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日記

整流ダイオードはどれにしようか?

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2013年09月21日

スペックの技術者さんの↓の意見を参考にしてうーーん 探さねば。皆さんお勧めはありませんか?



今回は電源のキーパーツである整流ダイオードに焦点を当てそれまでの経験も含めお話しさせて頂きたいと思います。
PART-2でも述べたように、私はWE310A駆動のDA30(PX25A)無帰還シングルアンプを38年に渡り、使い続け改良し続けてきました。この中で整流回路にまつわる2つの体験をお話ししたいと思います。一つはプレート電源整用の整流管にまつわる件、もう一つがパワー管、DA30のヒーター電源の直流点火用のブリッジ・ダイオードの件であります。まず最初に整流管の持つサウンドの素晴らしさについて触れなくてはなりません。一言で言えば自然でリアルという表現につきると思います。これは真空管アンプの大御所であった故浅野勇先生が、シリコン・ダイオードを好まず、整流管を殊にパワー管とのマッチングを重視され、注意されて選択されてきた事からも伺えます。私はこうした先達の製作記事を全く後追いでしたが、このDA30シングルアンプで確認させて頂く事になりました。挿入損失の大きさ、レギュレイションの悪さは通常のシリコン・ダイオードと比較になりません。しかしシングルアンプとのマッチングは最高です。確かにシングルアンプの場合は負荷電流の変化は信号レベルの大小にかかわらず殆ど一定ですから、音質に関連する重要な要素はレギュレイションにはないだろうとの仮説は十分に成り立ちます。またレギュレイションの劣る、内部抵抗の大きな整流管の方がむしろ音質的に好ましい事も体験してきました。例えば高能率・高レギュレイションを誇る近代管GZ34のPHLIPSのメタルベースのオリジナル(1957年オランダ製,各社GZ34でも評価が高い。)であっても、ヒーター電力を40%~50%も余計に消費する英国製GZ37系(通常の細管、太管も含む)あるいは米国製WE422Aに比較すれば、音色の色数が少ないというか、細部の表現が見えにくく、ゆったりした感じが失われます。という事で、ここでは個々の整流管の音質を云々はしませんが、整流回路に関しての目指すべきサウンドとして、整流管の音質があり、それも比較的整流のための電力の必要とする整流管の音質を良しとしたのです。
また4V2Aという大きな電流を必要とするDA30のヒーター直流点火用のダイオードについてはこんな経験をしました。もう6,7年前の事でしょうか、「管球王国」で、新忠篤先生がWE300Bのヒーターの直流点火に関し、様々なダイオード・ブリッジや3端子レギュレーターを比較試聴した記事がありました。実はその中で大変に高く評価された、ウェスターンの古いダイオード・ブリッジを私も早速入手し、DA30のヒーターを点火させてみました。試聴記事にあるとおり、音楽のたたずまいが全く異なりました。不思議な事に音の立ち上がりが改善されていて、立体感がより引き立ち音楽の陰影が濃いのです。確かに直熱3極管の場合、ヒーター=カソードですので、余計にヒーター点火の良し悪しが明確にサウンドの差異に反映したのかもしれませんが、何でこんなシリコン・ダイオード初期のブリッジがかくも素晴らしい音楽性を有するのか、に関しては明確な答えはありませんでした。唯この時、友人の専門家が示唆したのは、4つのダイオードの特性がよく揃っているのではないか、という事でしたが、この時はマニアにお決まりのウェスターン礼賛で終わりました。従ってこれからの経験としては、シリコン・ダイオードだからと言って直ちに音質が悪いと決めつけてはいけない、という事でした。
さて、RSA-F1,V1の開発に話を戻しますが、上記の様々な体験を通して、電源回路は極力シンプルたるべし、むしろ回路ではなく部品品質にこだわるべし、という開発コンセプトから、試作段階よりまことに単純、古典的なコンデンサー・インプットのブリッジ整流にて+-電源を造るという方向でサウンドを詰めてきました。当初は最新の様々なショットキーバリアーダイオード(以後SBD)を入手し、試聴を繰り返しました。但し、高域のノイズ感は全く問題有りませんが、残念な事にあの整流管独特の、特にWE422Aに特長的な中低域の厚みや押し出し、マッシブな音の形を表現できないのです。
何か壁が立ちはだかったような状況に有った時、友人である先のIRのソリューションの開発者が、米国LA(ロス・アンジェルス)のジャンク屋さんで、素晴らしいブリッジを入手したとの事、これを相当量送ってくれました。それは1978年製の当時の米国、通信衛星用途のブリッジとかで、1000Vの逆耐圧特性、15Aの電流容量を持ち、放熱を兼ねたアルミダイキャスト製のケースもまことにしっかりしたもので、一目でその信頼性の高さが見てとれました。早速これに交換し、試聴してみました。驚いた事に今まで欲しかったピラミッド型の土台のしっかりしたサウンドが再現されているのです。情報量も際立って多く、我々の望んでいた音楽表現のできるダイオードは、最新のSBDにはなく、むしろ古い形式のシリコン・ダイオードで、逆耐圧特性が高く、逆回復時間の短い、また電流容量の大きな、ブリッジにした時に特性の揃っている物を探すしか道がないことが判ってきました。そして定性的な仮説として、ダイオードの特性の中で音質を決定する要素が、いわゆる整流ノイズと呼ばれるダイオードが本来的にもつスイッチング特性による事も見えてきたのです。
こんな状況の中で、オーディオ機器に限らずむしろ業務用途の機器においても、近年はEMC(電気機器などが備える、電磁的な不干渉性および耐性。回路・電源等から放出される高周波のノイズの抑制が課題)への対応の必要性から、電源のダイオードもこのスイッチング時の高周波の整流ノイズを如何に抑えるかが大きなテーマとされ、ウルトラファーストかつソフトリカバリーという新しいタイプのダイオードが既に開発されていました。業務用途ではあったのですが、我々がまさに願っていた高周波の整流ノイズの極小化を図ったダイオードでした。試聴も想像以上の、これまでの最良の結果を得て、RSA-F1には何と逆耐圧1000V、電流容量30Aの高価な同種のダイオードを奢られており、またRSA-M1,RSA-V1にも逆耐圧600Vの同様のソフトリカバリータイプが採用される事になりました。
優れた整流管の豊かなサウンド、ウェスターンの古色蒼然たるダイオード・ブリッジの立ち上がりの良いサウンド、そして1978年製の通信衛星用の高耐圧ブリッジの密度の濃いサウンドを聴き込んだ私の体験が、この最新の業務用ダイオードの選定に結実したと言っても過言ではありません。


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