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オーディオに興味を持ってからいつの間にか35年。 波はありましたが、細々と続けています。 この趣味って奥が深くて本当に面白いですね。 <現有システム> CDプレイヤー:PRIMARE CD…

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yohine邸訪問記

少し前の話ですが、先日、yohineさんのご自宅にCENYAさんと一緒にお邪魔してきました。
yohineさん、といえば言わずと知れた「逢瀬」のエンジニアかつ代表です。

私は、オーディオという趣味は技術と感性の融合とそのバランスに魅力があると考えています。yohineさんの場合は、この両面に対して、ご自身の核となるものを大切にしながらも、かつ柔軟性も持ち併せているようなスタンスを感じています。発信力もお持ちなので、私としては、心から “オーディオ業界に対して個人で影響を与える力を持つ人の1人”だと考えています。

そもそもyohineさんに興味を持ったきっかけは、私が富山の実家に帰省したときに、たまたま訪れ、その音に驚いた、とあるマニアのご自宅をyohineさんも訪れていて、私の感じた印象とyohineさんが感じた印象がとても似ていたことにありました。その後、その方が当時使用していた自作スピーカーをyohineさんが譲り受けられたことに興味をもったのです(残念ながらそのスピーカーを再び聴くことはできませんでしたが)。

yohine邸におけるオフ会については膨大な量の情報が得られるものだと予想はしていました。しかし、技術的にも感性的にも同レベルの会話は不可能であることも分かっていたので、 “オフ会”というよりは“博物館”に訪れるような心づもりで訪ねることにしました。

私はどちらかといえばyohine邸の音そのものよりも、yohineさん本人の知識や展望やフィロソフィーに興味があったのです。個人でオーディオメーカーを立ち上げ、それなりの成功をおさめることは並大抵の能力ではできませんから。

というわけで色々お話させて頂きました。
“「逢瀬」立ち上げの経緯と技術的バックグラウンド”、“ルームアコースティックの考え方”、“スピノラマ指標”、“音造りの考え方”、“PCオーディオ”、“ハイエンドオーディオ”、“オーディオ業界の今後”など、非常に勉強になりました。
yohineさんの印象は私が事前に予想していたyohineさん像と寸分違わず、といった感じで、初対面から違和感がなく話せました。Yohineさんも私のことをファイルウェブ登録の前からご存知だったようで単純に嬉しかったです。

さて、システムの話です。
一般的に、オーディオメーカーの代表を務める方というのは、自身のシステムを晒さない、或いは晒したとしても、試行錯誤については隠す傾向があるようです。
それは、エンジニアの能力をミステリアスに演出することでカリスマ化し、そこに顧客をひきつけようとする戦略であるように思います。

yohineさんはそれとは全く異なるアプローチです。Blogでは、自システムを非常に詳細に、その構築過程における葛藤や失敗も含めて述べられています。このようなオーディオメーカーは他に存在せず、私はそのような姿勢を“真面目で誠実”と解釈したいです。

2世帯住宅を改装した、広く、造りの良いご自宅の、メインルームに案内して頂きました。



※Blogから拝借しました。この画像が現状に近いです。デザイン最優先にはできないこだわりも垣間見えます。

yohineさんのメインシステムは、スピノラマ指標に優れているメインスピーカー(KEF R5)にタワー型サブウーハー(Duntechの改造)を加えたスピーカーシステムを、6chデジタルチャンデバ付きDACで帯域分割し、Ncoreで駆動するセミマルチアンプシステムです。

【構成】
無対策なPC(トランスポート)
↓USB、ASIO
Antelope Audio OrionStudio
(DDC、マスタークロック、マルチエフェクター、AD/DA、マイクプリ)
↓SPDIF Coaxial
同軸>光変換基板
↓SPDIF Optical(5m長、AC含めてPCと電気的絶縁)
光>同軸変換基板
↓SPDIF Coaxial TempFlex 141-1701
AK4499マルチチャンネルDAC(3wayデジタルクロス、ディレイ、EQ、ボリューム)
↓低域(150Hz以下)
1200W ncoreパワーアンプ 200V/3000W電源
↓中華SPケーブル
Duntech 22cmウーファー*2

↓中低域(150Hz-400Hz)
1200W ncoreパワーアンプ 200V/3000W電源
↓中華SPケーブル
KEF R5 低域ユニット

↓中+高域(400Hz~)
500W ncoreパワーアンプ 200V/1200W電源
↓中華SPケーブル
KEF R5 同軸ユニット 内蔵ネットワーク

・DACのみAsukaクリーン電源とHighFidelityCableのCT2シグネチャー電源ケーブル
・SPケーブルが最短になるようにアンプをレイアウト>ケーブルへの投資の必要性減少
・フロントのコーナーにPSIのアクティブトラップ使用


このシステムの構造と考え方については、yohineさんのBlog に目を通して頂いた方が良いです。とても読みやすく分かりやすい内容ですので、おすすめです。

音…は、一言で表現すると“正統派”と感じました。Yohineさんと具体的に話したわけではなく、私の勝手な印象ですが、

・音響的に正しいとされていることを真面目に形にする。
・意味が分からないことや、理屈が納得できないものは使わない。
・デザインは重視するが、ネームバリュー等の付加価値は考慮しない。
・音質の良さは性能の高さにより保証され、それは必ずしも価格に依存するものではない。

以上のようなコンセプトで部屋も装置も丁寧に組み上げられたシステムです。
これは、現代のオーディオにおいて進むべき1つの方向性であるのですが、成功させるには偏見を排除した高い判断力が必要です。素晴らしいと思います。

私が聴いたソースは、こんな感じです。


・David Zinman「マーラー交響曲第7番」(第1楽章)
・Why not Clammbon!?「雨」(青葉市子)
・David Chesky「AREA31」(Concerto for Flute and Orchestra)
・クミコ「AURA」(白鳥の歌)
・Petit Baroque「ヘンデル:涙の流れるままに」

真面目なシステムなので、公表されている周波数特性そのままの、ワイドかつフラットで、各帯域のタイミングの揃った癖の少ない音です。もし普段聴いている音が派手気味な人は、yohine邸の音を最初は大人しく感じるかもしれません。ただ、すぐに慣れる筈です(私は1分かかりませんでした)。
音場は当然、後方展開です。立体感も十分。ソースによって真横方向からも音が聴こえます。
床が頑丈なこと、アクティブトラップの設置やタワー型サブウーハーのセッティング等々、各種対策のためか、あるいはNcoreやDACの使いこなし方か、中低域から下の帯域が重量感を伴ったエネルギー感十分のハイスピードな感触で、クラシックがとても快感でした。

以上のような特長があるので、結果としてオールラウンドにあらゆるソースをそつなく鳴らします。良く鳴らないソースがあるとしたら、単純にソースそのものが悪いのだと言い切ってしまえるシステムだとも言えます。

以前、バランス型システムと特化型システムの話を書きましたが、yohine邸は明らかにバランス型システムです。
従って、同じコンセプトでシステムを組むことも、同レベルの音を出すことも私には恐らく実現不可能です。ただ、非常に参考になりました。

そうそう、とても明るく気さくな奥様とのお話も楽しかったです。
オーディオと音楽の話が対等にできる奥様なんて、私には夢のよう…。この奥様の支えがあってこその「逢瀬」なのかなとも思いました。

今後のご活躍を楽しみにしています。
この度はお忙しいところ、ありがとうございました。

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※以下CENYAさんのコメント用画像です

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