マーサ君
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変則6畳茶室で大型スピーカーを鳴らし、15畳洋室で小型スピーカーを鳴らす絶対評価基準天の邪鬼的オーディオファイル

マイルーム

まさに、一喜一憂。発展途上。一歩前進、二歩後退!
まさに、一喜一憂。発展途上。一歩前進、二歩後退!
持ち家(戸建) / 書斎兼用 / その他 / ~12畳 / 防音なし / スクリーン~100型 / 8ch以上
15年以上真空管プリメインアンプを愛用してました。ラックスマン、ユニゾンリサーチの真空管アンプを愛用してきました。特にウエスギアンプには驚愕。(下の写真は途中参加のUT-50。極めて美音でした(^_^…
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B&W
PM1
¥320,000(税込)
発売:2011年8月
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PM-1コストパフォーマンス100%の小型スピーカ

久しぶりに試聴室へ行った。いつもの馴染みの店員さんではなく幸か不幸か曲者のフロアー長しかいなかった。それとB&W社の販売員。
きまりが悪かったので、持っていった試聴CD8枚全部聴くことは出来なかったが気になる新製品PM-1を聴かせてもらった。

プリメインはアキュフェーズのプリメインアンプE-460
CDプレーヤーはアキュフェーズのDP-400

試聴ディスクは「Stereo Sound Reference Record Vol.1菅野沖彦」

3曲目「シューベルト: 歌曲集 「白鳥の歌」D.957より第9曲「彼女の絵姿」」
第一声からクリアーで視界が開ける。中域も全く膨らまず極めて素直。B&Wの販売員がさりげなくフロントのサランネットを外してくれた。マグネット方式のようだ。そこに顔を出したのがなんとも小さなユニット。たった13センチ。とっても小さい。そしてB&Wお馴染みドームツイーターは2.5センチ。

「まさかダイヤですか、これも?」
と尋ねると販売員、
「アルミです。しかし最新技術でダイヤの強度に近づけて高域特性を強めているモノでして・・・」
「このスピーカートップの素材はB&W801シリーズと同様の素材ですか?」
「そうです。B&Wはご存じ平面を嫌うスピーカーエンクロージャ設計をしていますから。しかも今回はコストを可能な限り押さえてウッドの使用を制限しております。また・・・」
と、こんな感じで会話が進む。
曲は4曲目「シューベルト: 音楽に寄せて 作品88の4 D.547」へすすむ。
ピアノの伴奏。音の響きが極めてクリアー。中高域は最近のハイレゾにもしっかり対応できる力量であることは間違いない。

その最中、先日300万のアンプを買った方がご来店。フロアー長ペコペコ+大声で話し始めた。まあこちらは弱年で貴賓でもありませんからしかたがありませんが、お話しは試聴室の外でしてほしいものだ(笑)。

ともあれ、PM-1の試聴は続く。
5曲目「ソル: セギディーリャ集より 「苦しめるのはやめてくれ」」
ギターとメッゾソプラノ。肉付きが良い音では決してないがギターの一音ずつの分離が自然。メッゾソプラノも決して軽い感じにはならないが、すこし淡泊な感じがしたことも事実。

試聴室に設置してあったPM-1は専用スタンドではなく店舗で使い古してある金属製の物だった。
「この、スタンド。純正にしたら低域等違ってくるんじゃないですか?」
すると流石に反応が返ってきた。
「純正は木製ですから当然響きが違ってくると思います。低域気になりましたか?」
B&Wの販売員はフロアー長とは違いとっても丁寧だ(笑)。
「はい、濁っているように感じます。中高域がとっても綺麗な分、低域のモヤモヤがより目立っているように感じました」というと、販売員も苦笑。
「すみません。純正のスタンド、出荷が遅れておりまして・・・」とドギマギ。攻めるつもりではないが、やはりきちんとした状態にしていて欲しい。

B&Wのスピーカーはとってもデリケートだ。私に言わせると「透き通った水」とも「美女」ともいえるのだ。ちょっとした「違い」をはっきり音に出してくる。不純物、つまり組み合わせがミスマッチ、美貌を汚す食べ物を食べてしまうと不機嫌な音がする。ごまかしは「美女」を保持するには無縁の代物。

まあ、フロアー長の大声のお喋りに憤ったことはないだろうが、私の眼前のPM-1はその中高域はB&W純血の音色を響かせていた(実際B&Wの場合、響かせると言うより空間に広がるという表現の方が適切かもしれない)が、低域は「私をこんな変なスタンドに載せるなんて!もう!きちんと歌わないモンね!」と言わんばかりだった。変と言ってもペア10万以上はするスタンドだが問題は金額ではない。コンビネーションが最も大切なのは自明。

アンプとプレーヤーがアキュフェーズなのは大正解。
PM-1の音の美しさがなにも無理なく引き立つ。これでクリーン電源でもあれば文句なしだろう。

ただ音圧レベルが84㏈なので真空管アンプで鳴らすのは少し厳しいかもしれない。カタログにも親切に「推薦パワーアンプ出力」というのが書いてあって30W〜100W(8Ωノンクリッピング)となっている。30W以上は分かるが、なぜ100Wなのかは不明。250W位入れてもいいように思うのだが。

その後B&Wの販売員と数分雑談。
「このPM-1は805ダイヤモンドとくらべてもかなりじゃじゃ馬です。ポン置きじゃ上手くなるスピーカーではありません。ですからスピーカーケーブルを始め向きや置き方を工夫しないと本領が発揮できない、その意味でじゃじゃ馬なんですよ。」

たしかに試聴室に設置してあったPM-1は本領が発揮されていなかった。すくなくとも私にはそう感じた。

ただ、ここで断言することを許されるのなら、もし本領を発揮したらPM-1はペアで30万の音では決してない。ゆうに100万を超える音がするに違いないと、そんな潜在能力を秘めたスーパーコストパフォーマンスの小型スピーカーであると言い切れる。
ステレオフォニックを追求したいならジェフローランド、空間に浮かぶ音を追求したいならゴールドムンド辺りと組めば楽しいかもしれない。いやFMアコースティックなんか繋ぐと卒倒しそうな音がでるだろう。

そんな勝手な妄想を抱かせてくれたスピーカーだった。

その意味では今回の「ミロのビーナス」的な試聴も悪くはなかった。手がないから無限に想像できたのだから。

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  1. byナポリの6 at2012-01-07 22:55

    マーサ君さん こんばんは!

    臨場感があってとても楽しく拝見させていただきました。

    「透き通った水」とも「美女」の件なるほどですね~

    為になるレビューをありがとうございました!

  2. byマーサ君 at2012-01-09 08:31

    ナポリの6さん、おはようございます。

    B&Wって「美水」「美女」ですよ、やはり。
    ただ、当然ながら、全ての人にとってそれが「美」でしかも「是非手に入れたい美」かどうかは別の問題です。

    オーディオ機器しかない専用ルームでこそ一番その真価を発揮できるB&Wのスピーカー群。スタジオで使われる際にもそのような環境でしょうね。

    その意味では、「使い手のいい加減さを明確に音に出してくる」
    恐ろしいスピーカーなのでしょう。

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【SPEC】●形式:2ウェイバスレフ型 ●使用ユニット:1×130mmウォーブン・ケブラーコーンミッドバス、25mmノーチラス・チューブローデッド カーボンファイバー強化アルミニウムドームトゥイーター ●再生周波数帯域:42Hz〜60kHz(-6dB) ●出力音圧レベル:84dB(2.83V/1m) ●公称インピーダンス:8Ω(最低5.1Ω) ●クロスオーバー周波数:4kHz ●外形寸法:191W×331H×250Dmm ●質量:9.3kg