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マルチチャンネル化とアナログ領域の全行程バランス構成化を目指して、これまでにスピーカー・6chプリ・3chパワーx2 を製作してきて、今回最後になっていたチャンネルデバイダーが完成し、ようやく当初目標のシステムが完成しました。 今回完成したチャンネルデバイダーです。 電源とシグナル部を別筐体で、手前がシグナル部の本体、向こう側がDC電源。 筐体は中国のショップから購入したものをベースにして、フロントの木製パネルを自作して取付け、他の機器と調和するようなデザインとしました。 木部はこれまでに作った他の機器やオーディオボードに合わせてブラックチェリーを使用。 仕上げも他の機器と同じ様にリボス社のオイルで仕上げました。 天板を開けたところです。 右側の電源はRコアトランス→整流ダイオードと平滑コンデンサーの後に、音やとらたぬさんが頒布されているリニアテクノロジー社のLT3081を使用したローノイズ定電圧回路を搭載しました。 チャンデバ動作時は5V、1.5A程の消費電力でそれに十分な電源とローノイズ化を図りました。 シグナル部筐体の中。 今回デジタルチャンデバを作るにあたっての基本的な考え方は、 1.できればこれまで気に入って使ってきたDACと同じ傾向の音、解像度・空間表現よりも厚み・音像・温かみなどを大事にしたい。 2.これまで製作したプリ・パワーアンプでは完全フルバランスに拘ってきたことから、DACにおいてもDAC出力時点(アナログ源流時点)からフルバランスにしたい。 3.入力のフォーマットは汎用性重視からSPDIF同軸。 4・片側3chXステレオ としました。 具体的には 1についてはDAC出力後の差動合成・ローパスフィルター・IV変換といったアナログ部の機能をひとまとめにトランス(タムラ TpAs-2s)と抵抗(DALE RN65D)のみで行うことにしました。 2についてはステレオ差動出力のバーブラウンPCM1794をモノラルモードで使用してHOT/COLD出力とし、これをデュアルモノ構成でステレオとしました。 よってデュアルモノx3で6個のPCM1794を使用。基板はMi-Takeさんが頒布されているPCM1794ツインキットを使用しました。 その他、SPDIFの電圧アップと安定化のためのバッファ基板、Silicon Labs社Si5317とTexas Instruments社LMK04805Bを使用した音やとらたぬさんのジッタークリーナーを載せています。 写真左上から、ジッタークリーナー、miniSHARC、SPDIFバッファー 中段は左側1個がDC電源分電、PCM1794TWINx3 下段はタムラのトランスTpAs-2sを1chあたり2個(Hot/Cold)使用したトランス出力基板x上下2段x3。 簡単なブロック図です。 リアパネルです。 出力はXLRバランス出力x6ch 入力はSPDIF同軸x1のみ。インプットセレクターについては下手なセレクターを内蔵するよりも、外付けのアルプスのロータリースチッチを使った3台切り替えできる自作セレクターがあるのでこれを使うほうが良いかと思って、あえて1個しかありません。 アナログ機器についてはA/D変換したあとインプットセレクターへ入れようと思っています。 電源は標準的なDCジャックとしました。使用するのは5Vのみです。 右上はminiSHARCコントロール用のUSBとなっています。 そして設置完了です。 向こう側は以前製作した6chプリです。 設置して二週間ほどがたち、時間が許す限り試聴してきました。 (写真の中で、角のタワースリム以外はすべて自作です) はじめにも書きましたが、チャンデバを組み込んだことでこれまで一つの目標としてきたDAC以降は各チャンネル独立し全行程に渡ってHOT/COLD対等という構成が完成しました。 そこでまずはこれがどんなもんなのか確かめたいということで、しばらくはあえて従来どおりパッシブフィルターを通したままでminiSHARCはバイパスモードに設定して聴いています。 製作してきたシステムのブロック図です。 アナログの源流となるPCM1794はチャンネル毎に個別として、LR全部で6つのDACを使っています。 本来ステレオなら2ch分のアナログ差動出力をモノラルx2(片側は位相反転)で取り出してそれぞれをHOT/COLDとし、そのままパワーパンプ出力までHOT/COLDは一貫して対等となっています。 パワーアンプはTDA7293パラレル構成のものをHOT/COLDそれぞれ個別に使っていて、その対等なHOT/COLDをブリッジ接続で各ユニットをドライブします。 このシステムを製作するまではいわゆるハイエンドと呼ばれるような機器をあれこれ入替えながら聴いてきたけど、 結論から言えば、音質的には拙宅では過去最良と言える音が出ていると思いました。 一番違いを感じるのは空間表現。 空間の奥行き、広がりと、その中の楽器・声の粒立ちの明瞭さや分離が、過去の再生音とは1枚も2枚も違うように感じます。 これまでにも空間に広がりを感じるものはありました。でもそれは自分の印象では単にふわっと広く感じるとかであることが多くて、大げさに言えばエンハンスでもかけられてごまかされたようなそんな感じがして好きになれず、そういう機器はすぐに手放していました。 ところが今回のは空間を感じながら従来より実体感があって、定位も明瞭になった。単にふわっと広いとは別物に思えます。 これまで使っていたパッシブフィルターが入ったままでデジチャンもバイパスモードなので位相に手を入れたわけでもない中で、この変化は予想以上で少しびっくりしています。 チャンネル独立&全行程HOT/COLD対等は市販品でやろうとしても完全な形のシステムにするにはなかなか困難であまり一般的とは言い難いけど、思ってた以上に意味があるということなんでしょうか・・ ただし、音質はとても良くなったけど、音色というか音楽としての魅力となるとまた別の話。 今の音をもってしても、もしかしたら15年以上も前のWADIA21+クレルKSA+ATC SCM100 で聴いていた頃が一番幸せを感じていたんじゃないかと思えたりもします。 亡くしたものを美化しているだけという可能性もありますが・・ とは言え、今鳴ってる音は拙宅では過去最も優秀な音が出ているのは間違いなく、それはやっぱり聴いていて気持ち良いし次々とあれこれ曲を聴いてみたくなるような幸せも感じます。もちろん自作という思い入れ加点もあると思います。 とりあえずしばらくはこのまま聴いて自分の耳にこの音を定着させようと思っています。。 といいますか、自分的には音質はもうこのままで十分なような・・ ブログの方では細かな製作日記を付けているんですが、その3回分ぐらいを1回にまとめてしまったのでとても長くなってしまいました。 ご容赦ください。
この記事へのレス(11)
ATC 好きが講じてSCM50を自作してしまいました。 その後も自作は続き デジチャン、プリ、パワーアンプからオーディオボード、音響ツールに至るまで自作になってしまいました。 もはや完成品を買うということを忘れたのか?ってぐらいです・・・ http://guri2525.blog.fc2.com/ で細かな製作日記つけてます。