日記
貴重な生音体験
2012年10月02日
オーディオにおいて生音に触れることは貴重な体験ですよね?私も年中とまではいきませんが、時たまコンサートや小規模な演奏会に行ったりします。しかし、今回はそういった普通の演奏会に行くより、もっと良い体験をすることができました。
といっても元々は演奏会に行くつもりではなく、地元で行われているイベントのボランティアに参加したのですが、そのイベントの一つにシャンソンの演奏会がありました。当初はボランティアとして会場セッティングやお客さんの案内等の仕事をするはずだったのですが、学生時代にPAのアルバイトをしていたためPAのセッティングをやって欲しいと頼まれてPAをやることに・・・。
演奏スタイルはフルート、クラシックギター、バンドネオン、コントラバスにボーカルで、ギターとボーカルは簡易的なPAシステムを通します。会場は木造建築の日本間で天井はそこそこ高かったです。

これが演奏会場。ここにステージを作ったのですが、主催者が
「ステージがかっこ悪い。」
と言い出して、ステージ上に赤いカーペットをひくことに。このカーペットが曲者で音のハリが減ってしまいます。ただし、部屋の残響がボーカルと合っていたのか、ボーカルは温かみのある音色で結構好みでした。

演奏がとても上手かったおかげで、お客さんは満足してくれたみたいで一安心。しかし、無事終ったかと思えば今度は2時間後に別会場でもう一度演奏会を行うとのこと。またそこでは機材セットとリハ混ぜて30分しか時間がないと・・・。
次の演奏会場は小さな映画館のようなところで、部屋はすごくデッド。その代わりステージはコンクリートの上を板張りにしたようなので、ステージ自体の響きはとてもクリアー。特にコントラバスは音のハリと音階が明確になり、最初の会場とはまるで違います。しかし、今回の編成と機材に対して部屋が広すぎるのとデッドなため、バンドのグルーヴ間がいま一つでません。さらにフルートの音は伸びやかさにかけてしまい、いま一つ魅力がでませんでした。
まあ、この会場でも演奏家の腕のおかげでお客さんには十分満足してもらえたようでしたが、個人的にはもう少し音を煮詰めたかったです。
最後にイベントが終了した後、フルートの演奏家の方が廊下で軽く演奏をしていたのですが、この音はとても魅力的。コンクリートの建物で天井が高いので残響時間が長くフルートの音色が館内に響き渡ります。その音は伸びやかで音色も澄んでとても美しいものでした。
イベントを通して、まったく違う2つの部屋で全く同じ演奏家の音を聞き比べることができました。部屋による音の違いはある程度は把握していたつもりですが、こうやって連続して聞き比べると思っていた以上に部屋によって変わってきます。その影響度はオーディオよりもはるかに大きいこともわかりました。また、最後に聞いたフルートの音色を聴くと、まだまだオーディオでは再現できていないものがあるんだなと実感しました。
レス一覧
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貴重な体験をされましたね。同じバンドで違う会場で2連ちゃん。
私がよく行くホール(サロン?)は音響があまりよくないんです(苦笑)
でも便利な場所なのでよく行くんですけど。見た目のおもしろさで作っ
てしまったようです。
by青いコゴミ at2012-10-02 16:11
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青いコゴミさん
中々同じバンドで2連チャンという経験は出来ないので本当に勉強になりました。
>見た目のおもしろさで作ってしまったようです。
どんなホールなのでしょう?それでも近くにホールがあるのはいいですね。
byゑンつ at2012-10-03 09:38
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ストラさん
生音を聴くという経験に場所というのは余り関係ないんだなとおもいました。音響に関して勉強しようと思った場合は、毎回同じ部屋で聴くのではなく、色々なところで色々な音楽を聴くことが大切だと思いました。
もちろん音楽を聴くのであれば響きの良い部屋で聞きたいものですが。
byゑンつ at2012-10-03 09:41
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103系好き さん
今回は前半のお客さんは余り、音を気にしていなかったようですが、後半のお客さんはアンサンブルのコンサート等に行く方も多く「会場の響きがね~」なんていう方も何名かいらっしゃいました。まあそれでも「良い演奏だった。」といってくれる方が多かったですが。
オルガンの音が素晴らしいっていいですね。機会があれば行ってみようと思います。情報ありがとうございます。
byゑンつ at2012-10-03 09:45
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103系好きさん
私も登録させていただきます。球のアンプでもあまり身構える必要なく使っていくことが一番だと思います。
今後もよろしくお願いいたします。
byゑンつ at2012-10-04 11:11