porcupine6
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マイルーム

築50年風呂なし2DK、4畳半仕事部屋でのオーディオ・ライフ(仮)
築50年風呂なし2DK、4畳半仕事部屋でのオーディオ・ライフ(仮)
その他 / その他 / その他 / ~6畳 / 防音なし / スクリーンなし / ~4ch
 昨今、教育業界内における少ないパイの取り合いの中で、負け組予備校に所属していたため、また歳を経るごとに劣化していく実力のため、あえなく業務委託解消の嵐に遭う。  その後は、目黒区中目黒のマンション…
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レビュー/コメント

4312MII(WX)
JBL
4312MII(WX)(4312シリーズ)
¥98,700(税込)
発売:2008年3月下旬
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ガタイは小さくとも、出音は"ジムラン"。

 箱はウォールナット突板仕上げで、サランネットを外せばブルーバッフル・フェイスが現れる。果たして「味」を重視する人々(私も含めて)がこのたたずまいに拒否感を抱くだろうか。4312シリーズをダウンサイジングしたこのラウドスピーカーにも遥かなる「ジム・ランの息遣い」が受け継がれているのである。
 机上に背の低いスピーカースタンドを用意して、その天板上にオヤイデ製のINS-SPとINS-USインシュレーターの三点支持で設置している。このインシュレーターと4312MⅡの組み合わせは思ったほど効果をあげていない。有機と無機、うまくブレンドしてくれると思ったのだが……。カーボン、ステンレスときたので次は木製のインシュレーターを試してみたい。
 スペック上は50KHzまで出る。ハイレゾ音源にも十分に対応可能なスペックである。しかし私のように圧縮音源(MP3,320kbps)を主に鳴らしている者にとっては宝の持ち腐れ状態かもしれない。JBLと聞くとあまり高音を強調したイメージを抱くのは難しいが、思いのほか他の帯域とのバランスを崩さずに必要十分な量で鳴っている(中古で購入してさらに三か月以上エージングした結果、こなれてきたのではないかと推察される)。
 スコーカ―を含むネットワーク・バランスが見直されたせいか、中音域を埋もれさせることなく適切に聴かせてくれる。単なるドンシャリ・スピーカーになるのを防ぐ帯域をうまく鳴らしている。高音も同様なのが"FRQ.LEVEL"つまりアッテネータ―の調整を細かくできればよいのだが、コストとのトレードオフか。ヴォーカル、特に性別問わずジャズ・ヴォーカルを上手く表現するカギはここにある。
 4312系の30cmフルレンジ・ウーファーと比較すればこちらは13.3cmウーファーで、低音がもっと欲しいと思わせるときもままあるが、ブックシェルフ型でありながら質量ともに不足しているとまでは言えない。このサイズのラウドスピーカーの低音としては必要にして十分である。また、アルミなど金属を用いた加工を施しているコーンが席巻しているが、パルプ・ウーファーの出す低音の質は分析的ではなく、有機的である。これが「味」の一部となっているのである。
 私にとって完璧な筐体のサイズである。奥行き18cm。小さな机でもラップトップを開いて使いながら、加えて答案の添削を行うこともできる。ほとんどのブックシェルフ型のラウドスピーカーは奥行きが長くとられており(20cm以上)、現在のデスク環境(90cmX60cm)に設置してニアフィールド・リスニングすることはほぼ不可能でる。その点でも4312MⅡは稀有な存在である。
 職業柄、家の中に籠り、4312MⅡをセッティングしたデスクで仕事をする時間が多い。foobar2000と音源ファイル用外付けHDDを使い、ほぼ毎日十時間以上音を鳴らしているが(繁忙期は徹夜続きになる機会がほとんどなので二十四時間鳴らしている)、日に日に音質が良くなっている印象がする。
 本来は大音量で鳴らすことで内包しているポテンシャルをいかんなく発揮するラウドスピーカーである。だが、私の住環境においてアンプのヴォリュームを上げて大音量で音楽を聴くことは不可能である。しかしこうして小音量時にも個性を発揮するようにしつけてきたのが功を奏したのか、それほど音量を上げなくとも「無理だ」「サイズ的に強引だ」と一般的に評価されている3WAYシステムは良いバランスをとりハーモニーを奏でリスニングに堪える音を聴かせてくれる。これで仕事もはかどるというものだ。
 私が聴くジャンルはPower Pop、Jazz、Bossa Nova、Brit Rock、Punk、Neo Acoustic、Anolak、Shoegazer、60's-70's U.K.Rock、Ska/Reggae/2Tone、U.S. and U.K.Indie Rock、Alternative、Folk、Electronica、Pop、Easylistening、e.t.c.であり、これらのジャンルのアーティストの音源をとっかえひっかえ聴くような雑食リスナーだが、4312MⅡはジャンルの変化、録音の変化、音質・音圧の変化などにしっかり追従してくれる。ジャンルによって出音が破綻することはない。特にJazzやRock系の音楽を鳴らすと、活き活きと本領を発揮してくれるみたいだ。分解能を追い求め、分析的な音を鳴らそうとするラウドスピーカーとは違う「味」のある音を聴かせてくれる。
 これ、つまり、"JBL"のラウドスピーカーであるというアイデンティティの現れである。
 おそらく4312MⅡをドライヴするアンプにSONYのUDA-1を使用しているからではないだろうか。このデスク上に設置可能な小さなアンプの出力段は意外にもデジタルではなくアナログで、小出力時はA級動作になるのである(筐体は半端なく熱くなるが……。基本はA/B級動作)。このコンストラクションが4312MⅡと相性が悪いはずがない。小音量でもこのスピーカーの持ち味を殺さないのだろう。おそらくD級アンプではこうはいかないと思われる。しかしデスク周りに鳴る音をもっとよくしたいので、これからはコーデックをFLACしようと思っている。4312MⅡとUDA-1のポテンシャルからいって十分対応してくれると思う。
 今、Alex Chiltonが彼のギターとともに歌っている。4312MⅡは「味」のある鳴り方でそれを聴かせてくれる。この状態になるまでには長いエージングが必要である。そして、その時間軸に沿った変化を楽しめるかがこのラウドスピーカーを魅力ある有機体にする鍵である。はじめて4312MⅡの出音を聴いたとき「うーん、どうしようか……」と悩んだ。しかし、以前使っていた4311Aや4312Aのように、4312を小さく小さく縮小したその体躯から、音楽を聴く楽しさや高揚感や新たな発見をもたらしてくれる。そのような「味」を発揮できるだけの能力と実力は秘めている。
 しかし、実力を発揮させるためには「ジムランの音が聴きたい……」と思いながらエージングに励むという修行を経なければならない。

 ガタイは小さくとも、値段は安くとも、伊達や酔狂で"JBL"を冠しているのではないのである。

 porcupine6 拝

レス一覧

  1. byterios at2015-07-18 07:21

    porcupine6さん、はじめまして。teriosと申します。

    今回、一気に日記を更新されましたね。どれも文字数が多く、圧倒されます(笑)。さすが、講師ですね。専門は、どの科目ですか?

    私も社会人(昔の話)になり、オーディオを揃えるために電気屋さん(昔は町の電気屋さんでも単品オーディオがおいてあった)に行ったところJBLさんの4312(4311?)が展示され音を聴いた途端、カルチャーショックを受けました。

    国産の製品とはまるで違う!音が、ぽんぽん弾んで陽気な音楽が私をとりこにしました。悲しいことに予算が足りず、そのときは諦めました。が、おかげで今はJBLさんの2種類のSPを所有しています。

    4312MⅡの音は、聴いたことがないのですが、多分、想像できます。

    「ガタイは小さくとも、値段は安くとも、伊達や酔狂で"JBL"を冠しているのではないのである」とありますが、年々どこのメーカーさんも少し万人受けで、独特の音色は、薄くなってきてはいますが、でもやっぱりJBLさんはJBLさんの音ですと私も思います。

    また日記、楽しみにしています。

    これからもよろしくお願いします。

  2. byporcupine6 at2015-07-21 23:56

     teriosさん、こちらこそはじめまして。porcupine6と申します。素敵なレスをいただき感謝いたしております。こちらこそ、これからもよろしくお願い申し上げます。

     拙文をお読みいただき、ありがとうございます。もしリヴューが触媒となってteriosさんの記憶が言葉になりこの場にレスをお書きいただいたのならば、この記事を書いた甲斐があります。筆者としては大変ありがたいことです。ただ、文字数が多いのは、文章を書くのが下手な証拠です。あれもこれもとなってしまい、重要なところを端的に書き切る能力が欠如している証拠です。お恥ずかしい限りです。

     以前住んでいた家では、比較的自由に音が出せましたので、JBLの4311Aを使っていました(同時にサブ機として4312Aも使っていました)。なので、teriosさんの当時のお気持ち、よく分かるつもりです。同時に使っていたサンスイのアンプとの相性も良かったらしく、私の駄耳でもJBLのスピーカーの良さを堪能できました。どのジャンルの音楽もいけるのですが、特にジャズを鳴らすとその良さが増幅されたかのように音を聴いて感じたものです。中学から高校時分に使っていたKenwoodのコンポの音とは雲泥の差があるのに気づかされもしました。マニア、というほどではありませんが、その頃の体験はオーディオに関心を抱くようになった原点となっています。

     teriosさんはいま現在JBLのスピーカーを2セット所有なされていらっしゃるのですね。とても羨ましいかぎりです……。

     4312MⅡは4311や4312と比べるべくもありませんが、やはりジャズや女性ヴォーカルものを鳴らすとさらに妙味が出てきます。4312シリーズのダウンサイジング・モデル(ブックシェルフ・モデル)ですが、出音の味も、これがどうして、引き継がれているように感じます。評する方によっては「ラジカセ以下の音」と断ずる方もいらっしゃいますが、私個人の主観的感想は良くも悪くもJBLのスピーカーであると思います。それがteriosさんの仰る「やっぱりJBLさんはJBLさんの音です」という評価と相通ずるところがあるのでは、と思います。

     さて、当方の専門科目についてですが……、内緒ということでご勘弁ください。「それでこの程度かよ」とあまり思われたくないものですから(笑)。このレスもとっちらかってしまって……。またまたお恥ずかしい限りです。

     ではでは、また。
     重ねて、ご拝読に感謝申し上げます。
     これからはできるだけ日記を書くよう精進いたします。

     porcupine6 拝

  3. byアコスの住人 at2015-07-31 11:04

    こんにちヮ! porcupine6さん

     アコスの住人と申します。 宜しくお願い致します。

    「ジムラン」なんて言葉を久々に見て思わず・・・  と言っても私もジムラン世代とは言えない若輩(笑) ジムランで通るのは私より一回り上の世代と認識しております。

    30数年前に近所の電器屋(オーディオの傍らで洗濯機も売っている様な典型的な田舎の電器店)では ジムランやら オリンパスやらと 未成年の私には話がチンプンカンプンで(笑)何が何だか分からない時でした。 20万円以上かけてテクニクスなどで一式を揃えたばかりの頃ですね。

    就職し数年後には4344を入れる事になるのですが その店では4301Bや4343B・サンスイ製のエンクロージャーにユニットを組み込んだナンチャッて4333みたいな物を何時も聴きに行っていました。 それから中古を何台か使用して4344を購入。10数年愛機とし活躍してくれました。 

    あれから色々あって(笑)4429をセンタースピーカーとして迎えたのが2年前。 そして今、手元には4312Mが4本(笑) 使い方は変則ですが・・・ 期待しています(笑)  4429も4312Mも見てるだけで幸せを感じます。 4312Mも期待を裏切らない音色に血統を感じています。  

     作業は続きますが(何の事だか分からないと思いますが)色んな意味で期待しています。 4312Mはキーポイントなんで(笑)

    アコスの住人。

  4. byporcupine6 at2015-08-02 00:33

    アコスの住人さま

    お晩です。はじめまして。コメントありがとうございます。

    4312Mを4本使っていらっしゃるのですか!! すごいですねぇ。2chオーディオしか試聴経験のない私には想像もつかない世界です。どのような感じの音像になるのか、とんと見当もつきません……。

    4344から「JBL道」にお入りになったのですね。羨ましい限りです。私は大学卒業後、量販店で4312Dの音を聴いて「JBLのスピーカーはいいなぁ」と思い(それまではKenwoodのコンポ→AIWAのミニコンポを使っていた)、それから色々と調べて、オークションにて程度の良い4311Aを手に入れました。4311Aを、プリメイン・アンプ、これもオークションにて入手したサンスイのAU-D707X Decade、それが壊れてからはAU-α607NRAに繋いで音を出していました。様々な事情で引っ越さなければならなくなり3年弱ほどしか使えませんでしたが、その頃のリスニング体験は身体に染みついています。懐かしいですね。

    4312MⅡは現在の住居に合わせて手に入れ、使用しています。中古で入手しました。現在の住居では大きな音が出せず、空間的制約もあって4312MⅡに落ち着きました。クロスオーヴァ―周波数がもう少し低めに設定してあればなおのこと良かったとは思うのですが、現状では満足しています。やっぱりこのスピーカーはジムランの血を受け継いでいますね。本当のジムラン体験はジャズ喫茶での視聴くらいで、あくまで主観なのですが……。

    ではでは、また。
    作業頑張ってください(何の作業かは当方分かりかねますが(笑))。
    駄文を拝読いただき感謝申し上げます。

    porcupine6 拝

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【SPEC】●形式:3ウェイ・ブックシェルフ ●使用ユニット:133mm 径ピュアパルプ・ホワイトコーン・ウーファー、50mm 径ピュアパルプコーン・ミッドレンジ、19mm 径テンパード・ピュアチタン・ドーム・トゥイーター ●周波数特性:55Hz〜50kHz ●許容入力(music):75W ●出力音圧レベル:90dB(2.83V/1m) ●インピーダンス:6Ω ●クロスオーバー周波数:7kHz/12kHz ●外形寸法:181W×300H×180Dmm ●質量:4.0kg