日記
GRADOのヘッドホン-2
2012年08月20日
GRADOのRS1iに惚れ込むや、今度は同社のフラッグシップ機「PS1000」が気になってしょうがないことに…。試聴したことはなく、というか実機を見たことすらなく、今こんなの買っている場合じゃないのに、気が付けば外出先でかき氷食べながらiPhone使ってポチする始末。熱射病で脳がやられたとしか言いようがありません…。

詳細なレビューは既にネット上にたっぷりあるのでやめますが、思った事をつらつらと箇条書きで。ただし未だエージング中ですが。
■ハウジングのズッシリした重さ&アルミとマホガニーのハイブリッド構造からは、一切のレゾナンスは許さない、せいぜい許すのは木の反射音のみ、という設計思想がダイレクトに伝わってくる。
■無骨な外観からは想像しがたいが、実に品のいい、いかにも高級品らしい音。厚い低域に鮮やかで繊細な高域が積み重なった、少々ドンシャリに傾いた見事なピラミッドバランス。
■非常に細かい音まで良く拾う。再現情報量はかなりのレベルだが、にも関わらず密閉型ヘッドホンや静電型のように、これでもかと言わんばかりに細かい音を拾い上げて鳴らす、という感じが全然無い。細かい音があっても、ただ単に、ごく自然に耳に入ってくるに過ぎないという印象。この点が非常に独特で、モニター臭さが全く無いゆえん。GRADOで一番不思議に感じる点です。
■とことん抜けが良く、どんなヘッドホンにも多少は感じさせられるクセやら篭り感やら歪み感やらがほとんどない。ユニットが発した音がそのまんま聴こえてくる印象。
■ヘッドホンという点を加味しても、音場はあまり広くない(RS1iと比べると随分広い)。しかし抜けと見通しが良く、独特の空間表現力があるため、スピーカーで聴くときの「音が『そこ』で鳴っている」という実在感を感じさせてくれる。
総じて、ユニットが発する素の音をそのまんま聴かせるために、それを阻害する要因を正攻法で排除していくのに徹した感じです。
しかし別の観点から言うと、その方向に徹しすぎたために、快適な使用感やら洗練された使い心地などは全てシカトしてしまってます。
常軌を逸した重さ。…しかも全体的に重いのではなく銀の輪っか部分だけが重いのでとにかくバランスが悪い…。
油断すると勝手にクルクル回転するハウジング。
すぐに捩れる極太ケーブル。
肌に優しくないざらざらスポンジ。
俯くとボトンと落ちてしまいそうになる最悪の装着性。
…RS1iは軽いので全てが許されていたのですが、PS1000はとにかくひどく、もう笑うしかない。
でも音は極上です。SR-007Aやらedition9/8やらL3000やらHD650やら…いろいろなヘッドホンを使ってきましたが、音の好みで言うとコイツが最高かも知れんですね。
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>>クロ大好き様、こんにちは。
この時期にヘッドホンはもちろんオーディオ機器自体買う予定が無かったので、懐的にはかなりの痛手です(--;) でも大変気に入るものと出会えてよかったです。
PS1000のネット上のレビューを見ると、良くも悪くも突出した性格のヘッドホンのように描かれることが多い様ですが、こと音に関しては、非常にオーソドックスで高級品の王道を行っているかのような印象です。にも関わらずモニターっぽさがまるでなく、その辺の個性がとても素晴らしい。大編成クラシックでもほとんど不満がないですね。鳴らす環境というか上流に対してさほど神経質ではないのも、気軽に使うには有利だと思います。
byキングジョー at2012-08-22 14:38
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