ヘッドフォンを新調(買い足し)しました。主に夜のリスニング用です。これまでは、BOSEのノイキャン「QUIET CONFORT2」がメイン、Motorheadphonesの「IRON FIST」と使い分けていました(他、B&OやMotorheadphones等のイヤフォンも所有)。BOSEは非常に疲れにくく、長時間のリスニングにも非常に心地よいものでした。このところ各所にガタがきており自分で補修をしながら(見た目ボロボロ)まだ現役です。「IRON FIST」は知る人ぞ知るロック・アーティスト・ブランド・モデルですが、それはそれですからその手の音楽を聞くには元気の良い音を鳴らしてく れます。いわゆる”ドンシャリ”系で若干長時間のリスニングは向かない気がしていました。今回買い足そうとした理由は、前者がボロボロになってきた事、後者の音がいま一つと感じてきたからです。基本はスピーカーで聴きたいのですが、大音量で聴く事は専用防音ルームではないので中々難しいところ。ならば満足の得られるヘッドフォンをもう一度探してみようと言う事です。
とは言え、ある程度予算枠を決めた上での選択です。自分の中の価値観ではヘッドフォンに対してハイエンドはあり得ません。したがって、2~3万としました。問題は田舎では中々試聴が難しいと言う事です。何のためらいも無く買えるような経済力ではないので、たとえ2-3万と言えども、やっぱり実際に自分の耳で聞かずにメディアの評価 だけ判断できません。そんな折、都内に出る機会ができましたので試聴をして決めようということになりました。
事前にある程度絞込みはしていましたので、その場で聴いて良ければ即買いで良いと思っていました。しかしさすがに取り揃えられているブランド・機種も多いので、持参した音源で次々と試聴をしてみました。価格帯に注意しながらです…予算初心貫徹ということで(笑)。さすがにクソ耳でもそれぞれの違いはわかります。最終的に絞られたのはSHUREのSRH940(密閉型)、 SENNHEISERのHD598(開放型)です。前者はスタジオ・モニター的な用途とメーカーでは位置づけているようですが、ハイスピードでクリア(はっきりしている)に感 じました。密度は濃い感じです。同社のHPのプロファイラーではロック向きにはなっていませんでしたが、好印象。後者は全く異なり中音域が心地良くふくよかで聴き疲れがなさそうな音です。音場が広い感じとでも言いましょうか。
実のところ、今回は開放型をメインに考えていました。それ故に試聴ではHD598一点に絞られるはずだったのですが、事の外SRH940も好印象だったため迷います。これまでに使用したヘッドフォンに対して、質は明らかに高い。しばらく悩みました。巷の評価も高く無難な前者を取るか、ストレートな感触の後者を取るか…。
結局、散々店をうろうろして聴き比べた挙句、HD598を選択しました。やはり、開放型の広がり感、所有機との傾向の違いが選択の決め手となりました。デザイン的にはSRH940の方が好みであり、これが「真っ黒」だったらもう少し悩んだかも…。
最近は殆どこれで鳴らしていますが、時に機種を変えながら夜長のリスニングタイムを満喫しようと思っています。