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7畳の和室で、ユニコーンを聴いています。部屋の大きさを感じさせない音に大満足です。

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genmiさん邸 再訪

genmiさん邸を再訪いたしました。今年の二月に初めて訪問させていただいたのですが、大変個性的な音作りをされていて、隅々まで神経の行き届いた音作りに関心いたしました。パグ太郎さんの所と、よく似た構成のシステムですが、出てくる音は全く異なり、genmiさんの感性がそのまま音に直結しています。

事の発端は、先日の水戸の演奏会とアンコウ鍋の帰り道のことでした。今回は運転手役なので、気持ちよく酔っ払ったベルウッド先生を助手席にのせ、音楽会の印象などを語っておりました。前日の土曜日には、赤羽の忘年会を終えたばかりで、その様子もお聞きしていました。ベルウッドさんとは、演奏会ではよくご一緒させて貰い、演奏後の反省会を楽しませて貰っていますが、オーディオ装置の方は、環境も目指す方向も違っているので、ディテールについては意見の相違もあります。拙宅に来られたときも「負のオーラ?」を感じてなかなかのびのびした音が出なかったことも何回か有りました(笑)。

話の流れで、前日の会合にKYLYNさんも出ておられて、私がKYLYNさんの音の素晴らしさを話していたら、最近のgenmiさんのお宅の音は良いから、是非聴きに行ってくれとの話になりました。今年の二月頃、お聞きしたときの印象は、勿論悪くはないのですが、私の好みから言うと、KYLYNさんや先日のパグ太郎さんの音の方が好みに合うと申しました。すると、最近のgenmiさんの音は、家の次に良いと思っていると力説されるのです。それでは聴きに行きましょう!となりました(爆)。



久しぶりに訪れたgenmiさんのお部屋は印象が全く変わっていました。以前は、絨毯がさがっていた壁は、吸音材が前衛的に張ってあり、部屋が一気にモダンになった感じです。座る位置は、新しくヴィンテージもの皮のソファーに変わっていました。少し沈み込むように座ると、スポーツカーのコクピットに座ったように、ホールドされます。中央のお一人様専用の装置ですね。早速、ダイアナ・クラールから掛かりました。



おっと!!随分変わりましたね。

全くと言って良い程変わったのではないでしょうか?帯域は拡大されて、とても805から出ているとは思えない低域も出てきています。何よりも、音が立体的で前に音が出てきます。定位も抜群で、難しい平行法の調整も相当追い込んでいます。これはビックリです。ベルウッド先生の言われるとおりですね。こちらも一気にやる気モードに入りました。

真剣に音の定位を探ったら、気持ち左側のバランスが強いようにも思えます。両方ともまっすぐ正面を向いていますから、内向きの要素ではなく前後のバランスでしょう。それをお話ししたら、すぐに調整したいとのこと、ご自分で触っていただくことが大事ですから、数値で私の印象を伝えました。

左側を1mmぐらい下げて様子をうかがいます。それだけでも相当あってきました。当初の位置選定が合っている証明です。あとすこし、0.5mmぐらい下げて貰うと、ぴったり合いました。その状態で聞き込んでいくと、全体には1.5mm程、後ろに下がりましたので、その分、両方とも、前に出して音のバランスを戻しました。音楽が楽に出ています。

あらためて、様々なCDを聞かせて貰いました。皆、人生を前向きに、はっきりと見つめるような音楽で、genmiさんの好みや、積極的なご性格がうかがえます。オーケストラのピッチで言うと444〜445ぐらいのピッチでどんどん前に進む積極性が気持ちよいです。ヤルヴィのドイツカンマーフィルのような明るく力強い感じですね。



二月にきたときとは、全く違う音に感心するやら、驚くやらでその差がどこから来ているかお聞きすると、

①壁の吸音の変更
 
②ラダーケーブルの採用 

③OCTAVEの真空管の交換だそうです。

入力管: SOVTEK 12AX7LPS → telefunken ECC83(<>マーク)
ドライバ管: electro-harmonix 12AT7EH → Siemens ECC81(金足)
出力管: SOVTEK 6550WE ×4本→ Svetlana EL34(Cロゴ) ×4本
 
入力管で切れ味をまして、ドライバー管での中域の充実と信頼を増し、出力管を6550からEL34に変えると普通は、少し細身になるのですが、SVETLANAにしたことによりEL34としては柔らかな深みも出たのではないでしょうか?

ラダーの効果は私はあまり解りませんが、以前の平面的な音がかなり立体的に展開しているのは良くわかります。



普段はあまり自分のCDは持ち込まないのですが、今日は常用のCDを聞かせてい貰いました。最初は、家での定番のチョン・ミョンフン・コンセルトヘボウでプロコフィエフのロミオとジュリエットです。トラック3番のFolk danceを掛けていただきました。楽しい舞踏会の雰囲気が出ています。途中で、シロフォンやグロッケンシュピールの華やかな音が立体的に聞こえてきます。そのあたりの立体感が見事です。

続いて、これも定盤のアラウ・デービス・ドレスデンのベートーヴェンのピアノ協奏曲第五番「皇帝」です。アラウの骨太のピアノと迫力有るオーケストラの掛け合いが聴き所です。これも小型SPとしては申し分ない低弦の響きでした。

それならばと、patricia barber の nightclubから第一曲目のBYE BYE BLACKBIRDのダイアナクラールに負けない太いヴォーカルと、ベース、そしてピアノソロを堪能しました。これもこれだけ出れば申し分有りません。

さらにそれならばと、低音フェチの私の切り札、Jean Guillouのオルガン、マータ・ダラス交響楽団のJongenのオルガン協奏曲と、サンサーンスの交響曲第三番の二楽章のオルガンの最低音を聞きました。

いや〜!これも805がなっているとは信じられないほどの低域に驚きました。さすがにベルウッド先生が家の次にいい音しているから、聴きにいけと力説する事はありました。半年で、これほど変わる例もめずらしいのではないでしょうか?KYLYNさんとは正反対の音ですが、これなら納得です。

私の聴き方とは、全く違う方向ですが、音の進化と深化が良くわかりました。定員一名の指定席ですが、一人で楽しむオーディオですからこれはこれで充分成立すると思います。大変進化した新しい世代の音を聴かせていただきました。ここから更なる発展をされることでしょう。とても楽しみですね。

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