ものぐさなので、これが最初で最後の日記かもしれません。
昨日は日本フィルハーモニー交響楽団 第277回横浜定期演奏会に出かけました。
演目は
・グラズノフ:バレエ音楽<ライモンダ>より
・チャイコフスキー:交響曲第6番<悲愴>
指揮:アレクサンドル・ラザレフ
コンサートマスター:木野雅之
前半は手持ちのCDも無く全く初めて聞く曲。団員のチューニング終了後、なかなか指揮者が登場しない。
団員も互いに話をして笑いがこぼれています。
これは何か仕掛けがあるのかな?と思い始めとき、ラザレフが登場。観客への挨拶後即座に振り向き拍手を止める間もなく曲が始まりました。
バレエ音楽の抜粋ということで、1曲1曲は短くハープ、チェレスタ、ピアノなど曲ごとに様々な楽器が登場して、メロディも美しくて楽しい内容でした。
この曲はCDが欲しいです。
奏者が弓を振り上げて終わるフィナーレぽい曲が多く、曲間でも観客が思わず拍手してしまうことも多々ありましたが、ラザレフは自ら拍手を煽ったり観客を含めた場内を全て引き込んでの見事な指揮でした。
後半はチャイコフスキー悲愴。私としては今年度の定期プログラムの中で最も期待していた演目です。
今度は普通にラザレフが登場。観客へ挨拶後、振り向き構えたまま・・・なかなか振り始めない。。。そう来たか!という感じで、観客の緊張も高まっていきます。
緊張がピークに達したころ穏やかに曲が始まり・・・
完全に引き込まれました。
鳥肌、感涙、息をすることを忘れてしまう、、、
ここまではこれまでのコンサートでも素晴らしい演奏に巡り会ったときに体験済みですが、今回は体が震えました。
悲愴は第3楽章まではチャイコフスキーらしい流麗なメロディに管楽器・打楽器によるアクセントがあり大好きなんですが、第4楽章があまりにも悲しく尻すぼみで終わってしまうのが個人的にはあまり好きでは無かったのですが、その第4楽章で体が震えてしまいました。
迫る死を予感した最後の交響曲。ラザレフの指揮によってチャイコフスキーの死に立ち会ったような気がしました。
日本フィル横浜定期会員2年目ですが、ラザレフとの契約が続く間はずっと定期を更新し続けようと再確認した演奏会でした。
日本のオーケストラは経営難に苦しんでいます。昨日の横浜定期演奏会でも募金活動が行われていました。
これからは自治体からの支援もますます厳しいものとなっていくと思います。
演奏会は楽しいです。3年前までほとんどクラシックを聴いていなかった私が言うので間違いありません。