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ベルイマン
ベルイマン
2022/2/17 予定 ①調音材の左右のバランスの仕上げを先送りにしていたが、いったん完結させる。また②床の悪い音を出している箇所に皮か布を設置する。③リアをセッティングをやり直す。物理的設置とプリ…

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豊かなオーディオ

オーディオ的な豊かさを得るのに光学円盤を回すことしかしない私は、クラシック音楽はSACDが良いと思っている。私のシステムに合うのはBlu-rayでもない。Blu-rayやUHDの音楽ソフトは大部分は映像が付いており、映像系を全てオフにする設定ができるので、そのようなピュアな再生をしても、再生音は鈍い。純粋なBlu-rayオーディオはずっと良いが、作品が少ない。やはりリマスターではなく、新しいDSD録音のSACDが1番私のシステムに合う。無論、サラウンドか2chかの話ではない。サラウンドか2chかに頓着しないならば、SACDに限定しても、クラシックに関しては選択肢は悪くない。


何かのレスで、ベルウッド氏がヴァレーズ(1883-1965)の『イオニザシオン』を教えてくれた。ブーレーズのディスクを紹介してくれたと思う。グラモフォンのCDを見つけた。買わなかった。マルチサラウンドミックスでなかったから。マリス・ヤンソンス&バイエルン放送交響楽団がECサイトの買い物かごに入ったままになっていたのをたまたま見つけて購入した。マルチサラウンドの入ったSACDを見つけたら、それを買おうと思ったまま放置していたのだった。つい数日前に届いたCDを聴いた。半信半疑ではあった。

このディスクはベルリオーズの『幻想交響曲』とカップリングされたただのCD。

『幻想交響曲』は約51分、『イオニザシオン』は6分半、都合1時間ほど聴き通した。実に面白いのである。いや、それ以上にCDの音に不満がないのだ。

『幻想交響曲』は普段RCOのガッティ指揮のものを聴いている。ガッティ&ロイヤルコンセルトヘボウは、私のシステムではヤンソンス&RCOよりも音質が良い。ヤンソンスがRCOと幸福な関係を築いていたのはSACDの最初の全盛期で、ガッティはその時から10年くらいのズレでやって来ては、文字通りcome & goする。その短い期間に生き急ぐようにディスクを発表する。白眉は、映像付きでしか残らなかった『春の祭典』ではなく、若い番号のもので途絶してしまったマーラーの交響曲チクルスだろう。ドラマチックで圧倒的なアーティキュレーションの指揮ぶりに、同時代に客演したヤンソンスの録音が不明瞭なものに思えてしまうほどなのだ。それでガッティの『幻想交響曲』であるが、ヴァイオリンの数を減らし、クリアーで籠らない描出を目指したようだ。だからオーディオ的再生音としては、美徳を美徳で磨きあげたようなものとなるはずである。

BRKのマリス・ヤンソンス指揮によるSACDは、私の聴いた範囲では、サン・ピエトロで挙行された第九ライブ、しかもその終楽章以外には心を動かされたことはない。しかし、この普通のCDの『幻想交響曲』の2楽章「舞踏会」を初めて悟ったような気になる。ガッティよりも厚い弦楽を鮮やかに楽想を表現する。例の「断頭台への行進」も死神のエクセキューショナーがカタカタ笑っているのか、断頭台で去勢された生首が転がる音なのか、圧倒的なリアリティーである。

本命だったヴァレーズの『イオニザシオン』も、ピンクフロイドのSACDマルチサラウンドばりに、ぐぐっとドラムの打撃の音像が高くつく。

SACDやらサラウンドのことは忘れさせてくれる非常に豊かなCDである。CDとかSACDとかいう客観的な基準を豊かさは超えるものだというのは当たり前だと人は言うかもしれないが、だとするとシステムの変化はどこに向かうべきなのか?



もう一枚紹介しておこう。クイケンファミリーのモーツァルト・ピアノ協奏曲11〜13番で、モーツァルト自身による室内学編曲版。マリー・クイケンが11、ヴェロニカ・クイケンが12と13でフォルテピアノ、ジキスヴァルト・クイケンが1st、サラ・クイケンが2ndヴァイオリン、他にヴィオラとコントラバスの1曲あたり5人による演奏だが、とても豊かな演奏で、8人くらいは音を出してそうな充実の音場である。通奏低音がコントラバス1本には思えないのだが、といって音像が曖昧ということもない。豊かに音楽の愉悦が部屋を満たしている。



こちらはハイブリッドSACDで、普通のCDとSACD2chとマルチサラウンドの3種類が入っているが、私はマルチサラウンドしか聴いていない。モーツァルトの愉悦をたっぷりと収録している高度な録音。このディスクのブックレットには40Hz以下を再現できるサブウーファーはこのレコーディングから最大限の恩恵を取り出しうるとしている。ラプティットバンドのビオールはかなり迫力があって楽しいが、もっと楽しくなるというのだろうか?それとも40Hz超が良くなるというのか、逆にね。まあそうなのかもしれないが、そんなことばかり言っている人の大半が、セッティングも清掃も知らない人たちで、そもそもそんな判別がつくようなシステムにも思えないんだなあ、金はかかっているのかもしれないが。実際に使用しているシステムを聴いてみても、サブウーファーの恩恵について言われているほどのサウンドを実体験したことがない。

豊かさとは何が約束するものなのだろうか。マニュアル通りにやることだ。間違いない。が、まともな思考ができるならば、すぐさま気づくだろう、この世のどこにもマニュアル通りが実在していないと。突きつめるならば、録音スタジオにすらないだろう。豊かさを何が約束するのか?

たしかに、オーディオの豊かな恩恵は、自分が愉しければそれで良いというような主張をする人は多い。奇妙なことに、こうしたことをオーディオに関して主張する人々に、生物学的解剖学的な思い込みを騙る人が多いように思えるのは、これまた一層の謎である。生物学的解剖学的な心理学とは、いかにもご都合主義のキマイラに思えるのだ。ナチスのやった人体測定学みたいなものだろう。

最低限、図と地の関係は崩さないことが重要ではあろうな。速く走るのに代謝と筋組織のことを知るのは役に立つのは認めるが、座学は走ることを代用しないし、主従の関係は明白である。そういうことを誤魔化しているから、聴いて、観ての体験の実質が枯渇しているのではないかと思う。都内某所のシステムで音楽を金を払って聴いたのだが、まったく苛立たしいものであった。まあ、これはまたにしよう。

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DLA-V7

JVC

DLA-V7

¥1,050,000(税込)

発売:2018年10月下旬

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V7とX990RAの比較試聴

JVCのプロジェクター、V7とX990RAを比較してきました。

X990RAはパナソニックのUB9000のカラープロファイルを搭載したアバックオリジナル仕様であるが、他はX990Rと変わらない。

たぶん100インチくらいのゲイン1前後のマット系のスクリーンを2つ出してもらい、いちいちシークエンスを戻してもらいながら比較した。多くはPioneerのLX800で再生。

試聴に使ったソフトは、

①アラン・レネ監督『去年マリエンバートで』(1961)の最新4K デジタルリマスター版ではなく、一つ前のBlu-ray版



②キェシロフスキ監督『ふたりのベロニカ』(1991)のBlu-ray版



③ソクーロフ監督『ファウスト』(2011)のBlu-ray版



要するに2K映像を比較試聴したのだが、これは自分のフィルモグラフィでは、4kなどほとんどなく、実際一本も所有していないし、おそらく劇的なフィルムの修復技術が確立しない限り当分は4kソフトが増えないであろうから、まず2kまでをどこまで美しく写せるのかが自分には重要なため。


比較試聴

①はモノクロ。X990RAはフィルムグレインが強く出て、少し見にくい。アイリスを絞りきっていない状態だったからか、青みがかかった映像。自分の知っている色味ではなかったが、なかなか。他方で、V7ははるかに滑らかな画面。色は驚いたことにベージュのように黄ばんでいる。これは『去年マリエンバートで』の色味ではない。


②X990RAは、タイトルバックのLA DOUBLE VIE DE VERONIQUEの文字、フラッシュバックの想い出の質感、イレーヌ・ジャコブの清廉な肢体を包む緑の靄、とても美しい。特にこの映画はキェシロフスキお得意のレンズを彩色したり、アナモルフィックレンズを用いて、球体から世界を覗き込んでいるような浮遊感が重要なのだが、X990RAはその微妙な質感をしっかりだしていた。他方で、V7は画面が滑らかなのは変わらず。ほとんど壁と天井しか写らない『マリエンバート』の冒頭では顕在化しなかったのだが、『ベロニカ』では人物からリアリティが感じられない。映画内世界に映画の人物たちが着地していないのである。


③X990RAは、かなり妖しく不気味な映画でアウラのようにスモークが立ち込める中に、蕾のようなマルガレータの美に焦点が当てられるかが勝負の映画で、なかなかよくやったと思う。悪魔にまとわりつかれた夢幻の中でマルガレータを犯すシークエンスは、プロジェクター派には申し訳ないが、やはり有機ELの勝ちだと思う。他方で、V7の方は、周辺的なものより中心が、止まっているものより動くものが、ペラペラの作り物で、夢うつつの芸術が、学生の卒業制作のような次元に見えてくる。


コンクルージョン

X990RAはV7よりだいぶ安く買えるようである。2Kまでをちゃんと観たい人たち、大方のAVファイルではなく、シネフィルたち、には非常に簡単で自明な判断である。私はV7を買うつもりで試聴に臨んだので、この結果はちょっと驚きである。

【SPEC】●表示デバイス:0.69型ネイティブ4K「D-ILA」デバイス(4,096×2,160)×3 ●表示解像度:4,096×2,160 ●明るさ:1,900lm ●コントラスト比:80,000:1(ネイティブ) ●消費電力:400W(待機時1.5W) ●外形寸法:500W×234H×495Dmm ●質量:19.8kg

マイルーム

マイシアター『象牙の塔』
マイシアター『象牙の塔』
持ち家(戸建) / 専用室 / オーディオ・シアター兼用ルーム / ~12畳 / 防音あり / スクリーン~120型 / ~4ch

私のシアターは、ずばり、「象牙の塔」‛la Tour d'ivore'と言います。 縦5438 x 横3593 x 高3329mmの約11畳の縦長。スピーカー4本、ユニバーサルプレイヤー、AVプリ、ステレオパワーアンプ2台、プロジェクターとスクリーンがベース機器。 ①両サイドの対称性 左右の対称性など、現実には100%の達成は無理だから、可能な限り対称性を追求しておけば、…

所有製品

  • その他アクセサリー SPEC RSP-AZ1
  • オーディオボード ACOUSTIC REVIVE RAF-48
  • その他アクセサリー ACOUSTIC REVIVE RLT-1
  • その他アクセサリー ACOUSTIC REVIVE RR-777
  • その他アクセサリー ACOUSTIC REVIVE RUT-1
  • BDプレーヤー PIONEER UDP-LX800
  • ヘッドホン AUDIO-TECHNICA ATH-A2000Z
  • D-ILAプロジェクター JVC DLA-X990R
  • パワーアンプ ALLION S-200II
  • パワーアンプ ALLION S-200
  • AVアンプ MARANTZ AV8805
  • スピーカーシステム FOCAL SOPRA N°2