ソナスファベールらしい音がするという理由で当時導入しました。
上級機種のような色気はありませんでしたが
艶やかな優しい響きに魅力を感じました。
色気がそれなりということで今のソナスのような
オールジャンル適応型のイメージに近いかもしれません。
解像度、レンジ、分離感などは販売価格なりの性能で、
スピーカーの奥で音場が展開されるタイプに思えます。
全帯域を通して耳障りになる音はでませんので
弦楽器、木管楽器、声楽などに癒されたい~
なんて方には魅力あるスピーカーで
なかなか手放せないのではないでしょうか。
ユニットが見えても差し障りなければ
ネットは外した方が革張りの外観や
音質的にもスッキリした方向性に向かうので
魅力は増すと思います。
スパイクは調整がし易いので、
ベースなどで足下を固めれば
押し出してくるような低音だとか
沈み込むような低音はでませんが
フラットな低音でそんなに不足感はないと思います。
ブックシェルフにはないゆとりが感じられます。
バスレフポートがフロントにありますが
あまり壁に近づけると
音がスピーカーにへばりつくので
環境に依存するとは思いますが
最低でも30~40cmのゆとりは欲しい感じがします。
魅力を感じられる人には名作と思わせる音色ですが
逆に少々一本調子なところもあります。
スピーカーはシステムで支配的な存在で
部屋、音量等と同様に影響力が大きいので
多彩な表現力を求めると難しいかもしれません。
中古で見かける度に立ち止まってしまうので
簡易的なレビューしてみました(^^;)
中古のリスクは多少ありますが、
予算的にも制限があって
Sonus faberの音に触れてみたい方には
選択肢の一つになるかもしれません。
修理費は
ツイーター交換は2~3万程度、
猫の爪研ぎにされてしまったネットは
張り替えはしてなくてまるごと交換になり
たしか1枚3万円だったような気がします。
現在の本体の販売価格からすると若干割高ですかね。
自分の経験なので円安の影響があれば
15%程度あがるかもしれません。
あくまで勝手な予想です。