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第422話 音楽の考え方

「オーディオは音楽を聴く手段である」、というセリフに前から違和感があった。
そこで自分なりに考えてみた結果、オーディオは音楽ではなく音を聴くモノであるに至ったので、その理由を記してみたい。

まず、音楽と何か?

私は歌謡曲が好きなので、これで音楽の構成を考えてみると、音楽とは、聴き手にメッセージを与えるメロディー、そのメロディーにイメージを与える和音、最後はこれらに時間的な推進力を与えるリズムであるとしてみよう。

なので、音楽とはメロディー、和音、リズムとなる。

メロディーはヴォーカル、和音にキーボード、リズムはドラムスの楽器が使われる。

歌謡曲はJ-POPとも呼ばれるが、宇多田ヒカルの「オートマティック」は衝撃だった。初めて聴いたのは、日曜午後の横浜のみなとみらいを散歩しているときだった。J-WAVEのクリス・ペプラーの番組を通勤に使うポケットラジオを使って聴いている時に、この曲が流れてきたのだ。もう、立ち止まりましたね、「なんだこれは?」と。その後、彼女の生い立ちを知って更に驚きましたけどね。

その時はまだ、オーディオに興味が無かったのだが、その後、彼女のCDやリマスタリングCD、ハイレゾやレコードも手に入れた。

なぜ、同じ内容なのに同じモノを買ったのかと言えば、それは音の違いを体験したいからだ。

宇多田ヒカル以外にも、リマスタリングや初期盤といった今まで聴いたことがないモノを買うのは、音楽、つまりメロディー、和音、リズムを聴きたいからではない。
それは、今まで聴いてきたメディアとは違った、思いがけない音の違いが体験出来るかもしれないといった、淡い期待があるからだ。

音の違いとは、ヴォーカルの息使い、鍵盤を弾いた時の弦の振動、ドラムの臨場感などが思い当たる。

ここで先の音楽の定義をもう一度、記すとそれは
① メロディー
② 和音
③ リズム

となるが、逆に音楽ではないものとは何だろうか。音楽とは呼べない音、それはヴォーカルの息使いや、鍵盤の弦の響き、ドラムの臨場感が当てはまる。それらは音楽が生まれる時の副産物ありノイズである。

ここでオーディオのパラダイム転換を図ったみたい。それは音楽というのは、オーディオにとって実は音よりも地位が低いということだ。

音楽の内容はラジオやスマホでも伝えることが出来るが、音の違いは限られら機材でしか人に伝えることができない。オーディオとは音楽ではない音を再現するモノとも呼べるだろう。

私が宇多田ヒカルの音楽に立ち止まる程、感動できたのは、数千円のポケットラジオだった。しかし、CDやハイレゾ等のメディアの音の違いを体験するには、音楽が体験できた機器の数十倍のコストが必要だった。

数千円のラジオでも音楽の構成要素であるメロディー、和音、リズムは聴けても、それに伴う音の違いは、限られた機器でしか体験できないのだ。

もちろん、人によってオーディオに求めるモノが違うだろう、息使いか臨場感かは。
それは使う人の好みにオーディオ機器を煮詰めれば良いので、当然、同じ音のするオーディオ機器は存在しないというのが私の考えだ。

なので、私はオーディオの音について他のマニアの方と話をするのは、噛み合わないと思っているので、なるべく逃げるようにしています。

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WF-1000XM4

SONY

WF-1000XM4

¥OPEN(予想実売価格:税込33,000円前後)

発売:2021年6月25日

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イヤホンなのに、これ程マイクを主張するデザインが過去にあったのだろうか?

レビューを書く前に、まず世代の確認をしたい。型番の最後にマーク4(M4)とあったので、てっきり4機種目の製品かと思ったが、これは3世代目の機種だという。

2017年にリリースされた、初の完全ワイヤレスイヤホンがWF-1000X。

2世代目は、マーク2ではなく、3となったWF-1000XM3(2019年)で、初めてノイキャンを搭載。

そして2021年のマーク4は、ハイレゾに当たるLDACが搭載された。

初代はとにかくワイヤレスが切れやすかったし、M3はノイキャンの性能と引き換えに、音がネックバンド型に比べると、不鮮明だった。

では、今回のM4はどうだろうか?

「ユーザーがら届いていた不満を、ほぼ、解消できた」とメーカーが主張しているように、私自身もM4を使ってみて、驚きの完成度だった。

まずは、ワイヤレスの品質だが、1日の乗降者数が350万人と世界一を誇る新宿駅において、LDACで接続しても、一度も音が途切れなかった。個人的には最も電波環境が悪い場所は、家電量販店の、まさにワイヤレスイヤホン・ヘッドフォンを扱う売り場ではないかと思うが、そこでも途切れなかったことは、凄いと思った。

音質は、いちばん興味のある部分だが、「完全ワイヤレスで、この音、出ちゃうんだ」と驚きの連続だった。

聴いて、いやな音、物足りない音というのは、音の角が丸まった音。
ドラムのシンバルやスネアを叩いた時に聞こえる硬い音が、硬く感じられないと、それだけで不自然に感じるが、M4はそこの表現も良く出ていた。特にヴォーカルの子音やサックスに息を吹き込む時の気流みたいな音が、音の角が丸まってしまった機種では聴こえない音もキチンと再生されていた事は、本当に感動した。

LDACも、過去の製品ではバッテリーの消費に比べて音質の向上が感じにくかったが、M4では、CD品質の音源でも非常に効果的だった。LDACだと、とにかく音が滑らかで、高音の伸びもとても良く、また低音も深く沈み、レスポンスも高速。
逆にAACにすると、音が荒れ、音が安っぽく感じられたので、LDAC以外では、聴く気が起きなかった。
因みに発売日の翌日に、朝の10時から夕方の5時くらい使ってバッテリー残量が、イヤホン本体で大体80%くらいだった。途中、食事などで2時間位、イヤホンをケースに戻す時があった。それでもケース自体のバッテリー残量も、帰宅時で、結構、残っていた。
最後に気になる点。スマホでも感じたが、より強く感じたのがウォークマンNW-ZX500。何かというと、曲を次に送ったり、一時停止や再開のボタンを押すと、大きなお風呂場でドラを叩いたような「ボワーン、ボワーン」という、残響を伴った低音がイヤホンから聴こえた事だった。最初、ノイキャンの誤作動かと思ったが、静かな場所でも、曲を選曲すると、ボワーンという低音が鳴り響いた。恐らく選曲の信号をノイズと勘違いして、誤ってノイキャンの逆補正が出力されているのではないかと思った。この辺はファームアップで改善されるのではないだろうか。

駆け足で書いてみたが、とにかくM4はとても良くできた機種で、これから暑い季節には、まさにピッタリなイヤホンだと思う。

マイルーム

                                                                                                                             
                                                

                              

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