AET
SCR AC
¥56,700(税込)
発売:2005年
驚異的な静けさと解像度
製品版は所有せず、切り売りを使用した自作ケーブルを使用しています。
自作用ケーブルとしては最も高価な部類に入ると思いますが、その価値は十分あります。まずノイズの少なさが魅力。解像度があるのに耳につかない。低音はややスリムながらバランスが良い。これがこのケーブルの最大の特長です。ケーブル自体の静電容量が小さいようで、CDP、プリアンプで最大の効果が得られます。アナログパワーアンプには少し迫力が欠けて聴こえるかもしれません。
AETのケーブルはどれもエージング前が悲しくなるほど酷い音をしていますので、最初の1週間はただひたすら我慢です。
追記;プラグの選択について
エージング前はP-037の選択でよかったのですが、エージングが進むにつれて低音のキレがイマイチな暗めの音調に変化しました。結局標準のPSE-18HRを選択したのですが、この明工社のカスタム品は端末処理をしないとプラグに固定できません。IEC側は付属の棒端子を使用しますが、プラグ側には端子が付属しません。純正品は24金メッキのYラグが使用されているようですが、ここで音が全然変わります。テストした結果を以下にまとめます。
1.東急ハンズで購入したCP-101という金メッキYラグ(8個600円くらい、恐らく24金ではない)
特にダメという感じもなく普通。癖はないが面白みに欠ける。
2.端末をゴールドニッカスハンダで固める
素直な高音、低音は軽め。量感は少なめ。嫌味はない。
(注:細くまとめるのに加工が結構大変。ハンダ量を節約しないと穴に入らない)
3.Pole star 24金メッキ Yラグ
金メッキの個性である高域のツヤが出る。オーディオらしい美音。AETのカラーからアクロリンク系へシフトしたかのよう。低音もゆったりとして量感が増えるが、高域の解像度に対して低域の解像度はやや甘くなる。高音の芯がやや細身だがハイファイ度では一番。
(この試聴記を書いた後の思考錯誤の結果、グラウンドを3.5棒端子にしていたのが影響していたことがわかり、それをやめると素直な音調に。ええっ、グラウンドラインも影響!?)
4.オヤイデで購入した5.5スケア用棒端子 ニチフ端子工業TC 5.5-11
低音から高域まで立ち上がりが良く、音楽が踊りだす。スネアの打ち込みが鋭く心地良い。躍動感に魅力あり。但し、ハイハットが耳につくのが残念。やや濁りを感じるが見通しは悪くない。
5.オヤイデで購入した錫メッキ Yラグ 5.5-4
全体に普通。高域が控えめで他と比較するとやや荒っぽい感じも。レンジもわずか狭い。
結論からいうと「3」でしょう。自分の場合「4」を試したあと、結局「3」に落ち着きました。やっぱりトレードオフの関係にありますね。高級ケーブルが1cmずつ短くなったけど、新たに発見がありました。棒端子とYラグで音が違うのは発見でしたし(メーカーでメッキ、素材が違う?)、ラグを使うことのメリットと弊害を確認。音の引き締め効果や歪み感の減少はメリットだが、固有の音が乗るのは事実。自作派の方は参考にどうぞ。
*更に番外編!IECの棒端子を純正金メッキ品に変更
1~5の実験の後にヤフオクで純正品が手に入ることがわかり交換。プラグ側も金メッキにし、ほぼ製品版の音で試聴。高域が整理され、耳につく感じは一切無くなりました。最初は低域が薄く音量感がやや減退しますが、エージングにより回復するようです。3本で1800円と非常に高価なものですが、添付品で高域が気になったらこれもありかもしれせん。
【SPEC】●導体:鏡面精度高密度6N銅 ●芯線:2スケア×2芯(SHT構造) ●構造:4芯対向配置 ●プラグ:PSE-018HR/PSE-320HR