電源とデータが一緒に流れているのが、USBケーブル。オーディオ機器としては、できればパソコンから流れてくる電源ノイズは遮断して、信号のみをDACに送り込みたいものです。ですがUSB DACには、電源と信号込みで入力されないと機器を認識してくれない物が多いらしい…
先日のDAC導入に合わせて、USBケーブルを購入しました。
BabyfaceにはSAECのケーブルを使っていましたが長さが30cmしかなく、今度購入したDACには届きません。新しく購入した方がいいかな、どうせなら電源とデータが別ラインになっているタイプがほしいな、でも高いなあ…などと考えている時、今回購入したdac200HDの輸入元 Zionote社さんのブログが目に留まりました。
それによるとUSBで接続されるDACやDDCの一部には、電源が通らなくとも信号だけで相手側の機器を認識してくれる物もあるそうです。この会社ではそういったUSB機器向けに、電源を非結線としてデータだけを流れるようにしたUSBケーブルを販売しているとのことでした。
すごく良さげだけど、自分のDACが非結線でも大丈夫か、わからないしなあ…
とボンヤリ考えながら読みすすむと、動作を確認した機種として「SOtM dx-USB HD(DDC)」と書いてあります。あら?確かdac200HDって、信号の受け口にdx-USB HDをそのまま使ってなかったっけ?ここが一緒ならうちのDACにも使えるかも?
メールで質問すると「お問い合わせを元にテストしたところ、問題なく使えました」との返事をもらえました。(ていねいな回答ありがとうございます)。
注文して届いたのがこのケーブル、WIREDREAM ORPHEUS2。

dac200HDに同梱されていた、一般的なUSBケーブルと差し替えながら聴いてみました。
元のケーブルと比べると、音楽の情報量がずいぶん増えたように感じます。特に高域方向の伸び、空間の広がり、透明感に大きな差が出たと感じました。
バイオリンの音がホールの空間にスッと消え入る感じが体感できて、とても気持ち良いです。定位も良くなったような。合唱曲など声がひとかたまりで聴こえていたものが、それぞれの歌い手がどこで歌っているかわかるようになりました。
ノイズの元が一つ減ったお陰で、元の音源が持っている情報の、より細かな部分を感じ取れるようになったのかな と思っています。いい買い物ができました。
どんな機種でもOKとはいかないところが残念ですが、もし対応できる機種なら電源非結線というのは有効なノイズ対策になると感じました。