ベルイマン
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2021/5/29 AURO氏が来訪してくれた。ピアノは喜んでいた様子。オケでは自動補正なしの荒々しい再生に違和感を感じていたのかも。また、低音の風を感じないと。今は確認できないが、2日前までは確かに…

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映画『ゼロ・ダーク・サーティ』

皆さん、こんばんは。



キャスリン・ビグロー監督『ゼロ・ダーク・サーティ』(2012)を久しぶりに見返してみました。これまで本作に加えて、以下を観たことがあります。どれも面白いです。テレビで映画を観ていた人たちは『ハートブルー』が好きだという人も沢山いることでしょう。

『ニア・ダーク』(1987)
『ハートブルー』(1991)
『ストレンジ・デイズ』(1995)
『K-19』(2002)
『ハート・ロッカー』(2009)

まだ『デトロイト』(2017)は観ていないです。また、メキシコの麻薬戦争を扱ったマシュー・ハイネマン監督『カルテル・ランド」(2015)は、キャサリン・ビグローが製作総指揮を務めていたようです。このドキュメンタリーはマシュー・ハイネマン自身が麻薬カルテルに入っていき、しまいには山中の暗闇での麻薬の密造現場でカメラを回す、といったかなり緊迫した内容を含みます。マシュー・ハイネマンは次作の『ラッカは静かに虐殺されている』がだいぶ賞を取ったようですが、キャサリン・ビグローが監修した『カルテル・ランド』はドキュメンタリー映画として考えると、より優れていると思います。ラッカともども命懸けの撮影であったのでしょうが、キャサリン・ビグローが製作に携わった効果はかなり大きかったのかもしれません。この『カルテル・ランド』も含めるならば、ビグローのフィルモグラフィーの中で、これが私の一押しの作品になります。次点は『ストレンジ・デイズ』としておきましょう。


さて、CIAの対アルカイダ作戦を主題とする本作『ゼロ・ダーク・サーティ』はBlu-rayを4ch出力で試聴しました。リアスピーカーからは、空間情報と思われるノイズに似た音が多量に出ており、緊迫感を煽ります。立派な役者が揃っており、セリフも圧力を感じます。ほとんどの音はフロントから出ているのには驚きました。視聴ルーム全体に不穏さが溢れていたからです。暗視スコープによる緑色の闇の中の戦闘で、銃撃音や扉を爆破する音が凄まじく、これ以上大きくできないくらいのボリュームで充実の158分を観ると、相当に疲れます。それは映画的楽しさなのですが。

セリフもだいぶ大きな音で収録されているようで、ボリュームをさらに上げると声の出力が破綻しますね。そこまで上げる必要は多くの人にとってはないわけでしょうが、空間的情報を除く殆どの音声情報がフロントから出力され、人物たちは静かな反響のない空間よりも、尋問部屋やパキスタンの雑踏等でアクションしながらがんがん話すので、相当にフロントへの負荷は高いわけです。繰り返しますが、銃撃や爆破の音がとんでもない音量で、心理的には部屋が壊れそうなくらいに聴こえるところから、さらに音量を上げるとセリフががさがさしてくるということです。なお兵器はネイビーシールズが実際に使用しているものにして、リアリティに拘ったとキャサリン・ビグローはメイキングで語っています。

映画の最後で、ジェシカ・チャスティン演じるマヤを、たった1人だけ大きな輸送機に乗せて、パイロットに問わせるわけです。「どこに行きたい?」と。マヤは答えられません。戦争映画の最後で時に示される空虚さです。ありきたりというわけでもないが、稀に見るというほどのものでもない、空虚、でおしまい。

この空虚。ヴィム・ヴェンダースという監督はご存知でしょうか。『ベルリン・天使の詩』(1987)等の大御所のドイツ人監督ですが、彼が『ランド・オブ・プレンティ』(2004)という作品を撮っています。『ゼロダークサーティー』はパキスタンが主な舞台ですが、こちらは911後のアメリカはLAが舞台です。この映画の主題は『ゼロダークサーティ』が最後に示した、空虚さ、です。「豊かな国」という意味のタイトルは非常にアイロニカルなわけです。ずっと若い頃の、透明感が堪らないミシェル・ウィリアムズが、豊かで空虚な国を彷徨います。ヴェンダースらしさをしっかりと味わえる佳作です。こちらもお勧めいたします。

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DLA-V7

JVC

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発売:2018年10月下旬

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V7とX990RAの比較試聴

JVCのプロジェクター、V7とX990RAを比較してきました。

X990RAはパナソニックのUB9000のカラープロファイルを搭載したアバックオリジナル仕様であるが、他はX990Rと変わらない。

たぶん100インチくらいのゲイン1前後のマット系のスクリーンを2つ出してもらい、いちいちシークエンスを戻してもらいながら比較した。多くはPioneerのLX800で再生。

試聴に使ったソフトは、

①アラン・レネ監督『去年マリエンバートで』(1961)の最新4K デジタルリマスター版ではなく、一つ前のBlu-ray版



②キェシロフスキ監督『ふたりのベロニカ』(1991)のBlu-ray版



③ソクーロフ監督『ファウスト』(2011)のBlu-ray版



要するに2K映像を比較試聴したのだが、これは自分のフィルモグラフィでは、4kなどほとんどなく、実際一本も所有していないし、おそらく劇的なフィルムの修復技術が確立しない限り当分は4kソフトが増えないであろうから、まず2kまでをどこまで美しく写せるのかが自分には重要なため。


比較試聴

①はモノクロ。X990RAはフィルムグレインが強く出て、少し見にくい。アイリスを絞りきっていない状態だったからか、青みがかかった映像。自分の知っている色味ではなかったが、なかなか。他方で、V7ははるかに滑らかな画面。色は驚いたことにベージュのように黄ばんでいる。これは『去年マリエンバートで』の色味ではない。


②X990RAは、タイトルバックのLA DOUBLE VIE DE VERONIQUEの文字、フラッシュバックの想い出の質感、イレーヌ・ジャコブの清廉な肢体を包む緑の靄、とても美しい。特にこの映画はキェシロフスキお得意のレンズを彩色したり、アナモルフィックレンズを用いて、球体から世界を覗き込んでいるような浮遊感が重要なのだが、X990RAはその微妙な質感をしっかりだしていた。他方で、V7は画面が滑らかなのは変わらず。ほとんど壁と天井しか写らない『マリエンバート』の冒頭では顕在化しなかったのだが、『ベロニカ』では人物からリアリティが感じられない。映画内世界に映画の人物たちが着地していないのである。


③X990RAは、かなり妖しく不気味な映画でアウラのようにスモークが立ち込める中に、蕾のようなマルガレータの美に焦点が当てられるかが勝負の映画で、なかなかよくやったと思う。悪魔にまとわりつかれた夢幻の中でマルガレータを犯すシークエンスは、プロジェクター派には申し訳ないが、やはり有機ELの勝ちだと思う。他方で、V7の方は、周辺的なものより中心が、止まっているものより動くものが、ペラペラの作り物で、夢うつつの芸術が、学生の卒業制作のような次元に見えてくる。


コンクルージョン

X990RAはV7よりだいぶ安く買えるようである。2Kまでをちゃんと観たい人たち、大方のAVファイルではなく、シネフィルたち、には非常に簡単で自明な判断である。私はV7を買うつもりで試聴に臨んだので、この結果はちょっと驚きである。

【SPEC】●表示デバイス:0.69型ネイティブ4K「D-ILA」デバイス(4,096×2,160)×3 ●表示解像度:4,096×2,160 ●明るさ:1,900lm ●コントラスト比:80,000:1(ネイティブ) ●消費電力:400W(待機時1.5W) ●外形寸法:500W×234H×495Dmm ●質量:19.8kg

マイルーム

マイシアター『象牙の塔』
マイシアター『象牙の塔』
持ち家(戸建) / 専用室 / オーディオルーム / ~12畳 / 防音あり / スクリーン~120型 / ~4ch

私のシアターは、ずばり、「象牙の塔」‛la Tour d'ivore'と言います。 縦5438 x 横3618 x 高3400mmの約11畳の縦長。スピーカー4本、ユニバーサルプレイヤー、AVプリ、ステレオパワーアンプ2台、プロジェクターとスクリーンがベース機器。 ①両サイドの対称性 左右の対称性など、現実には100%の達成は無理だから、可能な限り対称性を追求しておけば、…

所有製品

  • その他アクセサリー SPEC RSP-AZ1
  • オーディオボード ACOUSTIC REVIVE RAF-48
  • その他アクセサリー ACOUSTIC REVIVE RLT-1
  • その他アクセサリー ACOUSTIC REVIVE RR-777
  • その他アクセサリー ACOUSTIC REVIVE RUT-1
  • BDプレーヤー PIONEER UDP-LX800
  • ヘッドホン AUDIO-TECHNICA ATH-A2000Z
  • D-ILAプロジェクター JVC DLA-X990R
  • パワーアンプ ALLION S-200II
  • パワーアンプ ALLION S-200
  • AVアンプ MARANTZ AV8805
  • スピーカーシステム FOCAL SOPRA N°2