EAR
EAR 834P De-Luxe
¥291,900(税込)
発売:-
購入は中古品でした
メインで使用しているフォノイコライザーは、LINNのユーフォリックですが、CG25DIMK2の針交換をした後、元々ギリギリだったユーフォリックの、耐入力を若干上回る出力が出るようになり、フォノイコを追加せざるを得なくなりました。
何にするか色々悩みましたが、EMTのアンプはまるで手が出ないので(笑)、私の知っている販売店で何か適当な中古品がないか、聞いたところ試聴用に送ってもらったものです。
見た目は全く悪くなく、音もまあ普通の音が出ていました。これだったら素材として使えるなと思い、出川さんに電源の改造は出来るか問い合わせたところ、問題ないという回答を頂いたので、購入を決断しました。
早速出川さんに改造依頼を出しましたが、電源が標準は半波倍電圧整流だったので、標準のトロイダルトランスは使えず、特注でRコア型のトランスを巻いて頂きました。電源はB電圧とヒーターともにブリッジ整流に変更です。このために一次電圧は日本仕様となりました。
ヒーター回路は、標準は3本の真空管が直列接続になっていたので、これも並列に変更して頂きました。
使用真空管は12AX7(ECC83)なので、私の好みのシーメンスを探して載せ替えました。ヒューズも標準から、海神無線で販売している、一応オーディオグレードというものに付け替えました。その後フルテック製に付け替えました。

改造後の電源部です。

改造後の増幅部です。増幅段は3段NF型で、カソードフォロア出力になっています。
トロイダルトランスに比べると、R型は少しハム音が出るようです。実際に音を出してしまえば、ノイズは全く気にならなくなります。
音的には、私は満足していますが、これは個人の好みの問題なので、コメントしません。
MC用のトランスを内蔵していますが、私は使ったことがないので、分かりません。
このアンプ大きな問題点を1つ抱えています。それは入力と出力のRCA端子です。端子はサブのプリント基板に半田で直づけされています。サブ基板はメイン基板に半田で固定されているだけです。
RCA端子は、外箱にネジ止めされていますが、取り付け精度が悪く、無理矢理ネジを固定すると、サブ基板とメイン基板に歪みが発生して、接触不良になります。しかしネジで固定しないと、RCAのピンを差し込む時、サブ基板に力がかかり、結局メイン基板とサブ基板の間の半田に力がかかり、同じように接触不良が起きます。
一旦接触不良が起きると、解体が非常に厄介なので、修理が大変なのです。一度セットしたら、絶体に動かさないという覚悟が必要になります。
出川式電源に変更後、部品の取り付けの関係で、ハウリングが出るようになりました。その為に今は足の下にゴム製のスポンジを敷いています。どうもカタログ値以上の、増幅度があるようです。
今はオーディオテクニカ製AT-33mono用に使用しています。そのままだと出力が不足するので、オルトフォンのST-M25を通して使用しています。これでドンピシャです。
【SPEC】●ラインナップ(税込):ボリューム無し→¥278,250、ボリューム有り→¥291,900 ●方式:管球式NF型 ●入力感度:MM2.2mV(1kHz@1V output) ●S/N比:-80dB(IHF) ●使用真空管:ECC83×3 ●外形寸法:140W×105H×325Dmm ●質量:3.5kg