DIGITAL DO MAIN
B-1a
¥1,050,000(税込)
発売:2008年3月
必要十分なアンプ
数日間自宅試聴での感想です。出口がMAGICO V3という環境です。
見た目は整っていて非常にシンプルかつ綺麗です。
ボリューム調整は、メインボリュームだけでなく左右トリムがあり、細かく設定できてかなり便利な機能です。また入力ゲインもあまり高くないため、プリは比較的開放することできます。
背部の接続端子のデザインはあまりよくありません。Yラグは直上もしくは直下からしか繋げず、直上には入力端子があるため必然的に下から接続が増えると思います。しかし、このSP端子位置が低いため、下から接続すると、硬いケーブルだと床やボードに強く接触する可能性が高いです。
24kgですが、細長くバランスもいいため持ちやすく、ちょっとした配置変更も気軽に可能です。インシュレーターはカチンカチンの足裏にゴムシートとなっています。インシュレーターの位置変更も可能です。
A級アンプらしく熱くなります(50度くらい?)。ヒートシンクだけでなく、箱全部が熱くなるのであまりヒートシンクで放熱できていないのではないかと勘繰ってしまいます。自分なら、小型扇風機でも備えつけようかなと思います。
しかしてその音質は、――――類い稀な優秀機ではないかと思います。
これ! という飛び抜けたものはないですが、あらゆる側面で高水準。
まったりじっくり流し聴くことも、あるいはがっつり音楽を聴きこむことも可能です。
聴いていて気になる部分がない、安心感抜群ぶりは驚異的(B-1aのこれ! というのはここかも知れません)。
では飽きてはこないか? という心配ですが、それもありませんでした。音源そのものをそれぞれ楽しめるため、オーディオ的な飽きは意識から外れてしまいました。
飛び抜けたところがないために、食指が動かないということもあるかと思います。しかし、一台買って一安心……ということであれば、これで終着点でよいのかも知れません。
個人的には、もう少し低域をブリンブリン振り回すくらいのエネルギーがあってもいいかなとは思いますが、それにしても全体があまりにもまとまっているため、そんなにエネルギッシュでなくてもいいやと納得させるクオリティがあります。
導入予定(希望)機。
注:BTLは未試聴です。
【SPEC】●スピーカー出力:OTL出力150W+150W/BTL 300W 切り換えスイッチ ●ボリューム:2チャンネル連動アナログボリューム、チャンネル毎の入力トリム ●周波数特性:DCから100kHz ●ダイナミックレンジ:120dB ●ノイズフロア:-115dB以下 ●全高調波歪率:0.005% ●SN比:125dB ●チャンネルセパレーション:125dB以上 ●外形寸法:218W×176H×550Dmm ●質量:24kg