ULTIMATE EARS
UE900
¥OPEN(直販サイト価格39,800円)
発売:2013年3月15日
ザ・モニターイヤホン と言って差し支えないでしょう
前愛機SE530の断線という不遇によって出会うこととなった
UEのハイエンドイヤホンです。
通勤時(片道約2時間)使用で丸三日使用したところです。
・装着感
Shure同様、いわゆる「Shure掛け」をするタイプですが、
丸4年平日は毎日SE530を使用していた私でさえ慣れが必要です。
耳裏部分に該当するワイヤー(チューブ?)部分の形状維持が
Shureより弱いようです。
ただ、これは私がShureユーザーだったことに起因しているので
Shureの利用経験が無い方であれば問題ないかと思います。
(その場合はその場合で「Shure掛けに慣れる」というプロセスは
必要ですが。。。)
・遮音レベル
これも残念ながらSE530には一歩及ばずといったところです。
遮音度が高いのでSE530でもウレタンのイヤーパッドを使っていたのですが、
これの形状が影響しているようです。
Shureのそれは「砲弾型」なのですが、UEのそれは「ほぼ球形」。
つまり、砲弾型のShureのほうが「耳栓」としてうまく機能している
ということのようです。
Shureに付いていたものを流用してみようと試みましたが、径が
違うようで装着出来ず。
汎用タイプが市販されているようですので、そちらを調達すれば
遮音レベルはShure同等を維持出来るかと思われます。
・音
タイトル通りですね。
SE530を使っていた時はモニターライクだと思っていたのですが、
UE900と比べるとSE530の方が濃いですね。
かと言ってSE530がモニターライクではないかというとそんな
ことはなく、スピーカーに例えると、UE900がPL300でSE530が
802D、そんな感じかと。
低域は明らかにSE530の方が強いです。どちらも低域に2ドライバーを
割り当てているのですが、結構違うものです。
とは言え、UE900の低域が弱いということはなく、VADERのWINGSの
イントロのバスドラも音割れすることなく鳴らします。
(実売1万円以下くらいのものだと同曲は確実に音割れします)
ボーカルはとにかく気持ちいいですね。
・ケーブル
UE900はリケーブル可能なモデルです。
標準ケーブルの音は決して悪くはありませんが、SE530のケーブルと
比べると細いため、取扱いには気を遣いそうです。
低域がどうしても欲しい、という場合は、PCOCC系のものを
奢ってあげればいい塩梅になるのではないでしょうか?
「聴き疲れ」とは全く縁が無い上質イヤホンと言えるでしょう。
※4/3追記
オーダーしていたイヤーチップが届きました。COMPLYという、世に存在する
大半のイヤホンに対応しているメーカーの製品です。
UE純正に比べるとやはり遮音レベルは格段にあがります。
しかし、、、本日PhileWebに掲載されたUE900レビュー記事を読むと
なんとUE900の純正ポリウレタンイヤーチップもCOMPLY製とのこと。
だったらこの砲弾タイプを純正で付けて欲しいところですね。
参考までに各紙のUE900レビューを貼っておきます。
AVWATCH
PhileWeb
※4/10追記
SE530の呪縛から逃れることは不可能なのか、COMPLYのイヤーチップでも
遮音性に満足出来ず、色々探索したところ、eイヤホンのブログにタイムリーな
記事が。
ここで「一番遮音性が高い」と紹介されたいたMONSTERというメーカーの
トリプルフランジを購入。さっそく試しましたが、、、
「すぐ横で鳴っているスピーカーの音がほとんど聞こえなくなるほど」は
流石に言い過ぎかと。
う~ん、ダメですね。確かにCOMPLYよりは若干遮音性が上がりましたが
とてもSE530のレベルには及びません。
こうなると「恐るべしShure」としか言いようがありません。
UE900、音はいいだけに惜しいですね。
【SPEC】●ドライバータイプ:バランスド アーマチュア クアッドドライバー ●入力感度:101dB SPL/mW ●周波数特性:20-20kHz ●ノイズアイソレーション (遮音性):26dB ●インピーダンス:30Ω ●本体重量 (ケーブル含む):19g (マイク/マルチファンクションボタン付きケーブル装着時)16g(オーディオケーブル装着時)