YAMAHA
Soavo-2
¥126,000(税込)
発売:2007年3月上旬
基本的にはモニター調。ただし歌ものになると一変!!
以前の日記でも書きましたが、Soavo-2が当たったのでそのレポートを書きます。
Soavo-2とはまったく性格が違うスピーカーですが比較用として現在使用しているONKYO D-77FRXを用いました。
次に試聴ディスクを紹介しておきます。
❶:『ワルツ・フォー・デビー』,ビル・エヴァンス・トリオ,ユニバーサルミュージック,UCCO-5001,1-2
❷:『ベートーヴェン:交響曲第5番“運命”/ベートーヴェン:交響曲第7番』,カルロス・クライバー/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団,ユニバーサルミュージック,UCCG-9701
❸:『シューマン:交響曲第4番/ムソルグスキー:展覧会の絵(ラヴェル編曲版),ドヴォルザーク:スラブ舞曲 第8番』,セルジュ・チェリビダッケ/ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団,キングインターナショナル,ALT140,トラック5/18-19
❹:『シューベルト:ピアノ五重奏曲“ます”/シューベルト:弦楽四重奏曲第14番“死と乙女”』,ウィーン・ハイドン・トリオ他1-5/フェルメール四重奏曲6-9,ワーナーミュージック・ジャパン,WPCS-21065
❺:『マイ・フーリッシュ・ハート』,レナート・セラーニ・トリオ,ヴィーナスレコード,VHCD-1001,1/3
❻:『The Golden Oldies』,福山雅治,ユニバーサルミュージック,UUCH-1055,1-2/16
❼:『I ♥ U』,MR.CHILDREN,トイズファクトリー,TFCC-86200,5/8
❽:『camomile Best Audio』,藤田恵美,ポニーキャニオン,PCCA-60019
以上の8枚での試聴を行いました。
それでは試聴レポートに移ります。なお、今回の試聴はフロントカバーとポートプラグを外した状態で聴きました。
まず一聴して驚いたのが中高域の透明度の高さです。これは試聴したディスク全般に言えます。透明度が高いおかげで見通しがよく楽器の配置がよく確認できます。ただ、中域の湿度感のようなものはD-77FRXと比べると少なく感じました。
❸・❹・❺ではすばらしくリアルな音場を感じる事ができました。音の左右への広がりは少なく感じますが、演奏の奥行き感がものすごくよく出るスピーカーだと思います。特に❸『プロムナード』の冒頭のトランペットが、部屋の右奥の方に定位しすばらしいです。今までよりも1.5倍くらい奥行きが出ています。❹・❺ではそこに人がいて演奏している雰囲気まで伝わってきます。スピーカーが存在を消しているので、「演奏の邪魔だからそこのスピーカーをどかして」という気持ちになった。なお、❸の『バーバ・ヤーガの小屋/キエフの大門』に関しては、オーケストラの迫力と言った点ではやはりD-77FRXに分がありました。しかしながら、それは大きめの音量で聴いた時であって、中程度の音量で聞いているぶんには、見通しの良さなどからSoavo-2の方が良いと思う。
最後に❻・❼・❽を聞きました。❻・❽は聴いた瞬間に本気で目の前に本人がいて歌ってくれているのではないかと思いました。声にとても潤いがあり、口は大きくならい。それまでは客観的な立場で音楽を鳴らしているように聞こえ、もう少しだけ感情が表現してくれるとすばらしいと思うところがありましたが、歌ものになったとたんにアーティストのほんの些細な心の迷いが感じられ、一発録りした曲ではエンジニアが調整をしている事までわかってきます。❼のような決して高音質版ではないディスクになると、悪い部分をしっかりと表現するようです。
長々と書いたので最後にまとめという事でジャンル別に、星5を満点として点数をつけておきます。
<クラシック>
(オーケストラ)・・⇒★★
※大きな音量で聴かないなら★★★★
(室内楽)・・・・・⇒★★★★
<ジャズ>・・・・・⇒★★★☆
※もう少し粘りと言うか、音に湿度のようなものがあればよかった。
<歌もの>・・・・・⇒★★★★★★
※録音が悪いとしっかりと粗を表現する。

【SPEC】●型式:2ウェイ バスレフ型 ●スピーカーユニット:ウーファー 16cmコーンタイプ、トゥイーター 3cmアルミドームタイプ ●再生周波数帯域:45Hz-50kHz(-10dB)〜100kHz(-30dB) ●インピーダンス:6Ω ●許容入力:30W ●最大入力:120W ●出力音圧レベル:88dB/2.83V,1m ●クロスオーバー周波数:3kHz ●入力端子:バナナプラグ対応ネジ式 ●外形寸法:220W×380H×353Dmm ●質量:9.7kg ●仕上げ:リアルウッドウレタン仕上げ