Orisuke
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バブル世代の趣味人です。 オーディオと写真、山登りは趣味の3本柱で30年くらい下手の横好きをやっています。

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パッケージメディアの愉悦

Node2iでAmazonmusicHDのサブスクをする様になってから、ポップス、ジャズ、などのプレイリストが激増して、我が家のオーディオ環境はとても賑やかになっています。ただ、クラシックの特定分野だけは意外にプレイリストが増えません。これは、ステレオ初期など過去の名演奏はパッケージ版CDの最新リマスターの方が音が良いことが多いこと、古楽などでパッケージメディアのライナーノートの情報がとても重要なことを身に滲みて感じたこと、我が家の再生環境ではフルオケの響きだけはCDに分があること、などが理由だと思います。そんなわけで、結局、サブスクを始めてもCD購入ペース自体はさほど落ちませんでした。今日は、最近入手の盤から、マイナー古楽レーベルをご紹介します。

数あるouthere系のレーベルの中で、L’Encelade(いまはouthereから独立?)と並んで入手性があまり良くなかったRaméeが、HMVでほぼ全タイトル問題なく手に入る様になったことが分かって、試しに3枚ほど買ってみました。このレーベルの特徴は、猛烈に手間の掛かった美しいアートワーク。「耳からの喜びは、手や眼からの喜びと連動するのであり、Raméeはコレクターの総合的な喜びを追求する」(outhere HP)と公言して憚らないレーベルです。

マイナーレーベルはどこもアートワークは頑張っているけれども、このレーベルは別格。ジャケットの紙質、印刷、デザインの良さは、定評のあるChallenge ClassicsやAliaVoxに勝るとも劣らぬ精妙さで、ライナーノートの情報量も凄いものがあります。値段は普通のCDと変わらないので、赤字覚悟の真剣勝負。手に取って、ディスクを聴くまでの過程で、現代のパッケージメディアの意味を購入者に問いかける造りになっています。このアートワークはLaurence Drevardという人が一貫して担当。音の方はReiner Arundtという人が録音、編集、マスタリングまで一貫して行った盤が多く、音づくりにも手間暇かけた感じが濃厚に漂っています。各盤のコンセプトと選曲もかなり手が混んでいて、普通の盤というのは一枚もない感じ。AmazonHDでも聴くことはできるけれども、RAMÉEは気に入ったら是非パッケージ版をお薦めします。


トッカータ
バッハ オルガンの場合とハープシコードの場合
Leon Berben(org. & cemb.)

2008年5月 聖ローレンス教会(オランダ)
2009年4月 ノートルダム寺院(ベルギー)
P&E: Reiner Arundt
Ramée REM0903
(amazonHD検索キー: Leon Berben)

バッハのトッカータのうちオルガン曲をCD1枚目、チェンバロ曲をCD2枚目に入れて対比させた2枚組。このレーベルの中では2008〜2009年録音と古く、Reiner Arundtの録音の傾向を掴む出発点として良い感じ。本盤では、オルガンを入れたCD1枚目の音が良い。フォルテでも輪郭が崩れず、バックロードホーンから噴き出す低域が気持ち良い。Fレンジ、Dレンジは近年のオルガン録音としては水準だが帯域バランスは良く、解像感は高い。2枚目のチェンバロの音も悪くないが、楽器の状態かホールトーンの問題か、中域に若干抜けの悪い部分がある。

奏者のLeon Berbenは1970年生まれの中堅鍵盤奏者で日本では知られていない人だが、師匠はレオンハルトとコープマンで、ソロデビュー前はゲーベルのムジカ・アンティクワ・ケルンの専属鍵盤奏者として活動してきた、隠れた大物。AmazonHDで検索すると結構な数のソロアルバムが出てくる。ライナーノートの写真をみる限り、細身の知的で優しげなイケメン紳士という感じ。演奏は、高名な師匠たちとそんなに似ておらず、オルガンでは華やかさは控えめで、構築性には特徴があるのだが、オルガンではそれがあまり表面に出てこない感じ。オリジナリティが前面に出るのはチェンバロ演奏の方だと思う。テクニック的には流石に素晴らしく、いろいろ聴いてみたくなる。

このDiskの「バックロー度」★★★★



バッハ オルガンと弦楽のための協奏曲集

Bart Jacobs (org.)
寺神戸亮(cond.)
Les Muffatti

2018年5月 Church of Our Lady and St. Leodegar (ベルギー)
P&E: Reiner Arundt
Ramée REM1804
(amazonHD検索キー: Bart Jacobs)

バッハの協奏曲やカンタータをオルガンと弦楽合奏のための協奏曲に編曲し、原曲の楽章構成も解体して、かなり自由に繋げ合わせることで、新たなオルガン協奏曲を4曲「再構成」してしまった問題作。曲の再構成と編曲はオルガンのバート・ヤコーブスが行なっている。バッハが現代に生きていたら「ざけんなよ、こら」と怒られそうなレベルの改作だけれども、バッハ自身が普通にやっていた事をやってみたまで、というのがヤコーブスの言い分。こんな事をやってもバッハの曲の良さは微塵も変わらないことにも改めて感心する。時代耐久性も改築耐性も驚異的に高い、物凄く堅固な建築物のようなものなのだろう。

本盤は寺神戸亮がレ・ムファッティという野心的な古楽オケの指揮をしているところも聴き物。実は、RAMÉEはベルギーで研鑽を積んだ日本の古楽奏者も大事にしていて、先日も上村かおりの「優」という無伴奏ヴィオール集が出たばかり(これもKenYoshidaサウンドと真っ向勝負できるもの凄い録音)。サブスク時代にパッケージメディアを見捨てない日本人の音楽ファン、オーディオマニアにラブコールを送っているのかも知れないし、HMVで普通に買える様になったのも日本人奏者の積極的起用と連動しているのかも知れない。そういう事なら、私、応援します。個人的には、少し値段が上がっても、SACDも出して欲しい。

オルガンと弦楽合奏を溶け合わさせる録音は相当に困難だっただろうと想像するけれども、巧妙なミキシングとマスタリングで無難にまとめている。無難といっても、CDフォーマットの中ではかなり攻めた録音で、中低音の量が多く、アンビエント成分も豊か。Dレンジ、Fレンジは後半に行くほど拡大していく。低音の解像感とアンプの制動力が試される録音で、一つ間違えるとボワボワになる。オーディオ的にも挑戦し甲斐のある楽しい盤だ。

このDiskの「バックロー度」★★★★




ヨハン・クリストフ ・ペプーシュ「ヴィーナスとアドニス」全曲

キアラ・ヘンドリック、フィリッパ・ハイド(ソプラノ)
リチャード・エドガー・ウィルソン(テノール)
ロバート・ローソン(cond.)
ティクル=フィドル・ジェントルメン音楽協会

2015年6月 St Mary the Virgin, Bishopsbourne, UK
E: Frederic Briant
Ramée REM1804
(amazonHD検索キー: venus and adonis)


「ヴィーナスとアドニス」はシェイクスピアの長編詩やブローのオペラとして有名だが、本盤は18世紀初頭にペプーシュという作曲家がイギリスで上演した英語オペラ(仮面劇)としてのヴィーナスとアドニス。ペプーシュは、パーセルとヘンデルの間の世代のイギリスで最も成功した作曲家で出身はブランデンブルグだったらしい。その出世の原動力となったのは、イタリア語オペラが受け入れられ難かった当時のイギリスで希求されていた英語オペラを作ったことだった、というのがライナーノートの意訳。内容的には、「お願い、行かないで」系の元祖メロドラマ。

本盤はKen YoshidaのHPには、「artistic direction 」として参加とあり、CD側のクレジットには、「artistic direction, recording, editing & mastering:Frederic Briant」となっていて一致しない。一方で、Productionの項目には「Rainer Arendt / Outhere」とあり、本盤がRameeとOuthereの共同制作で、通常の録音とは違う枠組みであることが示唆されている。もしかすると、Arendtにとってホームグラウンドのベルギーではなく、イギリスでしかも英語オペラの録音ということで、Little Tribeccaが助太刀したのか、それともKenYoshidaを派遣したのか。いずれにせよKen Yoshida 私設応援団としては見逃せない一枚。

音は非常に良い。ピンポイントで定位するリアルな歌手の音像、広大なFレンジとDレンジ。柔らかく繊細なオケ、これは、まごうかたなきDPAマイクの音。Ken Yoshida が直接録音した訳ではないかも知れないが、サウンドの共通項がたくさん見られる。古楽オペラ録音としては以前のエントリーで紹介した「ウティカのカトーネ」と並ぶ傑作。26トラック目のヴィーナスとアドニスの掛け合いの中にこだま(echo)が響く部分がオーディオ的にリアルな音像にハッとさせられる。

こんなにマイナーなオペラでも、英語の丁寧な解説書と歌詞のお陰で充分に楽しめる。これはパッケージ版か一部のダウンロード版でしかできない芸当で、サブスクでは対応しきれない世界だろう。

このDiskの「バックロー度」★★★★★

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UDP-205

OPPO

UDP-205

¥OPEN(予想実売価格200,000円前後)

発売:2017年7月上旬

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オーディオ専用機としても最高のコストパフォーマンス

BDP-95以来、BDP-105JP、BDP-105JPLimitedとOPPOのプレーヤーをオーディオ専用機として使用し続け、UDP-205で4代目となります。本来の画像を楽しむための機能やマルチチャンネル出力を封印することは、本機の持てる能力の2割程度しか使用しないことになりますが、その様なもったいない運用をした場合でもOPPOのユニバーサル機の音は、同価格帯は言うに及ばず、高級機クラスの音楽専用SACDプレーヤーを一蹴してしまうことがあり、思わず「史上最大の下剋上」というかつて某千葉県で飛び交っていたキャッチフレーズを使いたくなる魅力があります(笑)。

UDP-205は、前任のBDP-105JPLimited比で脚や底盤の構造で一歩後退したものの、回路面ではESS9038Proという現時点で最高のDACを使用することで能力大幅向上。音質面でも脚のセッテイングだけ工夫すれば、楽々と過去のOPPO機を上回る音質に到達します。我が家のセッテイングはTAOC TITE35Sを用いた4点リジット。高剛性無共振セッティングは、機械によっては高域が鋭くなり過ぎたり低域がスリム化したりというアンバランスな音を作る元になりますが、本機ではその弊害は感じません。

CD、SACD再生時の音質は、歴代OPPO機の中では105Limitedよりも95の延長線上にあり、精度を大幅にアップした感じ。OPPOはすべての機材でDACの回路の詳細を開示しているわけではないので間違えがあるかもしれませんが、95も205もアナログバランス出力時は各チャンネルのプラス、マイナス毎にDACがパラレル駆動になるはず(95は2個、205は4個?)。105系はシングル駆動であり、この違いが音の傾向に出ているのかもしれません。105系以降はヘッドフォン出力に2ch基盤側DACの半分を割り当てているので、105系はその割りを喰った形で、205ではチップの能力が4倍になったことで倍返しで進化した計算になります。

音は、質感の良さと高S/N比が印象的で、しかも「デジタルを突き詰めたらアナログになった」という感じのキメが細かくまとまりの良いサウンド。アコースティック系の音楽との相性は特に良く、分解能の高さをことさら主張するわけではないのに、よく聴くと見事に分解されており個々の音に余裕や安心感を感じます。音場は特に広大でも狭いわけでもなくソース次第。進化したのは高さ方向や奥行き方向の表現で、位相管理のしっかりしたスピーカーやフルレンジで違いがわかると思います。音像は輪郭線がなく、空間の中にフッと立ち上がる生音に近いもので、過渡特性の良さが伺えます。7種類選択できるデジタルフィルターは、音の立ち上がり、立ち下がりにスパイスを加える感じの変化になりますが、セッテイングが決まってからの隠し味という感じです。

音の癖や暴れが少ない一方で組み合わせるアンプやケーブル、電源にはかなり大きな影響を受け、特に出力ケーブルによる変化は、これまで私がメインで使ってきた10台ほどのデジタルプレーヤーの中で最大。ケーブル次第でダイナミックなオーディオ的な音にすることも、柔らかい音楽性重視の音にすることも可能です。また、ネットワークプレーヤーやUSB-DACで使った際の音もディスク再生のクオリティに肉薄しているので、音楽専用としても多彩な使い方が可能。マルチチャンネルやHDMI出力は私は使用しませんが、使えばさらに二度、三度美味しいのでしょう。値段を考えると、BDP95以来の「黒船再来」と言えるでしょう。

【SPEC】●出力端子:7.1chアナログ×1系統、2chアナログ×1系統、XLR端子×1系統、光デジタル×1、同軸デジタル×1、HDMI×2(うち1つは音声専用) ●入力端子:光デジタル×1、同軸デジタル×1、HDMI×1、LAN端子×1、USB3.0×2、USB B×1 ●電源: AC 100V / 230V, 50/60Hz ●消費電力: 65W (スタンバイ時: 0.5W 省エネモード) ●外形寸法: 430W×123H×311Dmm ●質量:10kg

マイルーム

D58ESのニアフィールドリスニング?
D58ESのニアフィールドリスニング?
借家(戸建) / 専用室 / オーディオルーム / ~10畳 / 防音なし / スクリーン~100型 / ~4ch

単身赴任をいいことに、一軒家の貸家の一室を念願のオーディオルームにしました。しかも、「ど」のつく田舎なので音は出し放題。ただ、D-58にはちょっと狭いかな・・・・。巨大なヘッドホンの中にいるような、巨大なニアフィールドリスニングのような。 長岡系自作派を自認していますので(笑)、基本はケチりながらハイパフォーマンス、生々しい過渡特性重視の音を目指します。ホームシアターはまだ初心者です。 …

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