porcupine6
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築50年風呂なし2DK、4畳半仕事部屋でのオーディオ・ライフ(仮)
築50年風呂なし2DK、4畳半仕事部屋でのオーディオ・ライフ(仮)
その他 / その他 / その他 / ~6畳 / 防音なし / スクリーンなし / ~4ch
 昨今、教育業界内における少ないパイの取り合いの中で、負け組予備校に所属していたため、また歳を経るごとに劣化していく実力のため、あえなく業務委託解消の嵐に遭う。  その後は、目黒区中目黒のマンション…
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UDA-1
SONY
UDA-1
¥OPEN(予想実売価格50,000円前後)
発売:2013年10月12日
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ニアフィールドで聴く音楽を豊かなものに。

 優秀なデスクトップ・ミュージック用DAC付プリメイン・アンプである。

 SONYのピュア・オーディオ機器の系譜を継ぐデザインである。筐体のサイズが大幅に小型化されるという制約により、前面パネルに余分と感じられる意匠を凝らしていない点は好感が持てる。昔からのSONYファンにも新しくSONY製品を使うという人にも違和感なく受容されるであろう造作であると思う。また四万円前後という実売価格帯の製品ながらこの価格帯の製品にありがちな安物っぽさはない。

 前面パネル上のボタン類とインジケーター類、そしてモードやレート数値の表示は分かりやすく直感的に操作できる。PC上からの操作とも親和性は高い。推奨使用ソフトも以前の"X-Apri"までの「使い辛すぎた」音楽用ソフトと比較して"MediaGo"は「幾分」使いやすくなった。リモコンはカード型でコントロールできる機能も限定され、かつ、安っぽい造作である。UDA-1の主戦場である机上では「直接機器を操作することが多くリモコンは多用されないだろう」というSONYの考えが分かる。またコストを削る上でも致し方なかったのであろう。だが四六時中机で作業しているわけではなく、机上の音を隣の部屋で聴きたいという場面もあるはず。よってリモコンは改善が必要である。

 小型のDAC付プリメイン・アンプでありながらも、スピーカーやラインなどアナログ出力段に疑似AB級出力を実現するなど、D級プリメイン・アンプとの差別化が図られている点は評価できる。実際スピーカーの出音に「デジタル臭」は感じられず、好ましい質感の音になっている。ただアナログ出力に拘り過ぎたのか、DACによる音楽データのアップ・サンプリングができない。DSEE(圧縮音源高音質化回路)の機能だけでは不足である。例えばCambridge AudioのD/Aコンヴァーター"DacMagicPlus"のようなCD音源の44.1KHz/16bitを384kHz/24bitへとアップ・サンプリングするという機能があればなお良かった。〈ハイレゾ〉を謳っているのだから、SONYの音楽(機器)への矜持と技術力でこの機能を搭載してほしかった。コスト的に無理であったのだろうか。確かにDSEEも一応はアップ・サンプリングの一種ではあるのだが……。なお付属のケーブルでは本来の高音質は期待できない。高音質を求めるならばケーブルの交換が必須である。

 〈4Ω/23W+23W〉というカタログ値が表している通り、実際スピーカーをドライヴする力は若干弱く感じる。4Ωの専用スピーカーの存在を念頭に置いてスペックを決めた節がある。パワーという面ではD型に一歩譲る。サイズ上の制約からEIトランス式の電源部を強化し切れなかったのであろう。だが、デスクトップやニア・フィールド環境においての使用が本機種の主な用途だとすれば、スピーカーの駆動力と音質のトレード・オフだと考えれば問題は小さくなる。例えば、私は机上にUDA-1を置いてJBLの4312MⅡを鳴らしているが、駆動力不足は感じない。反対に、普段の音量であれば、A級動作時の音質の良さに加え、鳴らしにくい小型スピーカーを頑張って駆動していると判断できる。まぁ4312MⅡの能率が6Ωであるからそう思うのかもしれないが。

 小さなサイズ自体が機能性の高さの一部である。また操作性の面でのシンプルな機能性も良い。付属リモコンに関しては上記の通り。HPAとして使えるだけのクオリティも備えている。beyerdynamicの"DT770PRO80OHM"を良い音で苦もなく鳴らし切る。D/Aコンヴァーターあるいはプリメイン・アンプのどちらかだけでも使える。以上から総じて機能性は高いと言える。

 デジタル音源データの入力端子は{USB/Coaxial/Optical}と揃っており、一般的な使用で困る局面は少ないと思われる。ただしサブウーファー用端子がないのが惜しい。低音が痩せがちなブックシェルフ型スピーカーを使用するUDA-1ユーザーが多いと思われる。そこでサブウーファーの使用をフォローする必要があったのではないか。アナログのRCA入出力端子を装備している点は評価できる。レガシーも活用でき、出力を使ってサブウーファーを鳴らせる。アナログRCA入力は、アナログ段の音質の良さを活かして、別のD/Aコンヴァーターからの出力を受けパワーアンプとして使って音にするという手もある。

 前述の通り、デスクトップでは使い勝手の良いサイズである。私は横90cm×縦60cmサイズの机上で使用しているが、そこにUDA-1、4312MⅡ、ラップトップ一台、音楽データ用外付HDDと仕事用外付HDDが一台ずつ、その他諸々を置いて仕事している。例えば小さな部屋など、ミニマムなシチュエーションにおいて配置に悩まされることが少ないサイズである。ただUDA-1のサイズに合うCDプレイヤーの選択肢が狭い。TEAC"PD-H01"かOlasonic"NANO-CD1"(CDトランスポーター)くらいであろう。UDA-1のサイズに合ったCDプレイヤーをSONYが開発、発売する動きはないので、その点が惜しまれる。CDはまだレガシー・メディアになったわけではなく、またハイレゾ音源のネット配信が主流になったわけでもない状況で、コンポーネントを組む際にUDA-1と対応するCDプレイヤーを選択できないのは消費者の置かれている環境や状況をマーケティングし切れていない証左である。

 UDA-1はDAC付プリメイン・アンプとして完成度の高い製品である。リリースから一年が経とうとしているが、現時点においても機能的にも音質的にも十分な競争力を保っている。デジタル面でDSD5.6MHzや192kHz/24bit音源に対応したDACを備えつつアナログ部分も同様に力を入れて作るという、デジタルとアナログそれぞれの良いとこ取りをしようという意図が製品から窺い知れる。往々にしてD型アンプの音は冷たく寒色である。ゆえにSONYのこのような製品作りには好感が持てる。オーディオ・ファンに訴求する力を備えた製品である。だが、もちろん修正すべき点は多々あるのも事実である。ユーザーの声、要求を受け止めて、それらを具現化した後継機の登場を期待してやまない。

 porcupine6 拝

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【SPEC】●アンプ実用最大出力:23W+23W ●オーディオ入力:光×1、同軸デジタル×1、ライン(RCA)×1 ●オーディオ出力:ヘッドホン×1、ライン(RCA)×1 ●周波数特性:10Hz〜100kHz(+0dB,-3dB) ●S/N比:100dB ●消費電力:40W(待機時 0.3W) ●外形寸法:225W×74H×262Dmm ●質量:4kg