以前、ある方からウイルソンのSPはスコーカーが逆相だと書き込みがありました。今もたまに見かけます。System7なら高域から正・逆・正だと。中域が逆相とは考えにくいのでネットワークの遅れが絡んでいるのではと、その時はちょっと考えたのですが、、米国は逆相盤が主流と知っていたので、そうだ、ひっくり返って、逆・正・逆になると、、それならあり得ますね。
左右のSPとも同じ逆・正・逆なら、そして、同じスピードであれば位相差は生じません。むしろ、逆・正・逆はウイルソンの細やかな音場表現が感じられます。それは高域と低域が逆相で後ろへ引っ込むことで正相の中域にある美しいボーカルやソロ演奏が前に出て、あたかもスポットライトに当たるような雰囲気を醸し出すのです。
他方、マルチchではすべて正相のB&WやKEFなどが重宝されます。これはSP間で帯域別に正相・逆相の間で打ち消し合いを防ぐのを重視しているためです。2chの当方から見ればすべて正相というのはすべての音にスポットライトが当たって、肝心のボーカルもソロも音の群に沈んで目立たなくなって、単にたくさんの音が出ているだけに感じてしまいます。ということで僕は2chしかしないのです。