TACT AUDIO
M2150X
¥840,000(税込)
発売:-
PCオーディオ時代のTact
TactのS2150XDMです。Tactの誇るEquibit技術で、他のデジタルアンプ同様、デジタル信号を入力すればスピーカーが駆動できる増幅されたアナログ出力まで変換されます。小生が所有するのは、フロントパネルにボリュームのノブのないSバージョンのほうです。したがって、ボリュームはリモコン操作のみ。

音の特徴は、「無駄な音が出ない」ため、相対的に出てくる音にとても勢いというか鮮度を感じるということです。ビデオモニターにたとえれば、黒の沈み込みが深いためにダイナミックレンジを感じさせるといったところでしょうか。
逆に高域だけに注目して、その音色をアナログA級アンプと比較して絶対的に優れているかというと、そうでもないところがオーディオのおもしろいところです。(たとえば、ビデオモニターの肌色の再現性だけを比較するような)。長所が生きる、ボーカルや小編成ものの音楽を聴くときには、このアンプをよく使います。カントリーのギターや声は、このアンプが得意とするところで、本当に楽しく使えます。
TactはMilleniumⅡも保有していたのですが、「本日のコーヒー」さんのようにPC音源で使用することも考えてこちらを残しました。(と言っても、PCオーディオfan、鈴木裕さんの本でPCオーディオの勉強中なのですが、無精なことと年齢のせいか、リッピング、オーディオインターフェイスといった言葉でつまずいて、全然先に進めません。iPodさえ使えない小生にはややハードル高い・・)ちなみに、CD音源だけを使用すると上記の特徴(静かさと躍動感)と低域の駆動力等で、かなりの差でMilleniumⅡの出来が良かったと思います。
PCオーディオのための高級DACとしてBerkeleyやWeissなどが伸びてきて、逆にTactはアメリカでも埋没した感があるのは残念なところ。早急にM2TECHのUSB-RCAのDDコンバーターでも入手して、PCオーディオの処女航海に出なくては・・。
【SPEC】
●対応PCMフォーマット:16〜24bit、32〜192kHz ●出力(RMS):150W×2(8Ω)、300W×2(4Ω) ●THD+N:0.01%以下(20Hz〜20kHz) ●ダイナミックレンジ:130dB以上(20Hz〜20kHz) ●SN比:110dB以上 ●消費電力:800W ●外形寸法:450W×100H×453Dmm ●質量:14kg