元住ブレーメン
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高校生時代にベータマックスで映像に目覚め、フォーマット変遷を何世代と経た今、撮影から編集、映写まで4K環境がついに実現しました。ホームシアターのための家も建て、充実した日々を送っております。 コ…

マイルーム

ホームシアター「建築」記
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持ち家(戸建) / 専用室 / オーディオ・シアター兼用ルーム / 16畳~ / 防音あり / スクリーン130型以上 / 8ch以上
我が家の(地下室)ホームシアターです。 もともとは賃貸派の私でしたが、好きなときに好きな映画や音楽を好きなだけ好きなように鑑賞するには、持ち家しかないと一念発起。2005年の10月に地上二階、地下一…
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日記

パイオニア「史上最高峰の音を奏でるAVアンプ」試聴

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2021年08月02日

パイオニアブランドのAVアンプ、SC-LX904の試聴会に行ってきました。このアンプは本来2019年モデルで、海外では販売されていましたが、市場規模の小さい日本では発売できなかったと説明していました。ちなみに販売規模は米:欧:日で50:25:1くらいとのことでした。

会場はOnkyo Baseという両国国技館のそばにあるショールーム?ですが、雑居ビルの3Fで看板があるわけでもなく、なかなか見つけるのに苦労しました。試聴会は会議室を使用し、アンプのSC-LX904、プレーヤーはUDP-LX800、5.1.2chのクリプシュのイネーブルドサラウンドスピーカーというシステムで行われました。スピーカーはフロントが一本¥64,800のR-820F、リアが¥52,800のR620F、センターが¥49,800のR-34cというエントリークラスの製品で、結果的にこのスピーカー陣がデモの足を思い切り引っ張ったと感じています。ちなみにクリプシュはオンキョー/パイオニアの次の親会社だそうです。

SC-LX904はIMAX Enhancedに対応した機種で、日本でも2019年に発売されたVSX-LX304の上級機種にあたります。11chのクラスDのダイレクトエナジーHDアンプを搭載し、製品としてはLX8x系のモデルながら、SC-LX90を含む歴代トップモデルのすべてを音質で超えた、としています。プレゼン資料を見ると、LX901まではLX90を超えていなかったという判断のようです。我が家はSC-LX90を2009年初頭に新品で購入し、今でも在宅勤務に使っている仕事部屋でテレビやゲーム、BGMなどに使っていますが、結局後継機は出なかったので、今回は初めてLX90を超えたというLX904のデモは楽しみにしていました。LX90はジェフローランドやマーチンローガンなどハイエンドのオーディオ機器に使われているIce Power社のクラスDアンプを使用していますが、デモを行った元パイオニアの方によると当時はパイオニアは仕様などに口を出すことができず、その後供給メーカーを変更したと説明していました。コスト的な問題もあったと推察されます。

デモはIMAX Enhanced対応を全面に押し出し、映像つきのデモはIMAX Enhancedのデモディスクを使って行われました。スペースシャトルの打ち上げや、映画「バンブルビー」、「ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル」、「オンリー・ザ・ブレイブ」と観て、「スパイダーマン ホームカミング」はIMAX ExtendedとDolby Atmosを比較視聴しました。IMAX ExtendedはDTS:Xがベースとなっていて、技術的な変更点はないということですが、ミキシングの時点で重低音重視の設定にするそうです。また、Atmosと比べると、ディスクへの収録にあたってコンプレッサーをかけないということで、よりワイドレンジの音響が楽しめるということでした。実際、音量は相当異なり、アンプのボリュームを4dBほど変えての試聴で音量としてはほぼ同等のイメージでした。

IMAX Extendedは映像も収録フォーマットによって、通常版だとシネスコの2.35:1のものが16:9になりますが、本来IMAXは1.43:1で撮影していて、これを再生するには4:3の4Kディスプレイが必要です。あるいは16:9のスクリーンサイドに黒幕を映すサイドパネル。規格としてはサポートされているということですが、1.43:1のフォーマットで本当にIMAXカメラで長編映画を撮影しているのはクリストファー・ノーラン監督くらいなので、そういうディスクが発売される可能性は高くないでしょう。

それよりも、IMAX Extendedのソフトが少なすぎ。Dolby VisionやAuro 3Dと同様、このままでは早々に死に体規格になってしまいます。

その後、LX800からのアナログ入力で男性ボーカルや女性ボーカルのCDを聴きました。

さて視聴した印象としては、部屋と箱鳴りの大きいスピーカーの能力に制限された印象が強く、ブーミーながら低音が伸びているわけでもなく、高音の質感やディティールもイマイチで、「歴代最高音質」を実感することは出来ませんでしたが、パワー感はそれなりにあり、-5dB程度の音量でも崩れる印象はありません。音ぎめは60万円で販売されていたS-1EXで行ったということで、もうちょっと上質のスピーカーで聴いてみたいところ。

また、リクエストでLX800からのHDMIからのDSD入力でピンク・フロイドのマルチチャンネルSACD「Dark side of the moon」の「Money」を聴かせてもらいましたが、これが今回のスピーカーにはマッチしていたようで、一番雰囲気的にも楽しめました。

ただ、この製品の販売は8/31が期限のクラウドファンディングで150台限定で売り切り、一般的な小売はなしということで、もうその姿を見ることはなさそうです。本来2019年モデルということで、HDMI端子も2.0止まりという仕様も微妙。ただ、パイオニアブランドはこれで消滅するのではなく、きちんと復活させたいということでしたが、当面は廉価機種しか出てこないということでした。

お土産にはIMAX EnhancedのデモディスクやOnkyo Baseのロゴ入りディスプレイクリーナー、IMAXロゴ入りのショッピングバッグを頂きました。我が家には世界で初めてIMAX Enhancedに対応したデノンのAVアンプAVC-X8500Hがあるので、通常ディスクとの比較を別途レポートしたいと思っています。

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  1. こんにちは。パイオニアのAVアンプがクラウドファンディングで一部台数を日本市場で売るというニュースを見た時、期待よりも、むしろ、これからの惨憺たる未来を考えてしまいました。本当に良い製品ならば、普通に売りますからね。映画をよく観られる方だろうと思いますので愚痴を書きますね。

    IMAXの映画館はドルビーよりも私は好きです。11.2chを前からぶつけてくるエネルギー感とステージの広さに、キューブリックの『2001』を観た時、シアター全体を支配しながら、ご存知のように、時折異常な効果音が鋭く発される劇場にはただただ圧倒されました。ノーラン監修の70mm版が観れなかった後悔も吹き飛びましたね。

    ドルビーアトモスのシアターには様々な形状のスピーカーが無数に天井配置されていますが、IMAXのクオリティーと真っ向勝負はまず無理でしょう。IMAXの巨大スクリーンと一体化した前方スピーカー群には、ちょろい天井スピーカーでは勝てない。すると、家庭用のソフトもIMAXに向かうべきなのでしょうか?家庭用では、どんな形式でチャンネルを割り当てるのでしょう。映画作品の配信の致命的な欠陥に気づくこともない世間です。ただただ、ソフトもないのにメーカーの売りたい機械だけが節操もなく出回り、IもPもない程度の低い人たち向けの程度の低い映画作品が溢れ返る惨憺たる状況を反映しているかのような、新製品の売り出しなってしまったような気がしました。

    byベルイマン at2021-08-03 12:20

  2. ベルイマンさん、コメントありがとうございます。

    映画館にもよるので一概には言えませんが、私もIMAX映画館を好んでよく行きます。

    ただ、IMAX Enhancedに関しては、DTSの苦肉の策と思っています。ロスレス時代には一時期発売タイトルの90%ものシェアを誇っていたDTS-HDですが、3Dオーディオ時代に入ってDolby AtmosにBDやUHD-BDだけでなく、Amazon PrimeやApple TV/iTunes、各種ゲームなどへの採用でも差をつけられてしまいました。

    IMAX Enhancedは技術的に差別化要因がある訳ではなく、ソニーのテレビやTsutaya Onlineなど積極的にサポートする企業がある一方で、ヤマハのようにスルーしているメーカーもあります。IMAX自体はアナログのフィルムカメラのメーカーで、音質的にはDTSそのものなので、これが普及するかは相当疑わしいと考えています。

    ホームシアターでは部屋の大きさにもよりますが、7.2.4(あるいは9.2.4)あたりが落とし所なのではないかと感じています。もちろんイネーブルドでは話になりません。

    今回デモを担当したパイオニアの方からは製品に対する情熱を感じたので、ぜひまたSC-LX90のようなエポックメイキングな製品の開発を実現させることを期待したいと思います。

    by元住ブレーメン at2021-08-03 17:44

  3. 元住ブレーメンさん

    記事を拝読して、何か複雑な思いです。パイオニアのシステムは、私が物心ついた頃から自宅にあって、友達を家に招くとうらやましがられるプチ自慢の種でした。

    パイオニアのAVアンプは、何といっても、独自のルーム補正技術である、MCACCが日本のメーカーの中では頭抜けていると思っていて、今も東京の書斎でLX-89を、リビングでLX-704を愛用しています。

    これまで日本未発売であった、LX-904がそのような形で「投げ売り?」されていると知り、少々悲しくなりました。いつかパイオニアから弩級のAVプリが出たら買おうとずっと待っていたのですが、ついにあきらめたところだったので、「やっぱりな」という感じです。

    ところで、以前、拙日記(https://community.phileweb.com/mypage/entry/5554/20210205/66971/)でも取り上げた、Dirac Liveを採用する予定のパイオニアの次期AVアンプ、VSX-LX105、VSX-LX305、VSX-LX505 らはどうなったんでしょうね?ショールームの担当者は、これについて何か言っていましたでしょうか?

    byAuro3D at2021-08-04 09:57

  4. Auro3Dさん、コメントありがとうございます。

    私も、超弩級のAVアンプSC-LX90だけでなく、BDプレーヤーBDP-LX91や最後のプラズマKRP-600Mなど、パイオニア製品に散財を繰り返しているので、この状況は残念です。

    次期機種に関しては、当面10万円以下の廉価モデルしか出てこないということでした。親会社が正式に変更になるまでは製品戦略なども確定は難しいのではないでしょうか。

    by元住ブレーメン at2021-08-05 17:49

  5. ブレーメンさん

     LX904が変な形でネット上に顔を出していたので 「アレは何?」と思っていました。  久々登場のフラッグシップと記述があっても 価格やスタイル(大きさ)から受ける印象はよく分からない(笑)

     ブレーメンさんの ご説明で少し分かった気がいたしました。 ただフラッグシップとは ほど遠い位置づけとしか見えませんね。

     LDではX0、AV一体型アンプではLX90。 DVD全盛期にはセパレートAVアンプもありましたよね。  ど級のDVDプレーヤーも懐かしい限りです。

     LX90の時は 何故。分けられないの?とも思ったし… 一度もセパレートを出さずじまいで終焉でしょうかね (*_*)

     しかし このデモは酷いですね~~   フラッグシップと言ってるアンプに対して あのスピーカーはONKYOが考えるとアノ程度なんですかね?(誰も引き受け手の無いクリプシュも可哀想)  イネーブルド? 乗っけただけのアレで… やる気が全く伝わりませんよ。    昔なら 街の電器屋だって もう少しまともなデモが出来ますからね。 

     なんか 寂しい最期を迎えてしまうのかな? 

    byアコスの住人 at2021-08-06 15:13

  6. アコスさん、毎度です。

    おっしゃる通り、寂しい状況ですが、これが世相という面もあるのでしょう。Stay homeで動画やゲームなどのコンテンツプロバイダーは業績を伸ばしているので、それを上手く利用する商品企画ができれば良かったのですが。

    SC-LX90はたしかに腰に悪い製品で、分けても良かったと思います。ただあの頃はソニーのTA-DA9100ESとか、他にも弩級のAVアンプがあって、そういう時代の製品という見方もできますね。

    クリプシュは独自のホーン技術を持っており、映画館でも数多く使用されていて、家庭用のスピーカーも友人宅で聴かせてもらった時は味のある製品と思いましたが、なかなか天井を含むサラウンドシステムとして使えるものがない印象です。

    なんだかヤマハが最後の砦に見えてきました。新シャーシのAVプリに期待したいと思います。

    by元住ブレーメン at2021-08-06 17:50

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