音質改善 その14
1年ぶりの書き込みです。
音質改善の中で当初より、ソフトの中に含まれる情報をすべて出す、という方向性は変わらずに調整をしています。
当初、どんどんとつまらない音になっていく中で、本当にこれでよいのか、という疑問を何度も自分自身に投げかけてきました。
ところが、ある時期からどんどんと響きが増し、立体感、空気感、エネルギー感といったものが、増してくることがわかるようになってきました。
本来ソフトの中に含まれる、情報としての響きが再現されてきたのです。
ピアノの音でいえば、マイクの位置がピアノの内部なのか、演奏者のそばにあるのか、ホールトーンを含んだ離れた位置をメインに録音しているのか、明瞭にわかるようになってきました。
よく言う、音が前に出るという表現は、実は音像の位置はそのままに、響きの情報だけが、スピーカー前面に広がる状況であることを、理解できるようになりました。
立体感を形作る繊細な情報と、エネルギー感を構成する前に出てくる響き、相反するといわれる要素が、両立することを実感しています。
分析的な音の先にある豊かな響きの世界。
ベテランの方であれば、当たり前と思われることを、最近やっと感じています。