンプ部は、後部中央のアルミの箱の中にコンパクトに納められている。Rシリーズ伝統の巨大ヒートシンクも無く、ちょっと寂しい感じは否めない。しかし、これが新時代のアンプのあるべき姿なのだと思う。

私は電気は素人だが、このDR1の内部コンストラクションはかなり練りこまれたものであると思う。まず、信号のパスが極めて短い。信号は、アンプ後端の右手から入ってくる。そして、アンプ後端中央に配置されているパワーアンプ部で増幅され、アンプ後端左手のスピーカー端子から出ていく。実にシンプルである。また、電源は、一度アンプの手前のトランスから左右に分配され、それぞれ独立に整流されてアンプの後部に送られる。アナログ部分である電源がアンプ手前に集約され、デジタル部分はアンプ後部に集約され、その間には巨大なコンデンサが配置され、互いを隔てる壁となっている。デジタル部分とアナログ部分が互いに干渉しないようにこのような設計となっているようである。第一号ではあるが、なかなか考えられた構造ではないだろうか。

内部で使用されている部品についてであるが、個人的には高級パーツがずらり、という光景を多少期待していたが、その期待はかなり裏切られた。と言うか、このアンプは、もはやパーツ云々ではない別の世界に行っているようである。ありていに言ってしまえばコンピューターの世界である。コンデンサは、確かに音響部品を使っているようだが数は少なく、部品のほとんどは、チップコンデンサと、チップ抵抗、そして、表面実装用の小型アルミ電解コンデンサである。コンピューターのマザーボードを見ているような世界だ。高級だの低級だの、音質が良いだの悪いだの、その辺を云々できるようなパーツがほとんど無い。音響用パーツそのものが極めて少ないのがこのアンプの特徴と言えると思う。

また、最近のアンプでは当たり前かもしれないが、手半田の部分も極めて少ない。せいぜい、電源のインレット部分と、後は、スピーカー端子ぐらいである。他は全てコネクタで結線されている。DR1は密閉されており埃も全く入らないため、信頼性はかなり高そうである。

そういえば、唯一の高級パーツといえそうなのが、ボリュームである。写真では写っていないが、昔のRシリーズに使われていたのと同じ、金メッキの巨大なボリュームが使われている。しかし、冗談のようだが、このボリュームは、単に信号検知用で、音質にはまるで関係ないと言う。ただ、高品質のボリューム独特のネットリした操作感はやはり良いものである。

後は・・・面白いのがヒートシンクの鳴き止め方法。普通は、ブチルゴムやテフロンテープでフィンをダンプするのだが、このアンプの場合、フィンとシャーシの間にシリコンチューブを挟み込んで鳴きを止めている。スマートなやり方だと思う。

電源部分では、よくある東芝のMOS FETが使われている。昔のRシリーズに使われていた非磁性金メッキのものではない。普通のもので、東芝と書いてある。また、最近のアンプらしく、整流にショットバリアキーダイオードが使われている。特に音質向上に効くといわれているパーツなので、使われていることに安心した。

パワーアンプ部のアルミの箱はさすがに開けなかった。開けて調子が悪くなると困る。内部には、Rシリーズ伝統のメタルコアモジュールにパッケージ化されたS-MASTERが納まっているはずである。

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【SPEC】
●定格出力:300W+300W(4Ω) ●スピーカー適合インピーダンス:4Ωまたはそれ以上 ●全高調波歪率:0.15%以下 ●周波数特性(パワーブロック):10Hz〜50kHz(±3dB) ●SN比:90dB ●i.LINK端子(6ピン):1系統 ●同軸デジタル入力:4系統 ●光デジタル入力:1系統 ●バランスデジタル入力(XLR):1系統 ●アナログ入力:1系統 ●消費電力:350W ●デジタルアンプ技術:32bitS-master PRO(PWM方式) ●電源トランス:大型トロイダル ●外形寸法:456W×125H×430Dmm(最大突起部を含む) ●質量:21.8kg