眠り猫
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中学時代にクラシックにハマる ↓ 大学時代に偶然長岡鉄男氏の著作を読み、スピーカー自作にハマる ↓ 諸事情により一旦デスクトップオーディオに縮小 ↓ あまり音楽を聴かなくなり何年も経過 …

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大当たりだったGW その1 嘉屋翔太の爆演ブラームス

皆様、GWはいかがお過ごしでしたでしょうか。
コロナ禍の状況は相変わらず一進一退、とはいえなんとなく先行きが見えてきた感もあり、ちょっと遠出してみたり、何かしら我慢して控えていたことを再開させてみたという方も多いかと思います。

私は今年はいくつかコンサートに出かけてみましたが、幸いにして「大当たり」と言える演奏に出会うことができましたので、つらつら書いてみようと思います。

まずはその1つめ。

2022/5/8(日)
「オーケストラ・ノット 第2回演奏会 Brahms Program」
プログラム
ブラームス・プログラム
・ハイドンの主題による変奏曲
・ピアノ協奏曲第2番
・交響曲第4番

指揮:山上紘生
ピアノ独奏:嘉屋翔太
オーケストラ・ノット
@ティアラこうとう 大ホール



なんとなく「ブラームスのピアノ協奏曲を聴きたいな~」と思っていたときに偶然見つけたコンサートです。正直、あまり期待はしていませんでした。
というのも、ここのところ「若手ピアニスト+アマオケ」という組み合わせでピアノ協奏曲を3度ほど聴く機会があり、いずれも決して褒められたものではない演奏だったからです。

しかしながら、GW最終日に聴いたこのブラームスは、それはそれは物凄いシロモノでした。


まず先に、オケについて。
この「オーケストラ・ノット」、普通のアマチュアオーケストラかと思って期待していなかったのですが、1曲めの「ハイドン〜」の冒頭からアマオケらしからぬ音が出てきたので「おっ??!」となりました。
妙に上手い。それぞれのプレイヤーが自信を持って躊躇いなく弾いています。アマオケでよくある、フニャっとした腰砕けや、ニュアンス不足の単調な音、金管の目立つミスといったものが出ない。
こうなると、急にプログラムへの期待が高まります。
※後で調べてみたら、音大生や音楽業界人を集めたオケのようです。なるほど、納得です。

後半の交響曲とも共通して、オケは対向配置、ややテンポ早め、時にノンヴィブラートを志向している様子もあり、ブラームスらしい豊かな響きをさせつつも全体としてスッキリとした造形を保っているのはおそらく指揮者(若い!)の意向と思われました。
何かが突出しているわけではないですが、曲をバランス良く、過不足なく手堅くまとめています。驚くようなことは無い代わりに、「そうそう、この曲ってこうなんだよね~、いいねぇ~」と実に安心して曲に浸れる。
そして、この指揮者の手堅さがのちほと協奏曲でとても大きなメリットとして効いてきます。

次、ピアニストの嘉屋翔太について。
昨年11月に第10回フランツ・リスト国際ピアノコンクールで、1位なしの第2位(最高位)に入賞し、聴衆賞とサン゠サーンス最優秀演奏賞も受賞、東京音大に在籍、とのこと。
山上紘生/オーケストラ・ノット とは、過去に何度か共演しているようです。
※ちなみにリストコンクールは5年に1度の開催で、前回開催時(2016)の優勝者は阪田知樹です。


さて言うまでもなく、ブラームスのピアノ協奏曲は2曲とも名曲ですが、弾き手にとってはパワーとテクニックを長時間キープすることを要求される難曲です。そして、おそらく楽章ごとに曲想が大きく変わる第2番のほうが、ピアニストに要求されるものが大きく、より難易度が高いのかな、と想像しています。

この第2番を、コンクール覇者がどう弾くのか。

冒頭のホルンに掛け合ってピアノが入ってきた瞬間、これは良い演奏になりそうだ、という予感がします。
基本的にタッチが強靭で筋肉質な音でありながら、痩せたり縮こまった音・神経質な音ではなく、良い意味でブラームスらしい太さがある。スタインウェイのフルコン全体が実に伸び伸びと気持ちよく鳴り響いています。
そしてそのまま若手らしくストレートに演奏していくのか・・・と思いきや、なんと出てきた音楽は予想と真逆!ものすごい自己主張です。
オーケストラと同時にリズムを刻むような箇所こそ多少配慮していた風ですが、ソロに入れば自由自在、ベテランも真っ青の大胆な表現が頻発、19世紀のヴィルトゥオーゾはかくや、と思わせる大胆なテンポの変動、大見得を切るようなリタルダンド、まさにやりたいことをやり尽くしたような演奏!
こう書くと、勢いに乗って好き勝手に弾いているようにみえるのですが、おそらく裏側ではきちんと計算しているのでしょう、それだけやっているにも関わらず曲としては破綻していません。普通のピアニストなら怖くてできない、あるいは敢えて踏み切らないようなことを、若さと勢い、そして技術、表現力でそれはそれは見事に成立させてみせました。暗譜で。

そんな演奏なので、当然ながら曲が進むにつれてどんどん白熱していき、時にはオケが追いつかなくなりそうになるほど。しかしその崩壊手前、前述したように手堅く指揮者がフォローして持ち直すことで、ギリギリの競争ならぬ協奏が生まれます。
これぞまさにコンチェルト!
楽章が終わるごとに拍手喝采したくなるような、50分間手に汗を握り続ける稀有の爆演でした。いやはや、本当に凄かった。
再演の機会があれば絶対に聴きに行きたいです。

唯一残念だったのは、当日の観客が少なかったことです。あれは実に勿体無かった・・・!


興奮醒めやらず、Youtubeで他のピアニストの演奏を聴いて比較してみましたが、イメージ的に近かったのは、この3つでした。

G.ソコロフの昔のライブ
Grigory Sokolov plays Brahms Piano Concerto No.2 + Encores - Video 1987

サントリーホールでのユジャ・ワン
Yuja Wang: Brahms Piano Concerto No. 2 in B-flat major Op. 83

若き日のツィメルマン
J.BRAHMS:PIANO CONCERTO No.2 Op.83 KRYSTIAN ZIMERMAN,L.BERNSTEIN,WIENER PHILHARMONIKER



それにしても。第2番がこれなら、是非第1番のほうもレパートリーに加えてほしいです。
曲が曲だけに、もしかしたら今回の第2番を更に上回る演奏になる可能性すらあるので、大いに期待したいところです。

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elipsa

SONUS FABER

elipsa

¥2,625,000(税込)

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音を楽しむスピーカー

音を楽しむと書いて「音楽」ですが、それを体現したようなスピーカーです。
昔のSonus faber製品ほどの濃厚さは無いと思いますが、だからといって現代的なHi-Fi指向の無味無色でもなし。
やはり紛れもなくソナスの音であり、程よくバランスが取れた製品と思います。
抜けの良い、陽性の音です。
ソナス製品全般の特徴として弦楽器類の再生を得意としていますが、個人的には、初めて楽器本体の「木」の響きを感じることが出来たスピーカーです。

実物の幅広バッフルの見た目は、写真で見るよりもスリムな印象です。
両サイドの削り落としたようなカーブのデザインが効いています。

Elipsaの最も特徴的だと思うところは、形状もさることながら、リスニングポジションの自由度が非常に高いこと。
細かいことを言わなければ、スピーカーの真横~裏以外、部屋のどこからでもそれなりに聴けます。
普通のスピーカーだと違和感が強すぎて聴いていられないような場所からでも聴けてしまうので、最初はかなり戸惑いました。
例え片方のスピーカーの真ん前で床に座って聴いていても音に違和感がありません。
(そういう意味では、案外とモノラルスピーカーとしても使いやすいかもしれません。)

そしてどこで何を聴いていても常に楽しい!
Elipsaから出てくる明るく抜けの良い音は浸っているのが心地良くて仕方ないです。
合わせているアンプはニュートラルなタイプの音作りの製品なので、ヒストリカルな録音がそっけなく聴こえて楽しめなくなる懸念があったのですが、実際は問題ありませんでした。
これは嬉しい誤算でした。


最新のソナス製品を見るに、メーカーとして向かっていくものはHi-Fi方向のようです。
Elipsaは今年(2017)で生産終了ということですが、かつてのフラッグシップのSTRADIVARI Homageすら既にディスコンですから、おそらく今後はこういった製品を作ることはないのでしょう。
美しい見た目と響きを両立させた工芸品のような、個性的なスピーカーを他メーカーで見つけることはなかなか難しい、という現状を鑑みるに、一消費者としては誠に残念です。

【SPEC】●型式:3ウェイバスレフ フロア型システム ●ユニット:軽量アルミマグネシウム合金コーン260mmウーファー、150mm新開発ミッドレンジドライバー、デフューザーつき25mm口径リングラジエーター ●周波数特性:35Hz〜35kHz ●インピーダンス:4Ω ●出力音圧レベル:91dB(2.83V/1m) ●クロスオーバー:250Hz/2.3kHz ●外形寸法:550W×1250H×455Dmm ●質量:48kg

マイルーム

試行錯誤中
試行錯誤中
借家(戸建) / 専用室 / オーディオルーム / ~8畳 / 防音なし / スクリーンなし / ~2ch

プレーヤー:PC+Foobar2000 DAC:Nuprime DAC-10 パワーアンプ:Nuprime ST-10 /Ming da ASC-82MNB 併用 スピーカー:Sonus faber Elipsa → Stradivari Homage へ変更

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