日記
宮崎アニメをハリウッド名優の英語吹き替えで観る
2021年02月26日
ステイホーム時間が長くなり、ホームシアターで充実した時間を過ごしている方も多いと思いますが、普段できなかったことが出来るのも利点。我が家ではシリーズものを「通しで観る」というのをたくさんやりました。マーベル作品やDCコミック作品を全部通したり、「スターウォーズ」9部作をUHD-BDで通しで観たり。他にもボンド作品やハリポタなど、「一気見」をたくさんしました。公開時に観ていてわからなかった作品間の関連や伏線がわかるのも良いところ。オススメです。
ところで、宮崎アニメも通しで観たのですが、これらはシリーズものではないので、ちょっと趣向を変えて英語の吹き替えで観てみました。すると、さすがアカデミー名誉賞監督の宮崎作品、豪華なハリウッド俳優陣が数多く登用されていました。普段の役柄のイメージと合っていたり意外だったり、日本語版と比較しながら観るのも一興。ここでは目についた有名どころの俳優がどの作品のどの役を演じていたかを簡単にご紹介します。

「風の谷のナウシカ」
ユパ:パトリック・スチュワート
「X-Men」のチャールズ・エグゼビアや「スタートレック」のピカード船長が有名。ナレーションや声の出演も多い。
クシャナ:ユマ・サーマン
「キル・ビル」や「パルプ・フィクション」で知られています。吹き替え声優をやったのは本作のみ
アスベル:シャイア・ラブーフ
「トランスフォーマーズ」でブレークしましたが、他にも「インディアナ・ジョーンズ」や「アイ・ロボット」、「チャーリーズ・エンジェル」などメジャーな映画に数多く出演しています。私は「フューリー」での演技がお気に入りです。
ペジテ市長:マーク・ハミル
ルーク・スカイウォーカー。
「天空の城ラピュタ」
シータ:アンナ・パキン
「ピアノ・レッスン」で当時11歳(史上二番目に若い)でアカデミー助演女優賞を獲得し、「X-Men」シリーズでもおなじみ。ちなみにアニメ「スチームボーイ」でも吹き替えを担当しました。
ムスカ:マーク・ハミル
「となりのトトロ」
サツキ:ダコタ・ファニング
メイ:エル・ファニング
いまや最も有名なハリウッド女優姉妹の一組。「トトロ」が日本で公開された1988年には二人ともまだ生まれておらず、2005年にディズニーが英語吹き替え版を製作したときに11歳と7歳で参加しました。二人で熱演しています。ちなみに2001年のショーン・ペン主演の「アイ・アム・サム」では、ルーシーの幼児版と女児版を姉妹で演技していました。
「魔女の宅急便」
キキ:クリステン・ダンスト
「スパイダーマン」のメリージェーン役がポピュラーですが、私は「エリザベスタウン」とか「マリー・アントワネット」とかのラブコメも好きです。
「紅の豚」
ポルコ・ロッソ:マイケル・キートン
バットマン、バードマン。最近ではスパイダーマンのヴァルチャー役もやっています。
「もののけ姫」
アシタカ:ビリー・クラダップ
この人は役柄の幅が広い。「あの頃ペニー・レインと」や「食べて、祈って、恋をして」のようなラブコメから、「ミッション・インポッシブル」「ウォッチメン」「エイリアン」「ジャスティス・リーグ」などアクション、SF、ヒーローものまでいろいろこなしています。
サン:クレア・デーンズ
この人はやっぱりディカプリオの相手役をつとめた「ロミオとジュリエット」でしょうか。ほかに「めぐりあう時間たち」や「スターダスト」などにも出演しています。
トキ:ジェイダ・ピンケット・スミス
ウィル・スミス夫人。「マトリックス」のナイオビが有名。
「千と千尋の神隠し」
この映画はプロの声優で固めている感じです。
「ハウルの動く城」
ハウル:クリスチャン・ベール
ダークナイト三部作や「ターミネーター」から、「アメリカン・ハッスル」や「ビッグ・ショート」などのマネーものなどこの人も幅広い役柄で主役をはっています。
荒地の魔女:ローレン・バコール
アカデミー名誉賞女優。「三つ数えろ」「キー・ラーゴ」など。過去にハンフリー・ボガートやマリリン・モンロー、ジョン・ウェインなどと共演。
マルクル:ジョシュ・ハッチャーソン
10歳で子役でデビュー。「ハンガーゲーム」のピータ・メラクが当たり役。
カルシファー:ビリー・クリスタル
コメディアンとして名を馳せる。メグ・ライアンと共演した「恋人たちの予感」は大ヒット。
レティ:ジェナ・マローン
「コンタクト」でジョディ・フォスターの幼少期を演じた。その後「プライドと偏見」「エンジェル・ウォーズ」「ハンガー・ゲーム」「バットマンvsスーパーマン」など。
「崖の上のポニョ」
リサ:ティナ・フェイ
コメディ作品に数多く出演。スティーブ・カレルと共演した「デート&ナイト」など。
耕一:マット・デーモン
「グッドウィル・ハンティング」で脚本を書き、主演を務め、両方でアカデミー候補に。脚本賞を受賞した。その後「プライベート・ライアン」や「オーシャンズ」シリーズ、ジェイソン・ボーンシリーズなどに出演。「インビクタス・負けざる者たち」や「オデッセイ」でアカデミー賞にノミネートされた。
フジモト:リアム・ニーソン
クワイ・ガン・ジンや「バットマン・ビギンズ」のラーズ・アル・グールなどアクション系の役が多いですが、「シンドラーのリスト」や「レ・ミゼラブル」などシリアスなものから「ラブ・アクチュアリー」などのラブコメもこなす。「96時間」三部作では誘拐された娘を助け出す最強パパを演じた。
グランマンマーレ:ケイト・ブランシェット
これまた大物。「エリザベス」で数多くの賞を受賞。「ロード・オブ・ザ・リング」ではガラドリエルを、「アビエイター」ではディカプリオと共演し、キャサリン・ヘプバーン役を演じた。「アイム・ノット・ゼア」でボブ・ディランを演じ、「ブルージャスミン」でアカデミー主演女優賞を受賞。
「風立ちぬ」
堀越二郎:ジョセフ・ゴードン=レビット
11歳で「リバー・ランズ・スルー・イット」に子役で出演。「(500)日のサマー」や「インセプション」、「G.I.ジョー」や「ダークナイト・ライジング」など幅広い作品に出演。
里見菜穂子:エミリー・ブラント
「プラダを着た悪魔」、「ジェイン・オースティンの読書会」「砂漠でサーモンフィッシング」などドラマものが多いが、最近では「クワイエット・プレイス」などアクション系もこなす。
本庄:ジョン・クラシンスキー
エミリー・ブラントの夫。「クワイエット・プレイス」では夫婦で共演した。「ジャーヘッド」や「13時間 ベンガジの秘密の兵士」などの戦争ものに出演したほか、「シュレック3」や「モンスターVSエイリアン」など声の出演も多い。
カプローニ:スタンリー・トゥッチ
コミカルな、あるいはエキセントリックな役が多い。「プラダを着た悪魔」「ラブリーボーン」、ハンガーゲーム三部作など。エミリー・ブラントの姉の夫。
曽根:イライジャ・ウッド
ロード・オブ・ザ・リング三部作でフロドを演じ、ブレイク。その後ホビット三部作にも出演したほか、「シン・シティ」や「グランドピアノ 狙われた黒鍵」などに出演。
以上、如何だったでしょうか。日本語字幕もあるので、普段から字幕で洋画を観ている方は気軽に楽しめると思います。仕方ないのですが、英語吹き替えだとドルビーデジタルになってしまうのが新しい映画だとちょっと残念。また、日本語版とBGMが異なる場合もあります。ジブリのBDはパナソニックのプレーヤーだとMGVCでより深い色で楽しめます。
過去ログは検索しやすいこちらをどうぞ。
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元住ブレーメンさん
こんにちは。
ご紹介の作品集は以前から所有しており時々観るのですが、吹き替え版がこんなに豪華キャストとは全く気づきませんでした。
これだけの布陣は、本人達も作品に興味があり好きでなければ集めることは困難でしょう。役者(声優)達のやる気も期待できます。
あらためて観てみます。
ご紹介ありがとうございました。
byのびー at2021-02-27 09:19
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のびーさん、コメントありがとうございます。
ナウシカの公開当時にも英語版は作られました(悪名高き「Warriors of the Wind」が、声優も異なる上に20分もカットされたものでした。
現在入手できるジブリのディスクの英語版は、2005年にディズニーが始めたノーカットの新版で、ナウシカの上映から20年経っており、宮崎監督の名声が確立していたことも、これだけの名優が集まった要因だったのではないでしょうか。
ジョセフ・ゴードン=レビットは「風立ちぬ」に出演した際に、「念願が叶った」という趣旨のコメントをしていたようです。
アニメなので、吹き替えの不自然さもなく、宮崎アニメの新しい魅力を発見できたような気がしています。
宮崎作品のフルキャストは以下のウェブサイトで確認できます。
www.imdb.com/name/nm0594503/?ref_=nv_sr_srsg_0
by元住ブレーメン at2021-02-27 15:11
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