映像系で使ってもピュアオーディオで使っても良い結果が得られましたが、映像系とピュアオーディオ系では使うプラグが違うため個別で感想を。
【映像系】
ACプラグ:AET PSE-018HG(旧型と新型があるが画質に関しては大きな違いはない)
インレットプラグ:AET IEC-320HG
私自身はデジタルカメラのRAW現像用で使用。
当たりは柔らかいものの、背景ノイズは非常に少なく、手前から奥まで透き通るような奥行き感のある描写に。
コントラスト、発色ともに中庸でクセがない。陰影表現も緻密なうえに影が黒潰れしにくいため明白な形で遠近感を出せるうえに描写が過度に硬くならないために使い勝手がいい。
現状ではアコリバのAC-TripleC 8800とともに使用頻度の高い電源ケーブルである。
なお、メッシュチューブを装着してみたが、画質に関してはほとんど変化はなかった。
また、インレットプラグをフルテック FI-25MR(生産完了)に交換した場合はコントラストが高くなるうえに立体感が若干薄れる傾向があるものの、手前から奥まで透き通るような遠近感のある描写に変化はなかった。
【ピュアオーディオ】
ACプラグ:フルテック FI-15M(Cu)
インレットプラグ:フルテック FI-11N1(Ag)
アクロテックの切り売り電源ケーブルを使うのは久々だったが、仮に組んだ状態でまず目についたのが分厚い低域。
ダンピングはあまり効かないので分厚い低域がそのままストレートで押し出してくる感じになる。かと言って解像力がないわけではなく、手前から奥まで音像は比較的よく見える。
そして、上記のプラグの組み合わせにしたのだが…
どの音楽ジャンルであっても、一音一音がズン!ズン!と力強く、かつ深く下へ沈む。低音もガッチリ引き締まり重心も低い。
正直、この組み合わせで聴いたときの音には驚かされた。
高域も歪みや淀みもなく滑らかに伸びるうえに音場も左右に広く音の立ち上がりや反応も速い。ボーカルも過度に自己主張することなくしっかりと伸びる。
基本的にはフラットバランスだが一音一音の自己主張がハッキリしているので堂々とした音になる。そのため音楽ソフトの善し悪しを露わにしてしまう音調ともいえる。
上記のプラグの組み合わせならCDプレーヤーやSACDプレーヤーなど再生系の機器なら何の違和感もなくフィットするように思う。
一音一音がズン!ズン!と力強く、かつ深く下へ沈む音が聴ける電源ケーブルは滅多にない。