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日記

第246話 ノラ・ジョーンズのリマスター

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2012年11月10日

アナログ・プロダクションズ(APO)から、ノラ・ジョーンズのハイブリット盤がリリースされたので買ってみた。原盤のBlueNote(EMI)の盤は、大変音が悪いことで有名だったが、それはCD用のデータをそのままSACDに流用したと雑誌にも指摘されていた。しかし原因は、もっと他にあり、それがラウドネス・ウォーであったことが、今回このリマスター盤を購入して分かったので、そのことを記事にしてみようと思う。

アナログ・プロダクションズでリマスターを担当したケビン・グレイ氏のHPに、音量を上げて聴かせるこの問題を重要視している件があった。レベルの小さな音をピークレベル近くまで上げることで、ヘッドフォンやカーステレオ等の比較的屋外で音楽を聴く時には良いと感じる場面もあるが、それ以外では音楽のダイナミックさが失われ、平面的で情緒に訴えかけてこないサウンドになってしまう危険性がある。

ノラ・ジョーンズのデビューアルバムであるこのディスクも、残念ながらこの被害にあっていたようで、APO盤とEMI盤の波形を比較してみるとその状況が良くわかった。

CD層はEACでリップしたWAVファイルを、SACD層はDC-901のアナログ出力をPCに接続し、Adobe Audition CS6で96kHz・24bitで録音したファイルを読み込ませた。また全ての波形は、ディスクを再生させてから、約1:00分時の波形を表示させた。なぜなら、この時にノラのヴォーカルに女性コーラスが加わるのだが、APO盤とEMI盤では最初にわかる音の違いが訪れたからだ。

ではそれが、どのように異なるかは、いくらでも書きようが浮かぶほど音が違う。まずAPO盤は波形からも伺えるが、音がスゴク小さい。そして音が小さいということは逆に、大きな音が、とても大きく聴こえることを意味していて、結果的にはダイナミックレンジがEMI盤から広大に変化していた。先の女性コーラスの吐息や、ノラが力を込めて歌う時のエネルギー感がビシビシ伝わってくる。それにEMI盤では意識できなかったが、ピアノやギターの伴奏が、こんなにいい音で録音されていたのかと、APO盤を聴くことで今更ながら気づかされた。

SACD層も基本的にCD層と波形が同じようだった。録音がアナログという事なので、SACDだからといっても、高音の伸びはCD層と同じで10kHzを超えたあたりからダラ下がりだった。

あまりに感激したので、こんどはAPO盤のアナログレコードを買ってみた。デジタル録音ではないので、こちらが本来のサウンドに一番近いメディアなのかと、今から到着が楽しみである。

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  1. 試聴記さん はじめまして

    このデビュー盤は通常CDバージョンで聴いており、取り立てて音質に不満はありませんでしたが、随分と窮屈なマスタリングになっていたのですね。

    ノラのアナログプロダクション盤は、別の2枚を持っておりますが、大層気に入っております。
    デビュー盤も手に入れて、通常CDとListen & Compareしてみることにしましょう。

    byいなまる at2012-11-10 22:44

  2. マスタリング時の、いわゆる『弁当箱の詰め込み過ぎ』というやつでしょうか。

    byベルウッド at2012-11-16 15:19

  3. 試聴記さん
     発売当時、ショップの試聴会でこのCD(とバイナル)を聞いたのですが、何か音が悪い事に気付き、その旨を指摘、主催者もそれを認め、試聴会での音質評価の音源とする事を断念した事があります。
     後で聞くと、44kサンプルをSACD/バイナルに変換したり、擬似サラウンドだという事だったそうで、当時の私の発言が間違っていなかった事に安心。因みにその時、異常に一番気付いたのはバイナルを聞いた時でした。(所で、擬似サラウンドは結構多く、特にクラッシックでも良く見受けられます。正直に明示して欲しいですね)

    byナショナルキッド at2022-02-06 08:37

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