DENON
DCD-SX11
¥378,000(税込)
発売:2015年10月中旬
今さらながらDCD-SX11を購入
2002年発売のDenon DCD-1650SRがそろそろ寿命という感じになってきて,ストリーミングの時代だから,もうCDプレーヤーは無しにするかとも思ったのですが,やっぱり,あった方がいいなと思い直し,予算20万円台ということで物色し始めました.今の時代を考え,SACDもしくはMQA-CDが聞けることを条件としました.
Phile Web TVの動画は,参考にしました(Marantzの音の味付けは,私の好みではないので,最初から除外)が,いかんせん,録音状態が悪すぎです.とりあえず,聞いた感じで,Technics SL-G700,Triode TRV-CD6SE, Denon DCD-A110あたりを候補として,御用達のシマムセンに駆け込みました.トライオードの試聴機はなく,また説明から,どうも自分好みではなさそうだということで,TechnicsかDenonかということにしようかと思いました.
ところが,同じ棚にDenon DCD-SX11も置いてあったのです.そして,3機を聞き比べてみました.その時点で,DCD-A110とDCD-SX11の音の違いに愕然.A110は,いわゆるDenonらしい音で,それを値段相応によくした感じ.しかし,SX11は,あまりDenonらしくなく,弦の低音が団子にならないなど,明らかに解像度に違いが感じられました.また,音の艶感も違っていて,木管の音が明らかによいのです.それは,Technicsと比べても上だなと思いました.なお,音の好みで言えば,SL-G700 > DCD-A110と思いました.しかし,SL-G700とSX11では,およそ10万円ほどの実売価格の違いはある.また,SX11は,MQA-CDには対応していない.ということで,SX11かSL-G700でもうしばらく悩むことにしました.
Phile Web TVで使われていたのと同じサンサーンスの「オルガン」のSACDと,以前から持っていて馴染みのあるデュトワの「オルガン」のSACD版を新たに手に入れて,再びシマムセンに.そして,SX11とSL-G700の聞き比べを改めてしてみました.
SX11に,改めて軍配を上げました.第2楽章後半(オルガン強奏部分)ですが,SX11は,両端に弦,中央にオルガン,といった分離と定位がしっかりしていて,値段だけの違いはあると感じざるを得ませんでした.
たとえば,この10万円ほどの差を,ケーブル類で補えるかと自問し,店員のOさんにも尋ねてみましたが,それは無理だろうということで意見は一致しました.
ということで,2015年発売,そして,今年2月に価格改定があって価格は上がっているという点を置いても,音そのもののよさという,こういう買い物をするときの原点に返れば,SX11しかないなと考えて,これにしました.
予算オーバーではありましたが,これでよかったのかなと,かなり満足しています.
ちなみに,逸品館の清原さんの評価がイマイチなのはもちろん知っていますが,私の耳には,弦の分離も悪くはなかったですよ.
【SPEC】●再生周波数特性:2Hz〜50kHz(-3dB) ●S/N比:120dB ●ダイナミックレンジ:114dB ●高調波歪率:0.0006%(1kHz) ●ワウ・フラッター:測定限界以下 ●出力レベル:2.0V(10kΩ) ●入出力端子:アナログ音声出力…バランス×1、アンバランス×1/デジタル音声出力…同軸デジタル×1、光デジタル×1/デジタル音声入力…USB×2、同軸デジタル×1、光デジタル×1 ●消費電力:31W(待機時0.1W以下) ●外形寸法:434W×137H×404Dmm ●質量:21.4kg