“DIVE INTO DIRECT SOUND”と題したシリーズで8話まで日記を書いたのですが、新しいステージを迎えることになり、タイトルを変えました。これからは『リコンステラスィオーン』シリーズです。constellationというのは夜空の星座のことですが、そこに’re’をつけて、「星座を再配置する」というつもりで、リ•コンステラスィオーンとしました。
②X990RAは、タイトルバックのLA DOUBLE VIE DE VERONIQUEの文字、フラッシュバックの想い出の質感、イレーヌ・ジャコブの清廉な肢体を包む緑の靄、とても美しい。特にこの映画はキェシロフスキお得意のレンズを彩色したり、アナモルフィックレンズを用いて、球体から世界を覗き込んでいるような浮遊感が重要なのだが、X990RAはその微妙な質感をしっかりだしていた。他方で、V7は画面が滑らかなのは変わらず。ほとんど壁と天井しか写らない『マリエンバート』の冒頭では顕在化しなかったのだが、『ベロニカ』では人物からリアリティが感じられない。映画内世界に映画の人物たちが着地していないのである。
私のシアターは、ずばり、「象牙の塔」‛la Tour d'ivore'と言います。
縦5438 x 横3593 x 高3329mmの約11畳の縦長。スピーカー4本、ユニバーサルプレイヤー、AVプリ、ステレオパワーアンプ2台、プロジェクターとスクリーンがベース機器。
①両サイドの対称性
左右の対称性など、現実には100%の達成は無理だから、可能な限り対称性を追求しておけば、…