astir
astir
2012年に奈良から横浜に引っ越してきました。オーディオ歴は12年目。5.4畳の部屋で苦闘中です。

マイルーム

ニアフィールドで広大な音場が欲しい!
ニアフィールドで広大な音場が欲しい!
借家(マンション) / 専用室 / オーディオルーム / ~6畳 / 防音なし / スクリーンなし / ~2ch
2014年1月時点での様子です。部屋を横長にしてから、左右の広がりがかなり改善されました。ルーメンホワイトにしてから、803Dよりも前にせり出している為、リスニングポジションまでわずか1.5mしかあり…
所有製品

日記

お気に入り製品

レビュー/コメント

silver flame
LUMENWHITE
silver flame
¥4,095,000(税込)
発売:2005年12月
製品DBで詳細を見る
この製品にレビュー/コメントを書く
ほかのユーザーの登録・投稿を見る

Princess of speaker

我が家にルーメンが到着してはや半年。
ようやくセッティングが落ち着いてきた。
このスピーカーは既にディスコンであり、ネットにも情報はほとんど無いのが現状である。
少しでもファンが増えて欲しい思いをこめて、レビューしておこう。

まずは2013年度のシステム
CD:ESOTERIC UX-1 Limited
EQ:CONEQ APEQ-2pro DIO
Pre:DUSSUN R-10i
PW:LINN KLIMAX TWIN
SP:LUMENWHITE SILVERFLAME

このスピーカーのセッティングは過去最高にシビアであった。
購入当初の仮セッティングで、予想以上に良い音が出たので、これは凄いと狂喜したのだが、
きちんと煮詰めようと思ったのが運の尽き。
2ヶ月くらいはミリ単位でのセッティング迷路に迷い込んでしまった。
リスニングポイントからの距離、内振りの角度が少しでもずれてしまうと
不自然なエコーがかかったような滲んだ音になってしまう。
5畳ちょいの部屋に入れるのが無理なスピーカーだったのか、と諦めかけた事も何度もあった。
先代のB&W 803Dの方が気持ちよかった時期は
ずっとイライラしていたのを思い出す。

セッティングがある程度完了した後は、最終兵器APEQの出番である。
しかし、ここでも難易度は飛躍的に上がっていた。
わずかな周波数カーブの変更で、音質は大きく変わってしまうのである。
803D時代に練りこんだターゲットカーブは使い物にならず、
過去のステレオサウンドのイコライザー特集をひっくり返し、少しずつ作ってきた。
今のところの設定は、いわゆる三つ山特性で、高域だら下がりのパターンである。
200hz付近を持ち上げて、3000hz付近を下げたのがポイントである。
これはまだまだ煮詰めていく事になるだろう。

さて、こうして出来上がったサウンドだが、
私には他のSP比べてどうだなのかとしかレビューできない
先代である803Dとの比較を中心に書いていこう。

・高域
 まず、高域である。
 いきなりだが、これは803Dの方が良いと思っている。
 それは、やはりダイヤモンドツイーターの力が大きい。
 ルーメンもオプションでダイヤモンドツイーターを用意している事からも分かるように、
 セラミックツイーターよりも、ダイヤモンドの方が、芯があり、伸びきった高域を出せると感じる。
 ダイヤモンドツイーターは人によってはキツイと言われるが、私にとっては良い高域。
 これはパワーアンプがLINNであることも要因だろう。
 もっとハッキリしたサウンドのアンプだと、きつく感じるのかもしれない。
 また、B&W独特のチョンマゲも優位ポイント。
 特に高さ表現においては、803Dが確実に優れていた。

・中域
 ここは、軽くて柔らかな雰囲気のルーメンに対し、どっしりゴツゴツしたB&Wというところか。
 キャラクターがかなり異なっているが、クオリティ的にはどちらも高いと思う。
 強いて言うならば、クラシックにはルーメン、ロックにはB&Wが向きそうだ。

・低域
 ここはルーメンの圧勝、というより、ルーメンの低域は他のスピーカーとは違う。
 何より、質感の表現が素晴らしい。分解能が高く、美しく響き、下に伸びている低音。
 量感はそれ程無いと感じていたのだが、803Dに比べると、確実に床の振動が増えている。
 SPと床はフローティングボードで絶縁されている為、エネルギーが床に伝わっているのだろう。
 これは新鮮な体験であった。

・音の広がり
 先ほど、高さ表現では803Dの方が良いと書いたが、全体的な広がりはルーメンが優れている。
 我が家のリスニングルームは狭く、リスニングポジションからスピーカーまでは1.5m程度。
 そのため、極力スピーカーの存在を消す鳴らし方をしたいのだが、
 803Dでは、イコライザーの助けなしではどうしてもたどり着けなかった領域に
 ルーメンの標準状態で追いついている感じだ。
 イコライジングが進んできた今となっては、SPの存在はかなり消えたと自負している。
 先日、非オーディオマニアの友人が遊びに来た際
 「空間が鳴ってる感じ、本当にSPが鳴ってるの?」と言われた時には本当に嬉しかった。

・音色
 ここがルーメン最大の特長だとも言える。
 分解能、レンジなど、ハイエンドスピーカーに求められるスペックは満たした上で、
 ALLセラミックユニットのサウンドは、見事に統一された音色、バランスで表現される。
 ハイスピードな立ち上がりと響きを持った消え方の両立。
 いい音とは何かを自問させるような圧倒的なナチュラルさ。
 空気感を蘇らせるタイムマシーンのような存在。
 
 呼吸が感じられる音、アイコンタクトが見えそうな音とでも言えば良いのだろうか。
 古いソースであっても、見事に音楽の本質を表現してくれる。
 適応ジャンルは文句なしにクラシック。
 指揮者が指揮棒を構えたときの緊張感が伝わってくるようだ。
 演者のテクニックや表現能力も手に取るように分かる。
 名盤ガイドみたいな本を片手に、いろんなCDを買いあさっているが、
 こんなにもクラシックが面白いとは思わなかった。
 30代後半になっても、まだまだ面白い音楽は沢山見つけられる。
 これも オーディオの醍醐味だろう。

 もちろん、ジャズやPOPSが不向きというわけではない。
 弾ける様なリズム感は最高だし、ボーカルの色気も十分。
 ギターやエレクトリック素材も有機的な響きで楽しませてくれる。
 しかし、ライブハウスのように熱気ムンムンという訳には行かない。
 熱い血潮が欲しい人には物足りないスピーカーかもしれない。
 ワイルドな肉食系ではない、もぎたての果実系スピーカーなのだ。

・まとめ
 設計者が亡くなった今、完全にオンリーワンのスピーカーである。
 優美に湾曲したサイドパネル、白いユニットとのデザインマッチングは、
 一度惚れてしまうと抗いがたい魅力になってしまう。
 これよりも美しいスピーカーはそうそう無いだろう。
 
 気難しさも人一倍、手をかけてセッティングしてあげないと、簡単に良い音を出してくれない。
 ほんの少しの違いで敏感に反応するのも、正直良し悪し。
 多分、もっと広い部屋に連れて行けば、目も眩む様な世界に連れて行ってくれるだろう。
 頑張って稼いで、思う存分歌える部屋を作らねばならない。

 音質は、晴れやか、ナチュラル、オープン、健康的で人間味あふれたサウンド。
 天才の作り出した音楽を天才のまま表現することの出来る稀有な存在。
 
 一言で言えば、Princess of Speakerである。

レス一覧

  1. byタイガーマスク at2013-05-23 00:18

    すごい感想ですね!
    このスピーカーすごいですよね。
    メーカーデモを聴きましたが良かったです。
    ファンであっても買えませんけど笑
    また、ぜひレポートして下さい。楽しみにしてます。

  2. byastir at2013-05-24 21:46

    タイガーマスクさん
    コメントありがとうございます。
    手に入れられたのは本当に偶然だったのですが、
    ずっと欲しかったスピーカーなので、幸せです。
    今は子どもに手がかかるので、聴く時間は本当に僅かですが(涙)

    プロフィールを拝見しましたが、同年代ですね。
    30台のオーディオマニア同士、盛り上げて行きましょう!

レスを書く

レスするにはログインする必要があります。
ログインする

【SPEC】●形式:3ウェイ、エアーフロー・ダンピング ●キャビネット:レゾナンス・オプティマイズド・コンパウンド&プライウッド・マテリアル ●クロスオーバー周波数:150Hz、3kHz ●インピーダンス:5Ω ●能率:91.5dB(1W、1m) ●周波数特性:-3dB @28Hz〜35kHz ●入力ターミナル:WBT-Goldlineシングルワイヤリング ●ターミナル・プレート材質:ハードウッド ●内部配線材:カスタムメイドShunyata-USA ●クロスオーバーパーツ:カスタムメイドMundorf-Germany ●外形寸法:290W×1,150H×673Dmm ●質量:45kg ●フィニッシュ:アイボリー、ブラックピアノ