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昔はオーディオ活火山でしたが、最近は噴火の予定も無く、休火山になりました。 子供が大きくなって、余裕が出来たら活火山に戻れるかな。

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Chord mojo2 7年ぶりに生まれ変わったポータブルDACの名機

Chord社のポータブルDAC、mojoが7年ぶりに生まれ変わり、mojo2となった。

初代mojoと言えば、22万6800円の高級ポータブルDAC、初代Hugoとほぼ同じ性能で価格は1/3。ポータブルオーディオ業界に大きな衝撃を与えた製品である。

それから7年、周りのライバルが次々とモデルチェンジし、そして消えていった中でもmojoだけは少しも変わること無く販売され続けてきた。

ポータブルDACの販売台数、そして、販売年数で断トツの世界ナンバーワンであることは間違いないだろう。

そんなmojoも今回ついにモデルチェンジの時を迎えた。7年の期間に見合う進化を遂げたのか、誰もが気になるところだろう。


■mojoシリーズの特徴

mojoシリーズの大きな特徴が、数百万円するChordのハイエンド製品と共通の文法で作られていることである。

いくつか挙げておくと・・・

・市販のICチップを使わず、完全ディスクリートで構成されたパルスアレイDAC

・超長タップによる2048倍オーバーサンプリングのデジタルフィルタ、104Mhzで動作する高精度ノイズシェイパー、それらと一体化された高精度デジタルボリューム

・DACのIV変換回路と一体化され、極限までアナログ部品を排除したA級1段増幅アンプ

・ジッターの影響を排除するデジタルPLL

・航空機グレードアルミ削り出しで作成された一体型シャーシ

市販のチップを寄せ集めて作られた通常の製品と異なり、全てが高度に統合・凝縮された、超小型のハイエンド製品と言えるだろう


■改良点

では次に、この7年間で何が変わったのかを見ていこう。主なアップグレードは下記の通り

①デジタルサーボの導入、および、カップリングコンデンサの排除

②ロスレスDSPの導入

③デジタルフィルタ、ノイズシェイパー、パルスアレイDACの改良

④USB C入力対応

⑤電池寿命の向上

⑥入力機器からの耐ノイズ性向上


■①デジタルサーボの導入、および、カップリングコンデンサの排除

元々のmojoは他のChord DACと異なり、出力にカップリングコンデンサが入っていた。今回、これが排除された

カップリングコンデンサというのは、直流カットのために経路に入るコンデンサで、これがあるということは、糸電話の糸にゴムが使われているようなものだ

コンデンサは、充放電にある程度の時間を要するため、入力信号に100%追従することはできない。なので、コンデンサを通過した信号はある程度鈍くならざるを得ない

初代mojoには特性の良いタンタルコンデンサが使用されていたが、それでも音がソフトで太くなり、これがmojoの音質上の特徴となっていた

改良されたmojo2では、Hugo向けに開発されたデジタルサーボが導入され、カップリングコンデンサが削除された

このことにより、mojo2の音質は従来に比べてすっきりし、低音も引き締まって正確に再生されるようになった

なお、付けくわえておくと、このデジタルサーボという仕組み自体、他の製品ではまず見られない、Chord独自の仕組みである

通常、直流対策としては、①コンデンサ、②アナログサーボ回路、③対策しない、の3種類があるが、実は音質的にベストなのは、③対策しない、なのである

①のコンデンサには前述の問題があるし、②のアナログサーボ回路にはオペアンプとコンデンサ、抵抗などが複数使用され、これが音質劣化の大きな要因となる。無いのが一番シンプルで音質が良いのである

しかし、何の対策もせず、直流を放置するの事は市販品では難しい。直流が漏れると最悪ヘッドフォンやイヤフォンが焼けて火事になるからである

そこでChordは直流をデジタル領域でキャンセルする独自のサーボ方式を編み出した。直流が漏れる場合にその電流量をAD変換して測定し、デジタル信号処理の段階であらかじめその分を差し引いておくというやり方である

このやり方なら余計なアナログ部品を増やさず、つまり、音質劣化を一切発生させること無く直流漏れをキャンセルすることができる

賢明な方ならお気づきかと思うが、このやり方はデジタル信号処理とアナログの出力・増幅部が高度に統合された製品でしか実施できない(例えば、アナログアンプではできない)。全てが高度に統合されたChordならではのユニークな仕組みと言えよう

なお、サーボ回路の難しさについてはSoulnoteの加藤氏がこちらに書いているので参考まで
https://www.facebook.com/soulnote2nd/posts/482830258918250/


■②ロスレスDSPの導入

mojo2のハイライトがこのロスレスDSPである

簡単に言えば、音質劣化無くトーンコントロールができるという事である

従来のトーンコントロールは、①コンデンサ、抵抗、コイルから構成されたアナログ回路か、あるいは、②デジタル信号処理によるDSPのどちらかであった

しかし、どちらにも音質が劣化するという大きな問題があり、オーディオマニアに敬遠されてきた

今回のmojo2が搭載したのは、「ロスレス」なDSP、すなわち、音質劣化が一切無いというトーンコントロールである

昔の24ポイントのパラメトリックイコライザなどとは異なり4つの帯域の上げ下げができるだけだが、個人的にはかなり使えると感じた

特に低音寄りの帯域をコントロールするBass Shelfと、高音寄りの帯域をコントロールするTreble Shelfの2つは、音の傾向を大きく変えることができ、非常に有用だ

Bass Shelfを上げると音の厚みが増していき、下げると音はすっきりしていく。Treble Shelfを上げると音のシャープさが増していき、下げると音は丸くなっていく

また、あたかもスピーカーで聴いているかのような効果を与えるクロスフィードもロスレスDSPの機能の一部として搭載された

クロスフィードのレベルを上げていくと空間が広くなり、低音の厚みが増す

個人的にはクロスフィードを最大にして、少しだけBass Shelfを下げて音をすっきりさせるとバランスが良いように感じた


■③デジタルフィルタ、ノイズシェイパー、パルスアレイDACの改良

こちらは詳細不明であるが、奥行き表現が良くなっているとの事


■④USB C入力対応

ついにUSB C入力が搭載された。しかし、電源はMicro USBのままなので、どちらにしてもMicro USBケーブルを持ち歩く必要がある

設計者のRob Wattsによると、当初電源端子もUSB Cを追加搭載するとを検討したが入らなかったとの事。残念!


■⑤電池寿命の向上

今回から、電池のコントロールもFPGAに統合され、電池も充電が完了すると電源から物理的に切り離されるようになった

なので、充電が完了してデスクトップモードに移行すると、電池を使用せずに再生が行われることになる。この場合も音質が劣化しないよう、整流回路が強化され、電圧の変動やノイズに強くなっているとの事。


■⑥入力機器からの耐ノイズ性向

USB入力にもノイズフィルターが追加され、入力側からのノイズの混入を抑えているとの事。なお、Rob Wattsのおすすめは、入力機器は電池で駆動すること(電池駆動の場合、ノイズの侵入は無いとの事)


■試聴結果

比較対象としてHugo2を用意した・・・が、なんと!久しぶりに起動したHugo2から音が出ない

バッテリーが完全に死んでいるようだ、チーン

仕方なく単体での試聴となった

mojo2を聴いてまず印象的なのが、音のパワフルさと音色の濃さだ。空間は先代とあまり変わらず広くはないのだが、その空間の中にぎっしり音が詰め込まれている

分解能は控えめで、パルスアレイのエレメント数が最小の4エレメントというのがネックになっているようだ

BAドライバーとダイナミックドライバーの両方で試聴したが、BAドライバーよりもダイナミックドライバーとの相性が良いようだ

BAドライバーでは大人しい音で、誇張していえば少し苦しそうな印象だ

ダイナミックドライバーでは生き生きとしてハイスピードな音が楽しめる

記憶の中のHugo2と比較すると、分解能と空間のスケール感では2レベルぐらい差がある印象だが、音の濃さやバランスの良さはmojo2に分があるかもしれない

Hugo2を修理に出して、返ってきたら、このmojo2と改めて比較しようと思う

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SD05

SOUND DESIGN

SD05

¥525,000(税込)

発売:2005年9月

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フォーミュラカーのようなフルデジタルアンプ

※下記のレビューは、50WのマスタークロックVer1.08のものです。

1ヶ月ほど使ってみた感想であるが、まるでフォーミュラカーのようなアンプという印象である。

フォーミュラカーと言っても、乗ったことが無いのであくまでイメージであるが、一言で言えば、過激なまでの高性能と、使いこなしの極端な難しさが同居したアンプである。

私がそれまで使っていたのはSONYのTA-DR1で、このアンプの前身とも言えるモデルである。こちらはどちらかと言えば、おっとりした性格で、設置やケーブルにも穏やかな反応を見せる扱いやすいモデルであったが、このSD05は、シャーシが軽いためか、設置やケーブルに非常に、非常に敏感である。

私も過去にそれなりの数のアンプを使ってきたが、ここまで敏感なモデルは今まで無かった。

私だけかと思えば、ファンクラブページ、および、その他のサイトでも、ケーブル、置台、ソース機器などでかなり苦労している様子が伺える。

とにかく、このアンプを入手した場合は、ポンと置いて良い音が出ることを期待しないほうが良い。電源ケーブル、デジタルケーブル、設置、ソース機器・・・全て再吟味が必要になる可能性がある。入手の際はかなりの覚悟が必要だろう。

では、そこまでして出てくる音とはどんな音なのか・・・?

まず一聴して驚くのがサウンドステージの広大さと音のハイスピードさだろう。視界一杯のサウンドステージが無音から一気呵成に立ち上がり炸裂する様は圧巻である。

音調は上から下までパーフェクトと言えるフラットであり、低音は引き締まって力強く、高音はキラキラするところは皆無で素直に伸びきっている。脚色らしいものが無く、ソースのベールを1枚も2枚も剥いで直接見ているような、客観性の高い音である。

全体的に歪みが少なく、開放感に満ち溢れているため、ついつい、どこまでもボリュームを上げて聴きたくなる。気が付かないうちに爆音になりがちなので注意が必要である。

弱点は何と言っても使いこなしの難しさだろう。

ファンクラブである程度ノウハウは確立しているようだが、推奨ケーブル、推奨インシュレーター、推奨ソース機器、全て販売中止などにより入手困難である。となると、自分で試行錯誤するしか無い。

しかし・・・ここまで脅しておいてなんだが、このSD05、使いこなしは難しいが、その作業は決して大変ではない。

通常のアナログアンプであれば、使いこなしが難しい=作業が大変、であるが、SD05はデジタルアンプである。重さはたったの10kgで、ウォームアップも不要である。ケーブルは、電源とデジタルの2本とスピーカーケーブルのみである。インシュレーターをひく、ケーブルを交換する、配置場所を変える、いつでも気が向いた時に簡単に行える。

その意味では、大昔の30kg超のアナログアンプに比べて使いこなしは難しいが「楽」であると言ってもいいのかもしれない。

そういえば、せっかくなので、フルデジタルアンプならではのSD05の特徴についても触れておこう。

使いこなしの試行錯誤が圧倒的に楽であることは上で述べたが、その他にも、消費電力が小さく真夏でも快適に使えること、筐体が密閉構造で掃除が極めて楽であること、デジタルを直接入力できるので最近のPCオーディオ、ネットワークオーディオと相性が良いこと、ウォームアップが不要ですぐに高音質で聴けること・・・など、アナログアンプに無い様々な良い点がある。

一度フルデジタルアンプに慣れてしまうと、もうアナログアンプには戻れないと感じるほどだ。

また、ガレージメーカーでありながら、修理の体制やサポートが非常にしっかりしているのも特徴だ。私も中古で入手してオーバーホールに出したが、非常に丁寧かつ迅速に作業いただき、かつ料金も良心的であった。

サポート用のパーツも十分確保しているとのことなので、パーツ保有期間が過ぎると修理できなくなるメーカー製コンポよりも安心度は高いかもしれない。

最後に総括すると、このSD05は、素晴らしい音質、フルデジタルアンプならではの利点、信頼出来るサポート体制を併せ持つ類まれなる機器であるが、使いこなしの難しさもまた、類まれなレベルである。入手には覚悟が必要であるが、見返りは極めて大きい。

【SPEC】
●定格出力:100W×2(4Ω) ●適合スピーカーインピーダンス:4Ω以上 ●全高調波歪率:0.15%以下 ●周波数特性(パワーブロック):10Hz〜50KHz(±3dB) ●SN比:90dB ●デジタル入力:32KHz〜96KHz 24bitに自動対応 ●入力端子:BNC×2、RCA×2 ●電源:AC100V 50/60Hz ●消費電力:100W(定格出力1/4トーンバースト)、15W(無信号時) ●外形寸法:430W×98H×365Dmm ●質量:10.2Kg

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将来は専用室が欲しいのう・・・
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リビング兼用のオーディオルームです。

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